2024.3.5

かえるのぬいぐるみ達で枕の周りを囲み、IKEAのサメを抱いて眠ったけれど、相変わらず調子はいまひとつ。仕事はさくさく進んだが、どうも気持ちがささくれていた。昨日のように他者に対してイライラしなかったからヨシ、ということにしておく。

仕事中、たまたま少し遠い街の図書館の休館日を調べたところで「休みの日に図書館に出向く」という選択肢があることに気づき、俄然元気が出る。

家の書棚には限りがあるので、最近は電子書籍ばかり。KindleのiPhoneアプリを使っているものの、いよいよスマホそのものの容量が怪しげなのが気になっていた。図書館で本を借りれば色々と解決するのではないだろうか。仕事場の近くだけでなく家の近所にも図書館があるらしい。引越し&転職してから共にまだ1年ちょっとしか経っていないとはいえ、灯台下暗しである。

図書館に付随して、子どもの頃、ランドセルとは別に『本を入れるための手さげ』を常に持っていたことを思い出す。いわゆるレッスンバッグより一回り小さく、裏地あり・マチはなし。深みのあるピンクの布地にキラキラ光る象の刺繍ワッペンがついている(亡き祖母のお手製。実家に大事に保管している)。

あの頃『本の世界』は、私自身にとってある意味でお守りのようなものだった。本があれば現実とは別の世界にいつでも旅立てる、という実感は、私にとっては大事なことだったように思う。もちろんいまでも本は大好きだけど、どうも手放しで別の世界に浸る体力気力が減ってしまったなと……けれど、あの頃に本の世界で蓄えたものは、私の心を彩り、支えになっているという実感がある。

これを機に図書館に通いたい、『本を入れるための手さげ』も新しく仕立てようかな。

そういえばあの深みのあるピンクの布地は、いま思うと小学生が持つにしてはかなり大人びており、よく周りの人に褒められていた記憶がある。似たような布地を探して新しく仕立ててみようか、そういう想像でちょっとだけ気力が回復する。ちょうど入園前シーズンだし、それっぽい手提げの型紙も売ってそうな気がする。

[お弁当]鶏肉のレンジ醤油煮、ほうれん草のクリームチーズ和え、切り干し大根の黒酢ごまサラダ、卵焼き、ミニトマト。レンジ醤油煮は私の料理における精神性のバイブル『100文字レシピ』(著・川津幸子)から。初版は2003年。『きょうは何にもしたくない』に寄り添うレシピを掲載する先見性に、私だけでなく私の母親も助けられている。