アクセシビリティを学び始める

s_sasaki_0529
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長らく(専門領域としての自覚が芽生え始めてから4年ぐらい) フロントエンドエンジニアとして働いてきたが、フロントエンド周辺技術で新しいことに挑戦したいと普段から考えていて、今期は Web アクセシビリティへの注力を意識するようになった。

具体的にはアクセシビリティに力を入れている自社のデザインシステムのチームに参加したり、アクセシビリティに関する勉強会や輪読会に参加したり、個人としても Web アクセシビリティの入門書を読み始めたりしている。

そもそもアクセシビリティとはなんなのか、Webにおけるそれは何を指すのかといった大枠から、HTMLセマンティクスやWAI-ARIAといった技術的な要素まで広く学びつつも本業に活かしていくようなサイクルを少しずつ始め、今ではフロントエンドの機能実装をする上でもアクセシビリティについて意識できるようになってきた。

一方で、アクセシビリティ向上を進めることで具体的に誰がどう助かっているのか、それを身近に考えられずに、とりあえず推奨されているプラクティスを実践しているだけになっている面もある。

例えばアクセシブルネームが存在しない要素を見つけたから付与する。これによって支援技術を利用したユーザーがどう救われるのか。そもそも支援技術ユーザーはどのようにして Web アプリケーションを操作しているのか。何もわかっていない。

そのあたりを全然自分ごとか出来ていないのに、最近はアクセシビリティ頑張っていますみたいな振る舞いをすることに嫌な気分になることもある。

幸い今の会社はアクセシビリティに対する熱意が半端ないことから、いくらでもそのあたりを学んだり体験できたりするチャンスは得られるだろう。小手先の知識や技術を身につけるよりも、まずはそのあたりのメンタルモデルの形成が必要そうだ。