推しキャラの妹になりたい(被庇護的慕情)

谷澤
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恋人じゃなくて妹になりてーんだ!! どうして突然こんなことを? たまにこの気持ちが爆発するから………。

だれかの恋人になるのも恋人としての彼女呼びをされるのも断固拒否する。現実の人間関係でも絶対に嫌だ。でも妹のような存在になりたいとはずっと思っていて、そこにはまず、魅力的な少し年上のキャラクターが存在してきた。

わたしはマッドメンのコドワとナミコの関係に憧れていて、FGOのディオスクロイの兄妹も好きで、イナズマイレブンに出てくる兄と妹のことが好きで、CCさくらの桃矢兄さんに惹かれる。そしてTOVのユーリとエステルの関係が好きで、この2人はわたしの一つの原点だ。※ゲーム本編でエステルはたぶんユーリに恋愛感情を抱いているのだがリスロマ寄りだとわたしは捉えています。

これらのキャラクターたちは、恋愛感情も性的欲求も全く無しでただただ親愛としてかわいがられたい気持ちをわたしに強く呼び起こす。「兄」が来ることが多いのはわたしが〈ヘテロ寄り〉のフィクトロマンティック且つグレーロマンティックだから…かどうかは断言するのを避けたい。

妹的な存在になりたいという欲求がそもそもロマンティックラブに該当するかというと個人的には違う気もするし、だとすると自分がフィクトロマンティックかどうかも微妙である。というのもキャラクターに対して関わりたいという欲望は9割9分が今言っている「妹になりたい」か「養われる女児になりたい」の2択だからだ。

妹になりたい、と、妹的な存在になりたい、は違うと思うときもあるし同じだと思うときもある。どっちの表現を使うにせよ、また「養われる女児になりたい」にせよ、いちばん主張したいのは「親愛のみに基づき、シスの身内として、身内のように、可愛いがられたい」という部分だ。全くもって恋愛感情も性的欲求も向けられたかねーのだ。

FGOのケツァル・コアトル(以降はコアトルさんと呼ぶ)のことが大好きで、わたしはぐだ子という女性主人公を通してずっと彼女のことを見ている。FGOの物語上でコアトルさんと関わるときのわたしはぐだ子だ。だからバビロニアのアニメで主人公が男性だったとき、コアトルさんが男性主人公に破顔したとき、男性主人公とコアトルさんがハグしたとき、「何でそこにいるのがぐだ子(わたし)じゃないんだ」と明確な嫉妬心に襲われた。

ここにもう一つの欲望「もののけ姫のサンになりたい」を合体させることもよくある。すなわち、「コアトルさんとサン(もののけ姫≒わたし)の姉妹ふたり暮らし」を夢見たりする。もはやおまえは何を言ってるんだみたいな感じになる。

どうでもいいけどコアトルさんは聖杯戦争で召喚されたらFate/Zeroのライダー枠になるキャラクターだと思っておりその際はぜひわたしがマスターになりたいと思っている。

とにかくわたしは〈妹/妹的な存在〉になりたくて、親愛のみに基づく愛情を受けたくて、〈身内として/身内のように〉可愛がられたいのだ。

一対一の排他的関係を望んでいるのかどうかはよくわからない。場合によるしキャラクターにもよる気がしている。わたしはこの欲望を自分で興味深いと思っていて言葉にするのが楽しいし、アロマンティシズムとも無関係ではないと今は思っている。

追記:LGBTQ+wikiをサーフィンしていたらこのページを見つけ、上述してきた欲求は「被庇護的慕情」ってやつだ!!!と""わかり""ました。これですこれ。どんぴしゃの名前があるとうれしいね〜。うれしいのでタイトルに加えました。