昨日から(日付的には一昨日から)なにか文章を書きたい欲に駆られている。昨日はそこから小説を書きたい欲に移行して、お題探してワンドロして落ち着いたけど、今日もまた文章を書きたい欲に駆られてモダモダしている。
正確に言うと、｢自分の中にある“思い”を文章化したい欲｣なのだ。昨日のワンドロは、お題のワードから連想ゲームして思いついたシーンを書いただけだから、自分の中にある思いは込められていない。私は今、自分の中にある思いや気持ちや考えを書き連ねたいのだ。
なんで突然掻き立てられてるかって、理由は分かってる。とある方の文章に触発されたからだ。読みやすい文、興味深い内容、豊富な語彙力、そしてそれを読みながら自分も考えさせられ、それが気持ちよかったから、この｢考える脳｣になってる頭を、心を、使いたいのだ。あの人みたいに書きたいのだ。
でも残念なことに今それは叶わない。書きたい“思い”が、内容がないのだ。私は自分の気持ちを言葉にするのが得意じゃない。でもそれは、自分の気持ちを言葉にするのが苦手なんじゃなく、身構えると頭が空回りするか真っ白になって言葉が出てこないんだと気付いた。思い返すと私は元ツイ廃で、文字どおりおはようからおやすみまで全部呟いてたから、私の思いも呟いていた。それは何かを見聞きして心がエンジンをふかし始めると衝動的に呟いて、そのままエンジンがかかり続けると1時間ほど語り散らかすのだ。これは｢書こう｣と身構えて書き始めるからじゃなく、｢呟かずにはいられない｣｢ちょっと一言言ってみる｣という気軽な気持ちで始めるからだと思う。Twitterの140字以内に収めなきゃいけないというのも、｢ちょっと一言｣の始まりにちょうどよかったんだと思う。とにかく、身構えなければ書けるらしい。だからこのしずかなインターネットに書くのも身構えないでかけるようになりたいけど、今は書きたい欲だけで内容が湧いてこないから書けずにモダモダしてる。
でもやっぱ、自分の気持ちを言葉にするのは得意じゃないんだな、と思う。だってここまで書くのに30分かかってるから。時計見てびっくりして、スクロールしてスクロールの少なさにびっくりした。Twitterで書き散らかしてた時も、1時間ぶわーっと書き連ねるというより、1ツイートに時間がかかるからあっという間に1時間経ってたという感じだったし。前から感じてたけど、私は言葉の引き出しがガタガタなのだ。いろんなものを興味持って見聞きしてるので、いろんな語彙が私の頭の中にある引き出しには収められてるはずなのだが、いざその中にあるものを使おうとしても引き出しの滑りが悪くてなかなか開かない。それが難しい言葉に限らず言葉全般にある気がするのだ。言葉を出す時脳内で、｢えっとこの気持ちを表す言葉はどれだ？｣と探す時間がある。たくさん使ってきた言葉の引き出しはまだ開きやすいけど、あまり使わない言葉、最近知った言葉の引き出しはガッタガタで開かない。だから、聞いたら知ってるのに自分からは出てこない語彙がたくさんあるのだ。これが悔しい。
私が憧れる人はみんな、｢頭が良くて回転も早くて語彙が豊富で、それでユーモアを生み出せる人｣だと先日気付いた。私にないものだから憧れるんだと思う。ああなりたい。少しだけ、ほんの少しだけそこに近付けた時期があったけど、病気を機に全て戻ってしまったし、さらに記憶の引き出しがガタガタになってしまった。早くロウを塗ってあげたいが、私の脳内の部屋にはロウはないらしい。残念。
でもそうなりたい気持ちが強くある。多分私が｢表現者でありたいから｣だと思う。もっと根底には｢表現者に憧れてるから｣だと思ってる。物心つく前から表現してる人を生で見てきて、それに憧れて舞台に立つ仕事をしたし、小学校で吹奏楽部に入部したのも、その前に出席した親戚の結婚披露宴で新婦さんが演奏していたのが素敵だったからだ。小説、漫画、ドラマ、映画、アニメ、舞台と『表現』を見てきたし、今も配信者という形の表現者を見ている。表現する人達をたくさん見てきて、そして自分にはできないと思っているから、憧れが強いんだと思う。今は配信者を主に摂取しているから、フリートークで本人の頭から出てきた言葉が魅力的であることに特に憧れているんだろう。
ああなりたい。なりたいからやってみたい。やってみたいけど内容が出てこないからやれない。それでモダモダして、どうしたらと考え、結果、1時間かけて｢やりたいけどやれないよ〜｣を吐き出すことにした。なんだねこの文章は。
悪態をついたけど、書き始めればとりあえず言葉は連ねられるし、読み返して推敲して時間をかけていい感じの言葉を見つけて書き直せばいい。書きながら、新たな考えや、別のことでの考えも出てきたので、メモ帳に書き留めておいた。つまり“内容”や“思い”が出てきたのだ。なのでこれから少しずつ書いていきたい。書くことで言葉をたくさん出す練習になり、引き出しを開けたり閉めたりしてるうちに滑りもよくなろう。
誰かに見られる想定ではないけど、見られてもいいような文章を書いていこうと思ってる。