小説、「影をなくした男」を読んだ。
Xを見ていた時に紹介をされていた本。
表紙のデザインに惹かれて読むことにした。
自分にとって大事なモノと他人からみて大事なモノ
自分にとって「大事」と思うことと社会や、他人からみて大事に見えることには差異がある、ということを感じる作品だった。
ただ、これはなかなか難しくて、自分なりに大事なモノはそれはそれで貫くべきとも思うし、社会という中ではそうしたものさし、基準も大事だと思う。
バランスが難しいのだが、「自分の軸」となるものを売ってまで手に入るものには、意味のないことである、ということだと思う。
端的に言うと、物語の中である男がお金と自分の影を交換してしまう。
が、影がないことで人から「影のない人だ!」と言われて、表も歩けなくなる、というような話。
自分にとっての影とはなにか?
自分たらしめること、自分の軸は売ってはいけない。
そしてそれが何なのか?自分で認知するのも難しいと思うが、思いや信条を曲げてまで手に入れるものは虚構であるということだ。