転職活動を止めました.com

sakaisuzu
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 昨年の5月から行っていた転職活動を止めることにした。この半年強の間、転職エージェントのR社を利用していたのだけど、オススメ求人に出てくる企業が同じ顔触れになってきていて閉塞感を感じたことから、12月半ばにD社に登録したのだけれど、タイミングが良くなかった。どちらの会社も担当エージェントからの紹介企業と、それ以外のエージェントやキーワードなどがマッチングした企業からの求人が入ってくるのだけど、D社からの求人がとてもじゃないが確認できない数届き、萎えた、もといプレッシャーを感じ半ば軽いパニック状態になってしまった。

 年明けに登録すれば良かったなー。と後悔しつつも年末年始の休暇期間を今後の活動の作戦及び方針の検討に使おうと思った。特段直接的な相談をする訳ではないけれども、旧友や付き合いの長い人達と会ったり話したりすることで何か違う視点を得ることも出来るかもしれないし、実家で時間を持て余すので考え事をするのにも丁度いいと思ったからだ。

 結果、特に何も答えは出せなかった。自分のことについて考えているとどうしても自分の神経発達症のことがちらつき、気になってYoutubeやGoogleで調べてしまったり。そんなことをしても仕方がないのに。前回のエントリー内容は余計な自己分析をしてしまったので軽くアウトプットして気持ちをスッキリさせたいと思ったという意図もある。

 結局のところ重要なのは自己理解を深めることではなく、自分が社会と/他者と/世界とどのように交わるか/交わりたいのか。を考えることだと思う。

 元々自分がR社のエージェントと話していた方針としては、1.前職~現職の経験を活かせる製造業のバックオフィス系(生産管理や購買・調達とか)か、2.IT系企業 の二本柱がメインで、開始して2週間程で製造業の生産管理職で最終面接まで行けたものだから嬉々としていたのだけれど結果は「実力不足」とのフィードバックが付いてきて惨敗。その後、道を見失い、「実績のある営業職の方がゴールまで近道なのでは?」と考え商社の営業へエントリーを続け、1社/月くらいの感覚で1次面接を4社受けたものの全て選考落ち。自分のキャラクターと所謂商社が求めるキャラクターや経験内容が上手くハマらなかったのだろうと考えている。

 その後、ようやく目を覚まし元の製造業・バックオフィス系へ申し込み自分にとってかなり魅力的に感じた企業の最終選考まで進んだもののまたしても惨敗。「考え方が未熟」だそう。まあ振り返ればもっと上手い言い方はあったと反省することはいくらでも思い浮かぶので相応の結果だと思う。意気込んでいたのでここでだいぶ落ち込んだ。これが11月半ばのこと。

 製造業について、自分は特に加工職種の営業と製造オペレーターを経験をしてきたのである程度愛着があり、転職した際にある程度経験や知識を活かす事は出来るだろうとは思っているけれど、製造現場の嫌な部分もそれなりに見てきたので、それがずっと懸念点としては残り続けていた。まあ実際入社しないと分からないのが現実だけれども口コミサイトなどを見ていればある程度の色眼鏡は掛かっているとはいえ想像はつく。懸念点が解消されている会社探しはハードルが高いなと思っていたし、探すのに疲れてしまった。

 んでこれからどうするのかというとIT系のエンジニア職の方向性を探ってみようと思っている。元々転職活動を始める前の去年の目標でUnityで自作ゲームを作ることを考えていたけれども活動を始めてから完全に放置してしまっていた。その程度には興味があり、現時点ではその程度にしか興味がないので今回の判断が吉と出るか凶と出るかは全く分からない。正直少し胃が痛い。半年、一年後には「あのままの方針で転職活動を続けていれば良かった」と後悔しているかもしれない。

 ただ、一つ思い出したのは、自分はこれまで「〇〇歳になったからそろそろ〇〇しないといけない/するべきだ」というような事を考えて失敗を繰り返してきた。

 25歳の頃には「そろそろ恋愛経験の一つもしておかなければならないな」と考え、当時好意を寄せてくれていた職場の年下の先輩と付き合い、数か月経った頃から「結婚したい」系の仄めかしを受け始めたことから鬱になって結局自分から別れを切り出した。

 30歳になった時には「30年自分本位で生きてきたのだからそろそろ次の世代を育てることを考える時期だよなあ」などと思いあがったことを考え婚活を行い、出会った女性と付き合ったけれども「なんか思っていたのと違った」と言われ1か月で振られた。

 そして今回は35歳になったところで「5年後、10年後の将来を考えると今の職場で良いのだろうか、転職するのにも年齢的に最後のチャンスだと言うし」と考えいまいち自分の中の軸が定まらないまま続けた結果失敗が続いた。

 全てについて言えるのは「世間一般がそうだから」「周りがそうだから」といった周囲の価値観に従った結果だということ。そんなんどうでもいいんですよ。自分には自分にあったペースがある訳で、社会に無理に同調しようとするからおかしなことになっているという話である。この年齢になってもまだ同じ失敗をしている。学習しないね。

 自分がよく感じ、口にする言葉で「自分は周りの一周遅れで生きている感覚がする」というものがある。同じ年齢で同じように学生時代を生きてきた友人達が社会人になり、結婚し、子供を作り、持ち家を買うといったステップへ進み始めているところなのであるが、自分はどうもそのペースで進むことは出来なかったし、合ってもいないらしい。周囲に比べ落ちこぼれだなあなどと感じてしまうこともあるが、自分は自分なのである。周りの真似をして背伸びをして何回も失敗しているのだから、自分のペースで生きるのが一番よろしいということなんじゃないかと。それが世間一般からすれば幸せなのか、とか普通なのかとかいうのは知ったこっちゃないじゃない。世間一般でないなら世間一般じゃないなりに前向きに努力して生きて行くしかないでしょう。

 D社の転職エージェントに転職活動を休止する旨を伝えたところ、「IT系は実務経験が求められるし、資格があっても年齢的に採用されるかは難しい(だから今の方向性で活動を続けた方が良い)」という忠告を貰った。そうでしょう。 一般的には。

 ただ、それはあくまでも一般的な話であって、D社に求人依頼を出すような会社に全体的にはあてはまるのかもしれないけれど、そうじゃない会社もあるかもしれないじゃない。転職エージェントを経由しない就職方法もありますよね。身を寄せる宿を選ばなければ働き方自体はいくらでもあると思うのだ。あとは自分にとってその環境が良いかどうかであって。

 ということで、当面は現職に身を置いて生活を続けながら、転職する為のスキルを磨く、もとい模索することに時間を割いてみようと思う。

 「ヒトモドキ」ですが「ヒトデナシ」ではない僕が活躍できる職場、どこかにありますかねえ。