春の日記とFGO

谷澤
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通勤路をちょっと寄り道したところに桜並木があり、新緑を見せ始めているそれらを眺めながら歩いた。去年気づけばほとんど葉桜になってしまっていて悔しかったので、今年は逃さずにみられて良かった。

でも新緑も綺麗やんね。あと葉っぱというか、木って、雨が降ったあとの濡れて色が濃くなった状態がわたしはかなり好き。雨がちな日は個人的には憂鬱やけど色の濃くなった並木をみるとちょっとうれしくなる。


土曜日の昼間ってほんとうに動けない。わたしは休日でも7時前後に目が覚めてしまい9時には身体を縦にしないと逆に調子が悪化するんだけどそれにしても、それにしても動けない。スマホいじりと最低限の食事だけが出来る。回によっては歌集をひらいたりできるけどま〜じでなんもできん。ベースフードに大層生かされている。陽が沈むころまで基本的にベッドで過ごす。今日もそう。

昨日から気分の落ち込みが激しく、また眼精疲労がきつかったのもあっていつにもまして今日は低空飛行、そしてネイルポリッシュをのそのそと出してきてFGOを立ち上げる。

わたしは2部2章が開放されシグルドPUがされている頃、およびサバフェスが開催される少し前にFGOを始めたと記憶している。刀剣乱舞に新しく実装された乱舞レベルなるものをFGOで言う宝具レベルのことかと納得している人が多くいて、それがわからないのがなんとなくいやだったのが直接のきっかけだったとも記憶している。Fateの知識はほぼ全くないまま、Zeroをたしか同じタイミングで観ながらストーリーを進めたような気がする。これはあやふやだな。

FGOをいざ始めてみたら、以前pixivで見かけたものすごく"""好み"""のキャラクターがどうやらエルキドゥであり、なんとガチャでゲットできるうえ、メインストーリーにもそのうち出てくるらしいと知り嬉しかった。FGOを始めたのは運命だと本当に思った。とにかくそのpixivで知ったエルキドゥに長く一目惚れしていた。

なかなかの速さでバビロニアまでクリアした。コアトルさんに落っこちてメロメロになったのは完璧に予想外で、いろんな意味で衝撃だった。今はペースはかなりのんびりになったがイドを攻略中である。エルキドゥとコアトルさんは120オールレベマに出来ていて、目下テスカトリポカもそれに向けてじわじわ強化しているところ。

じぶんという人間がFGOというゲームを遊んでいることが未だに不思議で珍妙なことに思われる。今までのオタク人生を振り返るとFGOおよびFateがかなり異色だから……でも元気がない日のうち、〈爪を塗りながらFGOをやる〉のがセラピーになる日があり、今日はそれだった。他のソシャゲはもう随分なにもしていない。

よくわからないけど自分のなかで安定したポジションに収まっているゲームのように思う。FGOをきっかけに繋がった人もおり、革命的な「好き」を経験させてくれたキャラクターもおり、けれども思うところがあったり好みではない表現がそれなりにあったりするのも事実なので、FGOが好きかと問われると「愛着があり、なんだかんだで好きで、なんだかんだで続けられている」と答える。

(さっき120オールレベマにしていると書いたけれど絆レベルだけはまだ14だった。絆レベルまで上限に到達させたくないという気持ちがずっとある。好きなキャラクターに対して出来ることがなくなるのが寂しい……)

爪は、塗る行為自体に価値があり、爪が綺麗になるのはあくまで副産物という感覚がわたしにはある。ネイルサロンは行ったことがない。塗る技術があるかというと単色塗りがせいぜい。その単色塗りを、淡々と、黙々とこなしながら、FGOをタップして進める。気分の落ち込みが少しマシになる。

ところでFakeは、〈聖杯戦争で召喚された〉場合の、素のエルキドゥを見られるのがマジでよくて小説も漫画も追ってます。次でほんとに完結するのかな……