雪が降ると道路が凍結したり、場合によっては雪かきも必要になるから大変だけど。あたたかい家の中からしんしんと降り積もる雪をぼーっと眺めてるのはけっこう好きです。
海のシーンを書くと同じくらい、雪が降るシーンを書くのが好きで。
別ジャンルのお話では、けっこうな頻度で雪のシーンを書いてました。
流三も雪のシーンがとても似合うと思ってます。(クリスマスのお話で雪のシーン書いた気がします笑)
tkhk先生のイラスト集で、雪が降るのを体育館からメンバーみんなが見ているイラストがあって。三が嬉しそうな顔をしてるのと、その後ろの方で流も外を見ているのが、二人らしくて。大好きで何度もみています。
冬の海に二人で行って、砂浜を歩いてる二人に雪が降り注いだりしたら、とても幻想的ではないでしょうか。
三がいつも以上にはしゃいでて、流はそれを見て何かを察知する。雪の降る海で三は流に別れを告げる。はしゃいでいる途中でサラッと告げられて、流はこの人はまるで雪のようだと思ってしまう。
手に取ってもすぐに消えてしまう泡雪のように。ずっとこの手に掴んでおくことができない。
ただシーンが浮かんだだけなので、前後の話も何もないのですが。雪の降る海で笑顔で別れを告げる三が浮かんでしまいました。流は何も言えず、ただ三を抱きしめることしかできなくて。三は「ごめんな、流カワ」って優しい声で言う。
そんな二人の上に、雪はただ静かに降り注ぐだけ。
マフラーも何も着けてない流に三は自分がしていたマフラーを巻いてあげて、そのまま流のもとを去っていく。流は一人、雪が降る海に突っ立って去っていく背中を見ていることしかできない。
ここで二人の関係は一度終わるのですが、何年も経ってまた結ばれてほしいですね。
再び結ばれるとき、また雪が降っていて、流はずっと手放せなかったマフラーを今度は三の首に巻いてあげる。
高一の流は三を繋ぎ止める術がわからなくて、ただ静かに別れを受け入れることしかできなかったけど。
大人になった流はどんな三も全て丸ごと受け入れる包容力を身につけるので、三を抱きしめたらもう手放さないです。
「もう二度と、あんたを手放したりしない」
って。