今日なに書こうかな、映画きさらぎ駅と遠州鉄道の話にしようかな、おえかきの話にしようかな。そんな想定はお出かけ中に好きなケーキ屋が開いてるのを見かけて吹き飛んだ。ケーキの話をする。
ケーキが好きだ。誰かと美味しいものを分かち合うのが好きだ。でも今日は2つ買って2つともこっそりひとりで食べた。家族とケーキを食べるテンションが合わないのである。
ケーキが家にやってきたらまず「わーい!」となる。何味があるのか、いつ食べるのか、そういう楽しみでいっぱいになる。
ところが家族、主に両親はまっさきに「高かっただろう」と言う。食べてる最中も値段の話をするしなんなら他の店のほうが安い話もする。美味しいと褒めはするけどどうにも引っかかるのだ。
ケーキは嗜好品である。そんな滅多に食べられない。ケーキがでてきたらケーキを称えてほしい。見た目がいい、美味しい、トッピングがしっかりしている、中のソースもいい、クリームの果実の味が濃い、底がマカロン、天才。別に難しい表現をしなくていい。全霊でケーキを味わって欲しい。
そういうわけでひとりで食べた。美味しかった。
ただひとりで黙々と食べているのはやっぱり少しさみしいので、ケーキ友達が欲しくなったりもする。ケーキに向かい合ってるのに贅沢な悩みである。