行ってきた。東京からの巡回展で明石市立文化博物館。JR神戸線に乗るのがひさしぶりで、須磨あたりから水平線が見えるのにはやっぱり興奮した。明石海峡大橋とその先の淡路島がすごく近い〜。
わたしは奈良生まれ奈良育ちなのもあり、別にいま内陸に住んでるわけじゃなくても海はいつまで経っても遠出の証である。でも明石駅で降りたのは初めてな気がする。広くて大きくて賑わっていてびっくりした。
明石市立文化博物館は駅を北上したちょっとだけ高台のところにあった。館内が新しくて綺麗〜
おはなしの細部を正直忘れていたものの、展示を順に追っていけば思い出せるような構成になっていた。とにかく原画がたくさんあり、その場面の台詞や文章がキャプションとして使用されていた。
原画はどれも大きくない。鉛筆で精緻に描かれていて思わずじっくり見てしまう。本だと細部がだいぶ潰れてしまっていたんだな〜と思った(ミュージアムショップで本をみて分かった)。
ミュージアムショップに寄ったあと、ついでに同じ館内の常設展も覗いてみた。明石市の成り立ちについての展示である。
焼き物についてのとてもわかりやすい展示があったので資料用に撮った。
とても整っていて綺麗な展示だった。地域文化や歴史の保存にしっかり予算を割けている感じがする…行政がうまく回っているイメージ、と思ったところでハッと思い出したが、明石市って子育て支援が成功している町として有名なのだった。エルマー展がここで開催されるのも納得感がある。あと標準時子午線も明石市にあるんだった。展示で思い出しました。
帰りは明石公園のなかを少し歩いた。明石城跡なのでお堀を渡った。
…明石市っていいところだな〜と思った。半日ちょっと駅周辺を過ごしただけで言うのも適当すぎるかもしれないが、なんというか落ち着いた活気がある。たしかに住み良い都市なんだろうな。そもそも電車がしっかり通っているし、神戸や三宮はすぐだし…
今は目処が立っていないけど、わたしは飛行機か海が近くに見える土地に住むのが夢なので、この明石あたりは憧れるものがある。帰りの電車のなかから(たぶん神戸空港に向かう)飛行機が見えた。
色々買ってしまった。食器はほかにも種類があって迷った。どれもかわいかった。エルマーのぼうつきキャンデーを買える日が来るとは思わなくてこれはかなり嬉しかった。買い直した本を改めて読むと「ももいろのぼうつきキャンデー」になっていたので「ももいろの要素は…?」となったけど細かいことは気にしない。エルマーシリーズって実際カラーページのどこにもももいろは使われていない気がする。なのでキャンデーが水色と黄色になったのも納得。キャンデーを食べながら本を読み返すと「あ〜!!!ここの部分すごく好きだった!!!」と昔のわくわくが諸所で蘇ってきて楽しくなってしまった。
作者たちについての展示ももちろんあり、そこでお話もイラストも女性(家族同士)が手掛けていたのを初めて知った。え!?なのに男の子が主人公なんだ!?ともちょっと思ってしまったけど、「なのに」という表現はよくない、よくない…そこに因果関係を見出すんじゃないよ。
(※わたしは大人になってからエルマーがエルマーという男の子の物語だったことに気づいてけっこうしょんぼりした経験がある)
色々書いたが今日はとても充実した休日でした。行ってよかった〜。5月半ばまでの開催なのでお近くの方はぜひどうぞ。原画いっぱい見られます。