封筒作り、蝋引き

谷澤
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5…6年ぶり?くらいに封筒をつくる。作らなくなっていた理由は①住んでる部屋のスペースが狭いこと、②準備と片付けが面倒臭いこと、③腰がやられること、④蝋引きが臭うこと…など複数あるが、学生時代に趣味でちまちま買い貯めた多分A1サイズくらいあるデケー紙がまだ何十枚(!?)もあるため、常々どうにかしたいな…と思っていた。

ので、久しぶりに気合を入れて、数日前から作業をしている。

わたしが紙を買い集めていたのは紙が好きだからに他ならず、デケーありのままの状態で保存できればそれに越したことはないのだが、スペース的に厳しいものがあり何よりくるくる巻いて保管しなくちゃいけないのが更なる勿体なさを誘う。その結果、効率的な保存手段として封筒を作るようになった。封筒にしたらしたで元の状態よりも紙の魅力が増すことが多いし、便箋集め自体が趣味でもあるので、封筒作りは一石二鳥…三鳥?なのである。

というわけで、型紙、カッター、ボード、定規を引っ張り出して、切り出していく。型紙は7こくらいあり、紙の柄に合わせて使い分けている。

写真にある分はぜんぶ横長の封筒。ここで、保存用(蝋引く用、引かない用)、実用(蝋引く用、引かない用)の4種類に振り分ける。

紙質によって蝋が映えるものと映えないものがある。あと蝋を引くと紙が頑丈になる。そこらへんが判断基準。ぜんぶ保存用にしてたらさすがに溢れかえってしまうので、実用を多めに取るようにしている。

蝋燭、クッキングシート、敷布代わりの段ボール、棍棒代わりのビオフェルミンの空瓶、アイロンを用意する。写真のとおり、クッキングシートの上で蝋燭を瓶でこなごなに砕いていく。昔の画家が顔料を作っていたときもこんな感じだったのだろうか…とか思いながら、ビオフェルミンの瓶でぐりぐり潰す。クッキングシートに紙を挟み、アイロンで粉を溶かす。これを延々と繰り返す。

前にやってたときは蝋燭のにおいがやばかった記憶があるのだけど今回はまったくの無臭。どういうこと? 助かったけど…鼻が鈍くなってるだけ? 今回は3種類の紙を蝋引きした。

蝋引きは大変だけど、テンションが上がる。だってめちゃくちゃかわいくなるから。いや紙を切り出して封筒の形にした時点で相当かわいいんだけど、蝋引きしたら紙の新しい魅力が出てくるのだ。前述のとおり紙質によるのだが、今回は以下の通りの変化が起こった。

左がbefore、右がafter

左がafter、右がbefore

左がbefore、右がafter

蝋引きすると透明になる&色が濃くなる&手触りが変わる。それがめちゃくちゃかわいい。でも蝋引き前もかわいい。両方コレクションしておきたくなる。だから最初に4種類に振り分けるというわけ…

三枚目の例で封筒の端がビャービャーしてるのは元々の紙の端をそのまま生かして封筒にしてるからです。

20分おきにタイマーセットして軽く体操しながら作業。いっぺんに大量にやろうとすると続かないので、日を置いてちまちま封筒にして蝋を引いていくしかない。しかし久しぶりにやると楽しい〜、紙ってやっぱりかわいい! 蝋引き大変だけど仕上がりを見ると「やってよかった…」って思う。蝋引きしたやつは接着剤でくっつきにくくなるので、端切れを使ってあとで試し付けする。