2024.6.9

早春(さはる)
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公開:2024/6/9

本日は商業施設での休日仕事。いわゆる接客的な仕事をするのは1年ぶり。経験上、身体に難があるとパフォーマンスが露骨に落ちてしまうので万全の体勢で臨む。脚に合わせたふかふかのスニーカー、着心地のいい肉厚のリネンパンツ、できるだけ風通しの良い白いブラウス。早めに現地入りしてアイスコーヒーとドーナツでエネルギーを補充する。

一緒に働く人たちと合流し搬入口に向かう。みんなそれぞれ別のカフェでコーヒーやらサンドイッチやらをつまんできたらしく、考えることは皆同じですねとひと笑いする。直属の上司はアロハシャツにチノパンというゆるめの服でちょっと面食らう。確かにいつも柄入りのシャツは着ているけれど、職場で絶対にダル靴(サンダルなど)に履き替えず革靴で通しているタイプだったので意外だった。

私にとって接客仕事はスイッチが入ってしまえば自動的に“元気に感じよく”モードに持ち込めるもの。だけど労働時間中は常に全力投球になってしまうので心身の疲れ方が尋常じゃなかった、というのに昼休憩に入ってから気づく。ぼんやりしていたのか、うっかりガパオライスにライスとスープのセットを付けていたことに、若めの店員さんに薄ら笑いとともに提供されてから気づく。仕方がないのでお酢とチリソースをどばどばかけてやり過ごした。

午後もひたすら接客。切れ目なく接客しているうちにあっという間に終わってしまった。今回は子ども向けイベントだったのでなるべく子どもと目を合わせて声かけをしていた。なのに何故か自分の声かけに反応するのはベテランマダムばかり。午前の時点で「早春さんはマダムキラーかもしれない」という話で盛り上がっていたくらいなのに午後も相変わらずだったので「マダムキラーにも程がある」と笑われてしまった。

立ちっぱなしの中腰だったので腰痛がひどい。反り腰が悪さをしている感じの痛み。なんとか帰宅してベッドに横になったら痛くて起き上がれなくなってしまい、リビングまだ四つん這いで向かうという屈辱……ストレッチとストレッチボール(やわこ)でほぐしてどうにか歩けるようになった。が、気を抜くとペンギンのような小さな歩幅でしか歩けないくらいの痛みがぶり返す。

こうなるともう立ち仕事はできないかもしれない。いまの仕事以外に自信を持ってできる仕事は飲食店くらいしかないのにどうしたものか。少しだけ暗い気持ちになる。

[服]パール付きの白ブラウス/黒リネンパンツ/幾何学模様の靴下/白スニーカー