おかゆとレタスとトムヤムクンヌードル

谷澤
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が、食欲のないときでもなんとか口にできる食べ物のスタメン勢である。デッキというやつかも? 空腹なのは分かっていても食欲がないという状態に頻繁になるため、「これなら喉を通る」みたいなのが分かっていると気持ちが楽になる。まあ実際のところ他にも色々あると思う。ゼリー系はたぶんぜんぶ食べられるだろうしスープ系もこってりしておらず野菜中心だったら大体いけるはずだ。

おかゆは一時期たまごがゆなど作ってみたりもしていたけど最初から固定の味つけをしてしまうと飽きが早くなるので、素のおかゆに色々振りかけたり乗せたりするのがベターという結論になった。わたしはじゃこ(乾いたやつ)を混ぜて食べるのが好きで、じゃこがないときは基本的に振り掛け系になる。でもいちばん食が進むのって…梅干しなんだよね〜〜〜。梅干しは偉大。米を食べて酸っぱさを中和させようと自然に必死になれる。梅干し自体がめっちゃ好きなわけではないごめん。あとどうでもいいけど昔の同級生にあだ名が「おかゆ」の子がいて、かわいいあだ名だな〜とずっと思ってた。

レタスはそのままちぎって食べるのがよい。レタス単品がまずおいしいし、水を食べているみたいで面白い。というかそこがポイントかも。レタスが野菜のなかでもいちばん水に近い気がするので、食欲ないときでも食べやすいのかも。ドレッシングがあれば味変できていいかもしれないが何もかけなくても十分おいしい。野菜農家や研究者の企業努力を感じる。野菜はおいしいから食べているのであって、本当は好きではないけど健康にいいから食べるよう心掛けているわけではないのだが、おしゃれでヘルシーを謳うカフェなどにいくと各野菜の効能についての説明が大抵いたるところに散りばめられている。「野菜を食べるには『おいしいから』以外の理由が要る」ということをまざまざと実感して複雑な気持ちになる。大体、書かれている説明がうさんくさい。このうさんくささは一部のハーブ専門店とかパワーストーンのお店とかにも通じる。ところで野菜については堀…江貴…文氏もほぼ同じことを主張しているとついこの間に知り、さらに複雑な気持ちになった。

トムヤムクンヌードルをわたしは愛している。日清のトムヤムクンヌードルを。めっちゃおいしい。タイ料理が好きで、それも下手に日本人向けになっているお店のそれではなく、タイ出身の人が日本に住むタイ人向けにやっていて実際にタイ人のお客さんがたくさん通っているような現地の味が好きなのだが、色んな制約があり外食するのはなかなか難しい。作るのなんて尚更である。そのなかでトムヤムクンヌードルはおうちで手軽に満足感を得られるので非常にお気に入りなのだ。「食欲がないとき」かつ「でもどうしても元気を出さなければならず、踏ん張れば出せそうなとき」に食べるのである。栄養ドリンクみたいな存在なのかもしれない。栄養ドリンクは飲んだことがない。とにかく辛いものって一種のアトラクションなんだよね〜。絶叫系みたいな。汗と鼻水を流しながら食べるのが楽しいのだ。とはいえ一口に辛いものといっても色々種類があるし、わたしが今のところ一番好きなのはタイ料理の辛さである。日清トムヤムクンヌードルは名作なので食べたことない人はぜひ食べてみてね。好みがわりとハッキリ割れるやつだと思うけどわたしはカップ麺のなかであれが一番好きです。あとタイ料理は辛くないやつも多いしそれもおいしいよ。詳しくないので具体的な話は避けますが。まあでも、どう足掻いても元気を出せそうにない、ていうときはおかゆかレタスの二択になる。レタスは冷蔵庫にあるときとないときがあるのでおかゆの一択になることも多い。とりあえずなんか口にするだけで正直めちゃくちゃえらいよな。食欲ないときにほんまに何も食べずにいるとやばいことになるのは身をもって知ってるからその学習成果と言える。