私のカメラ

sa
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まあ ちょっとだけ付き合ってみるか みたいな 軽い気持ちで始まった恋愛が 思いのほか長く だらだらと続いてしまったりする。そして ある時 相手が 自分にとって かけがえのない存在になっていることに気づいて驚いたりする。

私が 最近 使ってるのは SONY NEX-5(2010年発売/センサーサイズ APS-C) オークションで レンズセットで1万円くらいだった。デジカメなんて なんでも一緒でしょ 進化とかしてないでしょ あとからの補正で なんとでもなるでしょ そんな いい加減な気持ちで適当に選んだ。

夜景を撮るのって すごく むずかしい!!(長くなるので詳しくは省くけど) 例えば この写真 補正前のバージョンは 右端が 妙に青く光ってしまったり 全体が赤味がかってしまったり 彩度が高くなりすぎてしまったり なんか ざわざわと騒がしい 派手 写真っぽい。これから 青チャンネルだけ分離して彩度を落としたり 光条を小さくしたり 複数枚を合成したり 行き当たりばったり いろいろして 地味に地味にして できるだけ その時 見た 私の印象に近づけていく 普通のかんじにする。うまく撮れて補正できたらば それを見たとき 画面に穴が空いてて その先に 本当の空間があるみたいに感じる 窓 確かに それが撮られた瞬間があったんだろうな 私も それを見たことがあるかもしれない そんな想いを見る人に抱かせるようにおもう。脱線してしまったけど カメラの選択と同じくらい 補正方法も大事なのかもしれないなって スマホでも どんなカメラでも 補正次第で かなり 変わってくるんだろうなって。

補正前のオリジナルは すごく緑かった。センサーの問題で 緑は明るく彩度が高くなりがち。

福岡中を ぐねぐねと歩き回り 犬を散歩させるみたいに カメラを散歩させて 写真を撮って ポストして 気づけば 50いいね 100いいね と 頂けるようになって たくさんの人が好感を持ってくれるようになった? みたい へんなかんじ。自分で 数年前の写真を見返してみると とても拙かったのが分かるので 写真って うまくなるものなんだな、なんて 一人で感心したりする。そして 今現在も拙く これから もっと良くなっていくんだろうなんて よくばりに 明るい希望を抱いたりもする。

昔は カメラは さっと取り出せて パシャっと撮れることが一番大事なんて思って 小さなコンパクトカメラでスナップを撮っていたけど  だんだん 自分が変化して もっと ちゃんと空間を捉えたい 保存したいという欲が出てきた(大きな箱型のカメラを背負って パリを移ろったアジェを想う)。フルサイズセンサーで ダイナミックレンジが広くて 雨や雪の天気が悪い日でも撮れて 中古で20万円ぐらいする いわゆる 「ちゃんとしたカメラ」を 来年は買ってしまおうかしら とか企んでる。

安いカメラで撮ってますから 本気で写真を撮ってるわけじゃないんですよ なんて言い訳が 心の中に 常に あったようにおもう。高いカメラにゃ かないませんよ 高いカメラがあれば そりゃ きれいに撮れるんでしょうけどね なんて 逃げを打ってきたようにおもう。安いカメラ「にしては」 よく撮れてる に すがり続けて ちゃんとしたカメラを使って 良いものが撮れなかったら 言い訳ができなくなるでしょ。自分にとって 写真は 本道ではないんだ 本気じゃないんだ そんなように 及び腰で だらだらと ずっと関係を続けてきたけど 本当は 写真が 好きなんだ 大切な存在なんだと そろそろ 認めてしまってもよい時期なのかもしれないなって ここに至って ようやっと おもう。