朝から夫とともに近所のカラオケに繰り出し動画撮影。朝だと2人で1000円ちょっとで収まるので、本気の練習日はもっぱら朝カラにお世話になっている。1時間半と時間を決めて何度か撮影。集中した甲斐あり、これならまあ若者のお手本として恥ずかしくないかな、という出来の動画が撮れた。 それにしても12年前に弾いた曲をまた弾く機会があるとは思わなかった。干支ひと周り前って恐ろしすぎる。ちょうど人生でいちばん楽器に触れていた時期に弾いた曲だったので、練習し始めは自分の頭の中の音色と現在の自分が出す音のギャップにほんの少し落ち込んでしまった。とはいえ割とすぐに指そのものはそれなりに回るようになったので、若いうちに弾き込んだ曲ほど身体に染み込んでいるなとも感じた。むしろ最近(2年前とか)に弾いた曲の方が、自分では追い込んで練習したつもりでも、演奏会が終わったらすっぽり抜け落ちてしまうし……
日中はベイスターズ対スワローズ戦と競馬をちらちら見つつ刺し子を進める。村上くんの今季初ホームランでウキウキしたあと、ちょっと目を離した隙に大量得点していて相変わらず愉快なチームだな……と思うなど。日曜日に勝ち星がつくと火曜日の夜まで嬉しさが続くのでどんどん日曜日に勝って欲しい(もちろんそれ以外の曜日も勝ってくれて良いのだけど)。
夜は『光る君へ』視聴。枕草子の「宮にはじめて参りたる頃」の段を実写で観る日が来るとは。 藤原寧子(道綱母)の「あの方との日々を日記に書きしるし、公にすることで、妾の痛みをいやしたのでございます」というセリフもすごく良かった。書くことで己の悲しみを救った、というセリフもありつつ、「公にすることで」というフレーズが入ったことでさらに味わい深くなったような気がする。確かに日記を書くだけでも自分の心は慰められる。だけどやはり自分の紡いだ言葉が人目に触れ、誰かの心に響く、という経験は格別なものだから。
流れで寝る前に『虎に翼』をアプリで追いかけ視聴。2週間分があっという間。こんなにヒリヒリする15分を朝から放送しているのか…… 男装する弁護士志望の女性・山田よねの「怒り」とそれに対する周囲の反応は現代とあまりに地続きで苦しくなってしまった。物言う人(特に女性)に対して「そんな言い方しなくても」的な反応をされることや、本当は言いたいことがあってもつい周りのバランスをとるために必要以上にヘラヘラしてしまうこと、現代にも通じる、というか通じてしまう。
「社会でやっていくためにあえて男性のように振る舞う」というのも身に覚えがある。仕事へのスタンスとか下ネタに対する反応とか、そういうものをあえて「男性と同じようにできますよ」という顔をして過ごしていた時期を思い出してうめいてしまった。すごいドラマだな。
[服]セーラー襟ワンピース(foufou #51)/黒カーディガン/NIKEエアリフト