最後に頼れるのは

Sapphire
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最後に頼れるのは己の拳のみとはよく言ったものだが、本当にそうだろうか。

…。

「最後」とやらに四肢が残されているとでも?

腕も脚も朽ちる。枝葉から腐るのは世の常だ。どれほど技を磨こうとも、朽ち落ちた四肢には無用の長物だ。技が優れているほど、四肢はそれに耐えられない。

だが人はその程度では果てない。地を蹴る足も、天を掴む手もなく、ただ達磨のように転がることしかできなくとも、人はまだ生きている。惨いことに。人は頑強なのだ。

この先は気が向いたら。

@sapphire
似非粋人です。