なんか色々あった。最後にしずいんを書いてから、色々…具体的には多種多様な体調不良に見舞われて、そのなかでなんとか原稿を進め、完成させた。先週末に本が届いてしまったので、奥付に書いた発行日よりも約2ヶ月早く頒布(通販のみ)をすることになった。
二次創作の原稿が終わったら次は文フリに向けた本(別名義)を作るつもりだったけど、あまりに心身の調子が悪いので文フリをキャンセルし、療養することにした。
ここ2ヶ月くらい?通っているカウンセリング、精神的な負荷が高いので、終わったあとはお気に入りのパン屋さんで予算1000円で好きなだけ買うことにしたんだけど、普通に身体に良くないよなあ。でも本当にカウンセリングがしんどいんだよなあ。自分でいつか行かなきゃ、て思っててやっと通い出したんだから、自分が納得して安心できる心の状態になるまで通いたいんだけど。このあいだ、夜にまたあれこれ考えていたらかなり核心を衝いた言語化ができてしまって、その時点でけっこうたぶんストレスを感じてたのにノルマの原稿を進めたためにさらに負荷が掛かった。その結果なのかよくわからんが直後から動悸が止まらなくなって、身体から血の気が引いていって次いでに腹具合も悪くて何度もトイレに行き、未だかつてない動悸の激しさだったので念のため夜間救急に行った。なんにも異常なくてタクシーで帰った。動悸が治らずほぼ徹夜のまま、次の日は朝から内科に行った。胃腸炎の薬をもらった。数日後また内科に行き、逆流性食道炎の薬をもらった。
それから丁度ひと月ほど経つ。結局体調は全快ではない。精神的なものなのか、年齢的なものなのか(まだギリ20代)、でかい病気が隠れているのか、そうやってあれこれ不安になることに疲れた。でも原稿が終わって無事に手元に本が届いたので、大きな負荷がひとつ減ったことは確かだ。
わたしは原稿作業が基本的に好きなので、今回も本文を考えているあいだは楽しかった。苦しかったのは、あとがきである。およそ二次創作でほぼ見たことのないアプローチで書くことを試みていたからだ。具体的にはここでは書かないけども、主人公のマイノリティ性を現実に照らし合わせて考察してみたのだ。発行に併せてpixivで全文公開しているしここにもこうして書いているからなんだかんだ言って度胸があったということだと思うが、正直めちゃくちゃに勇気が要った。匿名で不穏なコメントをもらったらどうしようとか以上に、綴るひとつひとつの言葉が簡単に真逆の方向に捉えられてしまうほど昨今のヘイトがひどく、書いていく上で少しでも言葉の綾がないように注意する必要があったからだ。いや別に今回に限らず作文ではそれは当たり前のことなのだけど……普段どれだけ自分が適当な文言で日々を済ませているか、済ませることができる特権を持っているか、ということを正面から認識し続けた原稿期間でもあった。あと論文チックな文章を書き慣れておらず、基礎的な部分で四苦八苦していたのは大きい。前に二次創作リアルイベントに参加したとき、自分の信条に則ってサークルスペースにレインボーフラッグを立てたんだけど、今回はそれとはまた違うものすごい負荷があった。要するに、義務教育がきちんと整備してくれていないせいで根本的なところから文章にしていかなくちゃいけなかったわけだ。
現実への怒りとフィクションへの祈りと…ってよく聞く言葉の羅列かもしれないがまさにこれを、心底、心底思いながら19000字のあとがきを書いた。今回の本は短歌+小説の混成で、小説はすべて短編なので、あとがきが一番長い。そもそもこの本を読む人がごくわずかであることはわかっている。でも0と1はちがう。原作への愛とかファン感情とか期待を込めたあとがきになっているはずだ。読みやすいかは正直自信が、全然、ない。でもかなりがんばった。相互ワーにものすごく校閲をしてもらった。解説まで書いてもらった。
明日はまたカウンセリング。明日もなんとか平穏に生きて帰る。ビオフェルミンを飲み忘れないように!