夫と私の所属する演奏会の本番へ。私はこのところずっと奏者として関われていない。そんな自分に腹が立ってしまうため、毎年、現地に行くまでは本当にしんどい。夫がバリバリのプレイヤーなのでなおのことそう思ってしまう(※私が奏者として参加していないのは家庭の事情とかではなく、仕事との両立がキツくて諦めているだけ。自分の度量のなさが嫌になる……)
それでも、いざ音が鳴り出すと音楽の世界にどっぷり浸ってしまうし、自分のやっている楽器って素晴らしいな!と心底思う。そして日頃は家でだらっとしている夫がバリッバリに活躍しているのを見て、つくづく音楽に特化した人間なんだなあの人は……と再確認することも、私の中では恒例になっている。
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演奏を聴きながら考えたこと。
短歌をやっている時に気をつけている「自分の表現に耽溺しすぎていないかどうか」みたいな観点は、それなりに長い演奏者生活で身についたことかもしれない。自分の熱狂を他者に伝えるためにはどこか冷静な部分を残しておかなければいけない、という感覚は音楽にも短歌にも通じるところがあるように思う。自分の出している音に酔いしれすぎてしまうと、大抵、碌なことにならないし。
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6月8日の短歌/客席は暗く舞台は明るくて怖いな悔しくなくなることが