実家を出てはや数年、たまたま近くのスーパーにハヤシライスのルーがおつとめ品として安く売っていたので買った。
忘れていたが私はハヤシライスが大大大好きでカレーはこの世から消えても別に苦労しないが、ハヤシライスがもし一般販売されなくなったら結構ショックを受ける。
ルーを買ったものの、牛肉が高くて日々精肉コーナーをチェックしては牛の値札を恨みがましく睨んだいたが今日ついに安い時に立ち会えたので嬉々として迎えた。そもそもルーは4食分なんだから÷4で換算すればそこまで牛も高くないんだけど、どうしてこうも数百円に躊躇ってしまうのかね。酒や電子書籍なんてばんばん買うのに。
久しぶりに食べたハヤシライスは本当に美味しかった。けちってチューハイを買ってしまった事が悔やまれる。普通に赤を買えば良かったのに。まあ明日買うよ。
ハヤシライスを食べたのは高校か大学くらいで、それまで知らなかった己を悔いた。こんなに美味しい食べ物が存在していたとは……。母親がよく「◯◯(オムライスなど)を食べた時は"こんなに美味しいものがこの世にあるのか"と感動したよ」と言っていたがまさにハヤシライス、ハッシュドビーフがそれに当たる。あとは家系ラーメンね。食に対する自我が芽生えてから口にするご飯はどれも衝撃に満ちている。
まだたくさんフライパンにいる。明日の昼、夜、分くらいはあるだろうか。調子乗って絶対食べすぎる未来は見えている。約束された明るい未来。