孤独からスクワレナイ

人工的な桜
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公開:2025/3/1

#1 アニメの中の憧憬

 彼ら(彼女ら)はいつまで制服を着ているのだろう。僕が小学6年生のとき、戦場ヶ原ひたぎは大人のお姉さんだった。僕が中学生のとき、藤宮さんは儚い同年代だった。キョンが年下になったころ、僕は思春期を迎え。そして成人してヒゲなんか生えて来るようになって、シワが出来るようになってもまだAvemujicaの少女は制服を着ている。それをずっと眺めていると、アニメというのはずっとずっとセカイ系でも何でも無くセカイそのものであって。生きてるように見えるだけの人形なのだとしたら、血が通ってるのだとしたら。全てを射殺したい。

#2 何もわからない

 精神科で、ドーパミン受容体が云々みたいな感じで2分くらいで薬を渡されるけどよくわからない。その受容体見えないし。ついでに、条件付き確率とかいうのも正直解きはしてたけど意味がわからない。もっというなら、確率とかいうのもよくわからない。1/6で死にますとか言われても、人生は6回無いしなとか思う。そうすると頻度主義とか言われるわけだけど、そもそも頻度主義がよくわからない。それなのにそうなのか。とりあえずコーヒー飲んだら美味しいとか、この音が好きだとか、それしかよくわからない。

#3 自殺以外やることがない

 将来の夢と言ったら自殺だろう。死ぬことも老いることも辛いことがまた起こることが確定してて。それがいつかわからないよりすぐ終わらせたい。楽しいのも悲しいのも嬉しいのも愛するのも憂鬱なのも幸せなのも、疲れる。呼吸も滅茶苦茶疲れる、私たちは呼吸させられてる展で食っていきたい。欲望とかない、あるとしたらタナトスくらい。殺されたいとかも全くない、滅茶苦茶麻酔うってミリも苦しくない感じで無意味に死にたい。駅前の500円ワンコイン自殺機で何となくマック食った帰りに死にたい。

#4 人と関わるのを辞められない

 本質的に、人と交わることが誰とも出来ないことがわかってるのに関わるのを辞められない。誰も彼もが交差する独り言を編みながら空想上の相手をずっと見ているだけで、嘯いてるだけなのに。なんでこんなに寂しくて、なんで寂しさがこんな空虚なもので埋まってしまうのだろう。本当によくわからない、何もわからない。

@sabunana
欠落こそが君の哲学