二人の声

sanzou
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私が流と三の声を脳内再生しているときって、過去のアニメ版、ザファ版、どちらでもなくて第三の声なのです。(第三の声とは??笑)

旧アニメ版の二人の声もずっと大好きだし、ザファの二人の声も本当に大好き。

それなのに脳内では違う声なんですよ。原作読むとき、二次創作読むとき、妄想のときに出てくる声は第三の声。

なぜなのかな?と考えてみたところ。たぶん最初に原作を読んだときに、すでに自分の中で彼らの声ができあがっていたんですね。

だからずっとその声のまま。それが脳内に染みついてしまってる。

かといってアニメや映画の声に違和感を感じることは全くないので。三つの声をそれぞれ楽しんでる感じです。

声と言えば、声優をしている友人とザファを見に行ったときに「そんタマ」の声について見解を聞かせてくれました。

あそこだけ流の声の出し方が違うと。他は下に向けて低音でボソボソ喋る感じなのが、「そんタマ」シーンは一つの対象に向けて、静かだけど圧のある声を出していると教えてくれました。

力んでるわけでも高音でもなく、でも腹筋を使って下から圧をかけてまっすぐ出す感じだそうで。強い意志を表すときに、ああいう出し方をすると。

その声に、あの振り向きざまの流の表情がついている。「そんタマ」からの三にパスが渡って静寂が訪れ、「静かにしろい、この音が〜」と美しいスリーに繋がる。

あの瞬間、時が止まったように感じるのは私だけではないはず。そういう見せ方をしてるなぁと感じました。

声が乗ることで、より二人の心情がはっきりと伝わり、発した言葉の裏にある気持ちがわかるのがすごいですね。

個人的に流が口に出さず、心の中で「そんなタマじゃ、」と言ったところに、より意味深さを感じてしまいました。

外に言葉として出すと放出して消えてしまう感じがあるのですが、心の中で言ったので、ずっと流の中にあの言葉は残り続けるのではないかなと。

なんとなく、あのシーンごと流が無意識にでも宝物にしていてくれたら嬉しい♡

あのあとの「なかなかいいパスだ」と三が言うのもいいですよね。(映画ではここはカットされてます)

あのセリフとあの表情で、私は三が前から流がきっとパスをするようになって、壁を乗り越えることをわかっていたのではないかなと感じました。

三は流の課題をおそらくわかっていたし、流の性格も理解していると思うので(それに加えて似た道を辿って来て、バスケにおいて互いが似てるとこもあると思っていると)、あえてアドバイスとかはせず、流が自分で気づいて打破するの待ってたのではないかなと。

だからきっと流が一つの壁を打破して、そして結果、沢を抜いて自分で決めたのを見たとき。すごく嬉しかったと思うんです。

あんなにヘロヘロなのに、流が決めたあと、わざわざ足でパンッてするくらいですから。

声の話から脱線してしまいました……笑

あと声の話で言うと、安センセが「流カワくん、三イくん」と呼んで「うす」「はい」と重なるところがとても大好きです♡

勝手に二人のハーモニーだと名付けたいです。

@sanzou
たまに字を書く人。 妄想、二次創作、好きなこと、日々のこと。 自由に綴ってます。