母から本のプレゼント。特に特別な日ではない。古本。志賀直哉の夜の光。素直に嬉しい。お礼を言う。いるかどうか分からないけど…と言っていた。装丁が素敵だったから買ったと言う。確かに素敵だった。
母親は私に甘い。他のきょうだいにはプレゼントはしない。遅くにできた子供で、末っ子だからだろう。母親は未だに私を保育園児だと思っている。母は姉に『あなたは妹(私)の歩く道に落ちている石を拾って転ばないようにしてあげているもんね』と言われている。正確なことを言うなあと、思った。その通りですね。母親はそれを反省している。それを見て私は面白いなあと思っている。
一番上の姉に嫌われているとわかったのは中学生のころで、小学生のころは姉に好かれようと必死だった。でも、嫌われていると分かってからは、気が楽になった。あー、私もあの人、嫌いだな。と思えるようになったから。いつか泣かせてやりたい。お母さんはあなたのこと、あまり好きじゃないですよ。私のことは心配で甘やかしてくれるけど、あなたはそうじゃないよね。だってあなた、かわいくないもん。かわいくないから愛されないんじゃないのかな。いつか言ってやりたい。私のこと鬱陶しくて、ウザくて、嫌いで、ハブって、それ全部返してあげたい。私、あなたのこと嫌いです。