最後に頼れるのは己の拳のみとはよく言ったものだが、本当にそうだろうか。…。「最後」とやらに四肢が残されているとでも?腕も脚も朽ちる。枝葉から腐るのは世の常だ。どれほど技を磨こうとも、朽ち落ちた四肢には無用の長物だ。技が優れているほど、四肢はそれに耐えられない。だが人はその程度では果てない。地を蹴る足も、天を掴む手もなく、ただ達磨のように転がることしかできなくとも、人はまだ生きている。惨いことに。人は頑強なのだ。この先は気が向いたら。Sapphire似非粋人です。