マイナーな特徴

sardine
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自分の持ってる特徴には、メジャーなものもマイナーなものもある。僕は、同じ特徴を持ってる人は、他の点でも自分と共通点がある、と無意識に考えてしまっていることがある。度々。

僕の特徴でマイナーなものに、例えば、人並外れて運動神経が悪いというのがある。そして、スポーツをするのも観るのも、下手だし、興味がない。そのせいか、がっつりインドア派でもある。

この流れが自分の中では無関係ではないことから、運動が苦手とか下手とか言ってる人を見ると、つい似たような内面を勝手に想像してしまう。

実際にはまず、苦手・下手にも程度がある。下手だけど趣味でフットサルはしてるみたいな人もいるだろう。その上で、程度によらず、プレイは上手くないけど観戦はするという人も多いはずだ。球技はしないけど山登りはするとか、定時後も週末もスポーツじゃないけど遊びには行くとか。

全く影響し合ってないわけではないかもしれないけど、おそらく統計を取ったらほぼ直交してますねということになるんじゃないだろうか。

マイナーな特徴の中でも、人に言えないなというものもある。

今は、そういうのでも同じ特徴を持つ人の話を聞く機会がある。書籍、映画、ドラマ、ブログ、SNS、ポッドキャスト、動画。そんな時にも僕はつい、自分と同じ苦労してるかもと、無意識に考えながら閲覧・視聴してしまう癖があるようだ。

これも実際にはそんなことない。そもそも顔や実名を出してその特徴について語っている時点で、僕にとっての人には言えない特徴が、他の人には必ずしもそうではないということだ。

それを目の当たりにして、少し凹んだりもする。相手と自分の落差というか。

ただ、その特徴を持っているからといって「異常」なわけではなく、他の点では皆さんと同じ普通の人間なんですよということを、身分を明かしている人が示してくれているから、同じく特徴を持っている他の人も明かしやすくなっていったりするのだと思っている。

自分は相変わらず人には言えず、そのことがある種の不幸せを解消できない理由のひとつになっているんだけど、同じ特徴を持ってる他の人が、気にせず (もしくは乗り越えて) 幸せに暮らしているのを見るのは嬉しい。いわゆる「この世の中もまだまだ捨てたもんじゃないな!」的な気分になれる。

だから、いいことなんだと思う。同じ特徴を持つ他の人が、僕とは全く違うというのは。