昨日は成人式だったから、流三の成人式を想像してみた。
三は中学MVPできっと学校でも人気者だったと思うから、地元の成人式に出て久しぶりに会った友達とか元クラスメイトとかに囲まれる気もする。
女子とも気さくに話すタイプだと思うから、「三イくん、なんか雰囲気変わったー」とか言われて「そうかぁ? 髪型も変えたしよ、背も伸びたからな」ってちょっと照れて笑いそう。
三のこと好きだった女の子とかもけっこういそうだから、ここぞとばかりに「連絡先教えて」とか言われて、普通に教えてあげそう。
「今って彼女いるの?」とか「このあとみんなで飲みに行くから行こうよ」とかすごく誘われそう。
でも三にはスーパー年下彼氏がいるので(付き合ってる流三)「わりぃ。これから予定あるんだ」って式だけで帰ってしまう。三ともっと交流したかった女子たちは残念がる。
会場出たところで流が待ってて、三がお待たせって行くんだけど、スーツ着て成人式迎えた三が大人びて見えて、少し遠くに行ってしまった気がして寂しくなる流。
そんな流に気づいて三は「せっかく会えたのに浮かねぇ顔してどうした?」と聞くと「早く大人になりてー」って言う流。
「大人の時期なんてすげぇ長いんだからよ、あと少しの10代を楽しめ。後悔しねーようにな」って流の頭を撫でる三。
そして二年後。同じように成人式を迎える流。やはり人気者の流はみんなに囲まれるけど、三と違って連絡先とかは教えてくれない。
猫のようにみんなの輪からスッといなくなり、外で待つ三のところへ。
三は流を車で迎えに来てくれている。「成人式おめでとう」と言って「せっかくのお祝い日だから、お前が行きたいとこどこでも連れて行ってやる」って言えば「先輩と1on1してぇ」って流。
「いつもと同じじゃん」と三は笑うけど、きっといつまでも流は流のままで、何年経っても何十年経っても、オレと1on1しよって言うんだろうなと暖かい気持ちになる。
「せっかくだから、1on1の前にちょっと付き合え」って流をドライブに連れ出す。流は成人式のために帰国したから、またすぐアメリカへ戻ってしまう。だからドライブデートを楽しみ、お祝いでちょっと洒落たレストランを三が予約していてそこで食事する。
年上彼氏としてある程度かっこつけたい三は、流を喜ばせるお祝いをしてくれるだろうなと。
そして最後に流が満足するまで1on1。
数年後にはN/BAで成功した流が大人の嗜みを身につけて、三のためだけのスーパー彼氏になって、洒落たお店に連れて行ってくれる。
「すっかり大人になったオレたちに乾杯」
そう言ってワイングラス傾けて欲しい。