才能は遺伝で決まる、という研究結果を見たことがある。例えば、音楽の才能は9割が遺伝。音楽一家がいるのも納得。
年齢を重ねるごとに、環境よりも遺伝の影響が強くなるらしい。
30代の私、めっちゃ納得。年々、努力ではどうにもならないこと(遺伝子の限界と勝手に読んでいる)や、「遺伝のせい」と言われるのが一番しっくりくる感情があるような気がする。
これって遺伝のせいじゃない??と個人的に思っていることを書いてみる。
遺伝子の限界1. 絵が下手
学生時代、どこに行ってもネタにされていた。マジで、絵が下手。ちなみに、美術の才能の遺伝率は60%。けっこう低いよね。
ネタ要員で絵を描かされていたときに、たまたま近くにいた、めっっっちゃ頭の良い先輩に言われたことがある。
「さちって、空間把握能力無いよね」
すごく腑に落ちた。なるほどなるほど。私に足りないものは、センスという曖昧なものではなく、空間把握能力。
その分野に大切な能力値が低い=センスが無い、なのかと、この時分かった。
そう考えると、芸術分野=遺伝も納得がいく。身長と同じよね。よって、私は絵が上手くならない。どんまい。
遺伝子の限界2. 合理的すぎる
うちの母親はめちゃくちゃ合理的で、正論マニア。『正しい人』になるように死ぬほど叩き込まれた。
何をやっても8割方否定されるので、実家にいるときは自分で考えられない人間になってしまっていた。
婚活をきっかけに、自分で考えられる人間になんとか変わることができた。その時強く思った。
私は絶対に正論マニアにはならんぞ。優しくて強くて、できれば見た目もいい人間になるぞ(←遺伝強すぎてムリ)。
親を反面教師に、心優しい人間になっているつもりだった。でもある日、これまた頭の良い別の先輩に言われた。
「合理的すぎて、彼氏が可哀想…」
もう目から鱗。マグロ1匹完成しそうな量だった。
いっぱい我慢して最大限優しくしてきたつもりだったのに、全然足りてなかったやん。これ以上ムリやん。遺伝子の限界やん。
ちなみに、子育てでも遺伝子の限界を感じる。両親にされて嫌だったこと。自分は絶対にしないぞ、と思ってたのに、気付いたら口から出てる。親あるあるだと思ってる。
遺伝からの感情1.「本屋を開きたい」
人生の節目でなぜか思いつく。そうだ、本屋になろう。
なんでなりたいの?と聞かれて、本が好きだからとか、みんなの居場所をつくりたいだとか、それっぽいことを答えてきた。
でも、ずっと腑に落ちてなかった。本屋を開きたいが先に来て、理由を後付けしてる感覚。
そんな生活を30年。昨年ようやく謎が解けた。実家は昔本屋だった。
90歳を超えている近所のおじいちゃんが、わが家を当時の屋号で呼んでいたことで発覚した。
いやいや、誰かもっと早く教えてよ。ちなみに母も知らなかった。いやいや。
本屋だったご先祖様の遺伝子を受け継いだ、と考えたら謎の感情にもしっくり来た。
遺伝からの感情2.「近所の中で目立ちたい」
大昔、わが家はいわゆる本家だったらしい。これも最近、近所の人に言われて知った。
私自身、「有名人になって目立ちたい」という感情は全く無い。たぶん普通の人より無い。
でも、実家の近所の人達によく思われたい、目立ちたいという気持ちはなぜか強かった。ずっと不思議だったけど、このせいかと納得した。
まとめっぽいもの
才能の一部は遺伝子が決めてるっぽい。でも、ほとんどは環境とか努力で決まる。
『諦めない』をベースに頑張って、どうしても無理なことは遺伝のせいにすれば良いんじゃね?そっちの方が楽じゃね??と思っている。
そして最後に、このまとまりのない文章も遺伝のせいだと信じている。あー遺伝つらみ。おわりみ。