駅訪問をするということ

 私は駅訪問が趣味ですが、始めたきっかけは今でも鮮明に覚えています。

 大学生だった20年以上前、元々乗り鉄を始めていた私が、いつものように出かけていた時のこと。乗り継ぎを調べるために時刻表をめくっていたところ、次の列車が路線を通しで運転しない列車だったため、途中駅で降りてみようと思い立ったところから。降りて撮影を済ませると、次の通し列車が来る前にさっき乗った区間列車が折り返してくるので、そいつに乗ってもう1駅降りてみたんですよ。そしたら何か知らないけど駅訪問の楽しさに一瞬でハマってしまって、乗り鉄しつつ駅訪問もするというスタイルになってしまったという感じです。同業じゃない人にはよく分からんと思うけど。。

 きっかけはそんなところなんですが、駅訪問趣味の界隈では、何をしたら「駅訪問した」とみなすのかというのが常に問題になります。まぁ趣味なんてものは自己満足であり、私からしたらそんなの人それぞれでいいじゃんと思っているので、自分の流儀と違う同業を見たとしても何とも思わないですが。

 じゃあお前の流儀は何なんだと言うと、大きく分けて3つあります。1つ目は駅舎(なければ出入り口)を全て撮ること。2つ目はすべてのホームの駅名標を撮ること。3つ目は列車のいないホームを撮ること。以上です。

 ここで同業の間でも議論が大きく分かれるのが、車使っていいのか、タクシー使っていいのか、バス使っていいのか、歩いて行っていいのかです。これ同業じゃない人にとっちゃどうでもいいことだと思うんですが、同業の間では本当に重要な要素です。まぁさっき言った通り趣味は自己満足なんで、他人のことはどうでもいいんですが、私の場合、バスと徒歩は認めてます。これにはちゃんと理由があって、その土地のこと・その土地の人のことを知りながら駅訪問したいから。(何度も言いますが)趣味は自己満足なのでこれ以上のことは言わないでおきますが、少し付け足しておくと、バスと徒歩を使って駅訪問した場合、「その駅を訪問した」ことにはなりますが、「列車でその駅に降りた」ことにはならないので、その駅を「駅訪問した」ということと、「その駅で乗車・下車した」ということは明確に区別されることになります。一番いいのは、全駅で乗車・下車した上で、直前の段落で言った3つの流儀をこなして駅訪問することになりますが、列車の本数が少なすぎたりして達成できない路線は数多くあります。

 さて、駅訪問の流儀の話に戻りますが、上で述べた①駅舎撮影、②駅名標撮影、③ホーム撮影の3つを難易度が低い方から並べると、②<①<<<③になります。なんで③の難易度が高いんだと言うと、「列車のいないホームを撮る」ことがクリアの条件になるからです。大きい駅だとどこかしらのホームに列車がいてこの条件を満たせない場合が多くて難易度が上がるわけですが、ローカル線の終着駅では別の意味での難易度の高さが待ち受けています。ただでさえ本数が少ないローカル線の終着駅で、折り返し列車を見送ってまで空っぽのホームを撮影するというのは、旅程を組む上で非常に大きなネックになります。1日上下合わせて4本しか列車がなければ、4本あるうちの1本を無駄にしてしまうことになるのでね。それでも20年以上この流儀でやれてるのは、バスと徒歩を認めてるからかなと思います。

@sakurakou
福島県相馬市出身、千葉市中央区在住。※既婚のアラフォー男。底辺SE。東北大学数学科卒(高校数学教育免許保持)。趣味は降り鉄(駅訪問)。現在2000駅ほど訪問済み。全都道府県で1つ以上下車駅があり、全都道府県で1回以上宿泊経験あり。好きなもの:ジェフ千葉/ジェフレディース/アルティーリ千葉/バルドラール浦安/千葉ロッテマリーンズ/浅倉大介/木村由姫/Fayray/我那覇美奈/入倉都/玉城ちはる