2023年振り返り:デザイン組織づくり、マネージャー1年目...

sakito
·

自分語りな1年振り返り。

本業

今年はデザイン組織、チーム作りから始まった1年だった。ざっくり書くと下記の役割を1年間やった。

  • プロダクトのデザイン責任者とチームのリーダー

  • デザインテクノロジスト職能のマネージャー

  • 全社デザイン室のリーダー

プロダクトのデザイン責任者とチームのリーダー

プロダクトのデザイン責任者としては、PdMやエンジニアの責任者とプロダクト全体についてコミュニケーションを取りつつ、デザインの方向性や戦略の舵を取りをしていた。同時にプロダクトデザインチームのリーダーとして、デザインチームを立て直しから始め、チームの採用、プロセス改善、デザインのレビューをやっていた。メンバーも10人以上増えて20人くらいになった。自分がやっていたことを任せれる信頼できる人も増えたので、チームとして自立し、デザインとして挑戦できる環境が整ってきつつある。

全社デザイン室のリーダー

会社のデザインについて考えるために、デザイン室を立ち上げ、リーダーになった。

デザイン室の立ち上げについては2~3年くらい準備したものであり、いきなり立ち上がったものではないが、すでに人数も多い会社でデザインのカルチャーを作っていくためにはどうれすればいいのか改めて考えたり、会社のデザインに関わるさまざまな人と議論したり、みんなが使える成果物を作ったりした。

社長と毎週1on1をし、経営の考えや広く大きな物事の進め方を学べた1年だった。経営層に対して、デザイン組織やデザインそのものについて対話し、デザインに関わる人へ翻訳するような役割を少し担えた気がする。

デザインテクノロジスト職能のマネージャー

デザインテクノロジストという職能を役割と給与に紐づくグレードを持ったポジションとして作り、会社の中で役職がちゃんとつくマネージャーにもなった。役職がつくようなマネージャー業務は初めてで、まさに1年目という感じだった。メンバーが活躍できるフィールドを用意し、挑戦してもらい、挑戦した結果について都度1on1で相談に乗り、挑戦と失敗ができる場所を意識した。少しはうまくいった気がする。

フィールドの1つとして、デザインシステムのチームは6月に信頼できるメンバー達に引き渡した。デザインシステムを活かすためにも自分はより大きな戦略を作る側として、メンバーに大方針だけ伝え、大きく前に進むための足場は任せることにした。結果としてデザインシステムをプロダクトとして活かす状態ができ、大きな発表にも繋がった。

登壇、勉強会、カンファレンス

初海外カンファレンスとして、Figma Config 2023に参加した。現地参加して良かった。とても貴重な経験の数々だった。

今年はデザイナーのカンファレンスやイベントにも登壇させてもらうことが増えた。フロントエンドのイベントにも登壇してたので、登壇回数は10回を超えた。パネルディスカッション等もあったけど、資料はspeakerdeckにまとまっている。どんなイベントに出てたのかそろそろまとめたい...。

会社として登壇したものに関しての狙いとしては会社のデザインの取り組みの認知を広げるためだったので、誘いは断らず出続けた。結果として年初よりは認知が広がったかな?と思う。後半は自分以外のメンバーの登壇の機会作りもやってた。

デザイナーやデザインとエンジニアリング両方やっている人たちと話すことが増え、いっぱい話が聞けてとても楽しかった

Developers Boost 2023でベストスピーカー1位にもなった。クロージングセッションへ招待してもらった役割は果たせた気がするのでよかった。

Designship 2023はなんやかんやでスタッフ5年目になりコアスタッフとして活動したのもあり、めちゃくちゃ忙しかった気がする。

mozaic.fmのEcosystem会にhiroppyと毎月ゲストとして参加して、今年は1周年も迎えられた。編集とかは諸々Jxckさんがやってくれており、喋ってるだけなので感謝。1年総まとめも出ました(5時間)

副業

本業は週4勤務も4年目を迎え、引き続き週1は副業をしていた。ざっと下記のような副業を6社でしてきた。(いまもしているものもある)

  • デザイン組織、フロントエンドのアドバイザー

    • デザイン組織作り〜改善

    • エンジニアやデザイナーのキャリアや業務の壁打ち

    • 職能の立ち上げ支援

  • デザインシステム作成・運用の全般に関するアドバイザー

  • 横断的なフロントエンドの改善

  • エンジニア、デザイナー向け勉強会やワークショップの開催

  • デザイン・フロントエンドのトピックのシェア

一部分の実態としてはこんなかんじ。

今年はデザインに関する依頼が増えて、自分のキャリアの変化を感じた。もちろん引き続きフロントエンドの副業もしている。

デザイン組織やデザインシステムに関するアドバイザーは自分も本業では0からだと手探りで辛かったので、気持ちとしては寄り添えたのかなと思う。自分で言うのもなんだが、組織や取り組みに関して、アドバイザーとして第三者目線で意見を出せる人がいるのは、割といいバランス感なんじゃないかなと思うシーンも多々あった。

成果物も感謝してもらえることが多かったので、少し役に立てた気がする。キャリアや方針、戦略の壁打ち相手になることができたのも本業で色々やったおかげかもしれない。副業を通して自分の成長も発見できた。

本業と副業の相互作用はとてもいい感じなので、引き続き来年も副業はやっていく。(依頼あればお気軽にDMください)

2024年

2023年はマネージャー1年目として奔走した。圧倒的に考え方や思考のフレームワークの知識が足りなさすぎるので、来年は本をいっぱい読んでインプットしまくろうと思う。よりインプットを増やして、メンバーに貢献したい。

2023年を終えると、フロントエンドでもデザイナーでもない状態になった。色々やったが、大体勝手にやってたら、誰かにリーダーやマネージャーのラベルをつけてもらった感じでこうなった気がする。この状態になるなんて正直想定していなかったが、来年も挑戦できるタイミングがあったら領域にこだわらずにやってみたい。

@sakito
フロントエンドとデザインとデザイン組織周りのことをしてる犬