仕事で得意先のご令嬢とポケモンをした。業務時間中に。付き合いの長い会社で、年始にたまたま立ち寄ったら「娘がポケモンやってるんだけどスカーレットを周囲でやってる人がいないからポケモン図鑑が埋まらないみたいなんだよね」と言われ「じゃあ私のポケモンあげますよ」と話が進み、先日交換してきた。ポケモンホームで何匹か連れて来ていたようなので、それでも持っていないポケモンや準伝説、タケルライコなどなどを順番に渡した。ポーラエリアの環境整備もまだ終わってないとのことなのでこっちに来てもらい、ミジュマルなどを……とかれこれ2時間ほどやった。
交換するたびに画面に向かって「ばいばーい」と手を振ったり、何度か通信が途切れてしまった時は「何回も交換してWi-Fiが疲れちゃったかな?」と言っていて和んだ。
互いのポケモンがボールですれ違うシーンを見て、得意先の社長が「これボール同士でぶつかったりしないの?」と言っていた。ちなみに社長はポケモンGO派なので、野性のポケモンを見ては「きのみを投げて懐柔しよう」とも言っていた。
たいそう喜んでくれて、一役買えて良かった。環境整備していて良かった。
色違いのサケブシッポをあげたら、色違いのフライゴンをくれた。優しすぎる……私は色違いサケブシッポを3匹持ってるからそのうちの1匹をあげたのに、向こうはその1匹だけだったと思う。
「親戚にいる、何をやってるか分からないが子供と一緒にゲームの話をする立ち位置の人間」になりつつある。
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友人と超高級パフェを食べた。名前の通りパーフェクトだった。素材の一つ一つが美味しく、併せて食べるとより美味しい。見た目も美しい。すごいものを食べてしまった……。
その後、吉田博含む木版画の作品を見に行った。まじまじと見ることができてとても良かった。他の作家も見られたし、割と身近な土地の作品も多く親近感が湧いた。誘って下さりありがとうございました。
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そこから更に一週間経ち、社内の人たちと予定していた登山を断り、私は熱海行きの在来線に乗った。MOA美術館へ吉田博展を見に行った。MOAはミュージアムオブアートの略で、訳すと美術館美術館だった。
熱海は私のイメージで何もない所(※幼少期に何度も泊まってはいるが、特に何があるとは思っていない)だったのに、駅に着いたら商業施設があり、駅前は賑わい、美術館行きのバスも結構人がいて驚いた。
美術館の常設展をすり抜け、吉田博展を思う存分楽しんだ。行ったのも遅かったので閉館ギリギリまでいた。よ、よかった……油絵や水彩画では出せない版画の表現をたくさん見られた。「これ版画なの!?どこからどこまでが!?」と言いたくなる作品がたくさんある。無論全て版画なのだが、どうにも私の中の版画のイメージとは異なる。色づかいや、線の細さが本当に素晴らしい。ボイスガイドを聴きながら回ったのだがナレーションが「博は〜……」と下の名前で呼んでいるのが面白かった。確かに夏目漱石も漱石って呼ばれるもんな。夏目とは誰も言わないよな。
その後、無事帰りのバスを逃し一人で梅園を抜けながら駅へ歩いた。もう梅や桃が咲き、鶯が鳴いている。楽しかった。
勝手に複製画も売ってると期待していたがポストカードしかなかった。通販で買うしかない。とにかくレニヤ山が欲しい。説明にマウントレーニアと書いてあって「あのマウントレーニア!?!?」と驚いた。素晴らしい作品なのでぜひ検索してみて下さい。これがあのマウントレーニア!?となる。