名古屋2日目。待ちに待った野球観戦の日。
ホテル近くのカフェで朝食を済ませ、身支度を整えた後は『天ぷらとワイン 小島』へ。昼間から天ぷらとシャンパンが楽しめるお店として、マンガ『いつかティファニーで朝食を』にも登場している。
シャンパンに合わせておまかせ天ぷら5品を注文。いくら乗せの海苔天ぷら、あさり、甘鯛、明太子、パルミジャーノがけアスパラ。予習で気になっていたものばかりで嬉しくなる。お酒飲みなので白子も追加注文してフィニッシュ。「おまかせで」と注文した時、なんて悪い大人になっちまったんだ、と、これが大人の醍醐味だよな、という2つの言葉が頭に浮かぶ。
腹ごなしに街を歩きながら、いよいよ今旅行最大の目的のバンテリンドームへ。
ゲートを抜けてグラウンドを目にする瞬間は、いつ、どこの球場でも最高にわくわくする。ドームは思わずトレンチコートを脱いでしまうくらい暖かい。神宮はだいたい暑いか寒いかのどちらかなので不思議な感覚だ。三塁側内野の端っこ、何となくヤクルトが好きなんだろうなという人たちに囲まれて座る。
中日vsヤクルトのオープン戦は中日の根尾くんとヤクルトのライアン(※小川さんの愛称)が先発。村上くん、青木さん、そして1番応援している山田哲人がみんなスタメンでにやにやしていたら、哲人がホームラン級の2ベースヒットを放つ。神宮だったらきっとスタンドに入ってたはずの当たりに思わず叫びまくっていたら、近くの席のヤクルトファンたちのうち女性陣が同じように絶叫していた。きっと熱烈応援ちなヤクの女性+連れてこられた男性ペアだったのだろう。我が家と一緒だ。
それにしても春先から哲人が元気そうにしているだけで嬉しいし遠征した甲斐があったな……とホクホクしていたらあっさりと点が入る。初回から点が入るとは思ってなかったので、慌てて応燕用のミニ傘を取り出し応援歌に合わせて振る。周りのヤクルトファンも割と出遅れており面白かった。去年はなかなか点が取れなかったですからね……
哲人はその後も得点に絡み続け、私(と近隣の女性陣)は興奮しっぱなし状態に。哲人と私は同い年だ。毎年パフォーマンスを維持し後輩プレイヤーを導く歳上の選手、ポジションを奪ってやるとギラギラしている若手の選手、どちらも胸に迫るものがあるけれど、やっぱり1番「がんばれ!」と思っているのは、同い年の哲人なのである。
もうすぐ野球シーズンが始まる。みんな怪我なく健康に活躍して、できれば優勝してくれたら嬉しい。点が入るたび応燕の傘の花がキラキラと輝いていた。