入院二日目

sabanoshioyaki
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手術当日。

手術は午後からで、術前は飲食制限があるので7:30までにケア食(マリービスケット、小さいりんごジュース2本、ぶどうゼリー)、11:30までに水分補給を済ませる。

午前中に術前処置(子宮頚管を広げるためのスポンジ的なもの。多分ラミナリアだと思う)をするんだけど、これが痛かった。

顔面蒼白 血圧低下 冷や汗だらだら 病室に戻るまでの車いすで酔う 迷走神経反射による猛烈な吐き気 ゲロ

「子宮鏡下手術 ラミナリア 痛い」で検索すると「通常は軽い痛みで、痛み止めも必要としない場合がほとんどです」って出てくるけど、これ書いたやつ誰やねん エアプか?

人生で1番痛かった

それまでで1番の痛みは、スーパーで買った刺身に当たった時で、上からも下からもあらゆる液体が出て辛かったけど、あれは実質腸内クレンジングみたいなもんで、済んだ後はお腹カラッポになったしまだメリットはあった。

ラミナリアは何もメリットが無い。膣にむりやり突っ込んで得られるものは何も無い。

吐き終わっても気持ち悪いまま茫然としていたら時間になったので、手術室へ向かう。

初めて向かう手術室。ICUと同じエリアにあるみたいだ。あれは多分室内に入る人用のでっかい手洗い場だ。うわ~手術室いっぱいある~扉って銀色なんだ~うわ~でけ~手術室のライトだ!機械がいっぱいある!!入る機会がめったにない場所なのですごくキョロキョロした。

何回も本人確認をしたのちベッドに寝かされて、オペ看さんにテキパキと色々付けられる。その傍らで談笑する医師の方々。

心電図モニターが付いた時はすげ~!本物だ!!と興奮した。点滴は本来は利き腕の反対でやるはずが、血管が細いため利き手でやることとなった。太い針っつっても献血の針ぐらいでしょ…と思っていたらボールペンの芯ぐらいの針を長々と刺されて普通に痛かった。

「麻酔入れますね~」と言われて、冷たいものがチューッと血管に入ってくるのが分かる。これが麻酔か~

「何度かお声がけするので、意識のあるうちは返事をしてくださいね」

はい!分かりました!抗ってみせます!!

気付いたら病室のベッドの上で、手術開始から3時間経っていた。1時間ぐらいで終わるはずだったのに。

主治医の先生曰く、手術中に合併症(子宮穿孔)が起こったそう。カメラが付いた電気メスで筋腫を削ごうとして子宮に穴が開いてしまい、子宮鏡手術から急遽腹腔鏡下手術になった。とりあえず開いたところを縫い、あらためて筋腫を取ろうと子宮内を見たら、あるはずの筋腫が無く、慌てて探したら子宮外にあった(穴が開いた時に一緒にポロっと取れて穴から外に出ていた)らしい。

とにかく、本来の目的である筋腫の除去はできた。でも術式が変わったので入院日数が伸びそう─というのを、主治医からの電話でやってきた旦那から聞いた。その時はドレーンだの点滴だの尿道カテーテルだの色々身体に繋がってて不愉快だったので、へ~と他人事のように聞き流した。

手術終了予定時間に病院から電話が来て、術式が変わったとか、また連絡しますと言われて一時間以上連絡がこなかったとか、電話がかかってきたら「手術は終わっていませんが説明したいことがあるので来てください」だとか言われて旦那は泣きながら病院に来たらしい。それで病室で私と面会したらホッとして気が抜けて、桜通線で帰るはずが東山線で栄まで行ったらしい。そのあと歩いて帰宅したんだと。かわいそうに…

意識がはっきりしたのが19時頃で、その後は尿道カテーテルが気持ち悪い…これどういう仕組みなんだ…トイレ行きたいのだが…とムズムズしながら寝た。全然眠れなかった。