「漫画ってもっと、自由でいいんだ」
進撃の巨人ミュージアムで諫山先生の原画を拝見して、線の筆致からそんなことを思った。

感情が線にそのまま乗っているのを感じる。何にも縛られない、自由な線だと感じた。圧倒的な迫力のある、生々しい線だと思った。
「自由」は進撃の巨人のテーマだったと思うけれど、線一本一本にまでその精神が宿るのか。
それって、普段から諫山先生ご自身が「自由」を誰よりも追い求め、そのテーマと真摯に向き合い続けているからに他ならないのではないか。


原画の前で、僭越ながらそんなことを思った。
私自身、悩んで視野の狭くなっていたタイミングだったから、少し解放されたような気持ちになった。
魂を込めて生み出した作品には、作者の思想や哲学だけでなくその生き様までもが色濃く滲み出てしまうのかもしれない。それってAIでは代替不可能なものだと思うし、地球上のあらゆる生物や物質の中でも人間にしかできないことなのかもしれない。
進撃の巨人ミュージアムin日田。
日田駅から1日に数本しかないバスに揺られ、風光明媚な山あいまで足を伸ばした。バスの時間の関係で1時間しか滞在できなかったけど、ここまで来た甲斐があった。
また必ず行きたいし、その時は裏手に流れていた川に降りて遊びたい。美味しそうだった併設のジェラートと、近くにあった想夫恋の日田焼きそばも食べたい。大山ダムのあの像も観に行きたい。
その時には、今よりもっと自由に漫画を描けるようになっていたらいいな。
