7/14(日)にCBT方式の試験を受け、7/23(火)付で第三級アマチュア無線技士に合格した。
第三級アマチュア無線技士(以下、「3アマ」)は、無線設備を操作するための免許の1つである。アマチュア無線は個人の趣味として行うための無線通信を指し、第三級では決められた周波数の範囲で50ワット以下の空中線電力の無線設備の操作が許可される。以下のページが詳しいが、特定の種類の自動車の運転が許可される運転免許のようなものだ。
3アマを受験したのは、この資格で許可される無線通信がやりたかったというわけではなく、無線について体系的に勉強したかったからだ。無線を勉強したいと思ったきっかけについては、以下の「TinyGSで人工衛星と通信する自宅地上局の運用をはじめた」という記事に書いた。TinyGSによる衛星通信やるにあたってあまりに無線の知識が足りなかったというのが大きい。また、現職でも無線の知識があるとできることの幅が広がる。
試験勉強には吉川忠久『はじめての3級・4級アマチュア無線技士試験テキスト&問題集』を用いた。特にほかのテキストと比較したわけではなく、Kindleで手に入るのがこの本しかなかった。いちど通読したあと、前日と当日で問題集を全問正答できるようにした。勉強時間としては20時間程度だと思う。
CBT試験は八重洲日本橋テストセンターで受験した。実のところ、はじめ7/13(土)に銀座CBTS歌舞伎座テストセンターを予約していたのだが、もう1日ほしいと思って、期限ぎりぎりに変更した。CBT試験はこういう融通がきくので助かる。会場には20分前くらいについたのだが、すぐにはじめられるとのことで試験時間より前に開始した。テキストとまったく同じ問題が数問あった一方、テキストではいっさい触れられていなかったと思われる内容の問題もあり、思ったよりむずかしいという印象だった。2回見直して、試験時間70分のうち40分ほどで退出した。
終了直後に総合スコアが表示され、150点満点中115点だった。合格基準は法規80点中55点以上、無線工学70点中45点以上なので、125点以上あれば確実に合格なのだが、この時点ではまだわからないという結果だった。法規の2問はモールス符号をそのまま問う問題だったので、直前にモールス符号を詰め込んでいなければ危なかったと思う。資格取得が目的であれば、必要最低限の勉強で合格できたといえるが、勉強自体が目的だったので微妙なスコアではある。
とはいえ、無事3アマを取得できたので、機会があれば無線設備の操作もやってみたい。