一般的な「ポイントカード」は、
顧客特典を付けることで再来店を促す
というのが目的になっている。
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でも、食べカフェ大阪で配っているポイントカードには、全く違う狙いがある。
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まず、初回来店時にお渡ししている名刺サイズの二つ折りカードは、滞在中の「名札替わり」という機能面での役割を兼ね備えている。
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あとは財布に入れてお守りになればという思い。
財布はお金やカードを保管するため、その人にとって意識的にも無意識的にも大切な意味を持つことが多い。
(少なくとも無くさないようにするモノの1つだと思うし、ぞんざいに扱う人は珍しいだろう)
そこにカードがそっとお邪魔しているということは、買い物や食事後のお会計でチラッと顔を合わせる可能性もある。
それによって食べカフェでの体験や発見を思い出すことに繋がって、それがその人へのエールや、食事を終えたことへの労いに繋がっていればいいなと。
少し短絡的でこちらの勝手かもしれないが、そんな願いがある。
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特に、
ずいぶん貯まってきた人にとっては、
「こんなに行ったんだな」
という実感の湧く証でもある。
誰かと食べることにハードルを感じている人が、食べカフェに来て知らない人と話をすることは、相当に勇気のいることだと思う。
(モチロン、これまでもこれからも安心して過ごせるよう最大限の努力をさせていただきます)
なので、せっかくならそんな一歩一歩の証跡を実感の湧く形で残していたい。
そうした思いも込めている。
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あとは、これは後から思ったことだけれど、
あきさんの手作りで良かったと思う。
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当初は印刷会社に発注することも考えたが、その時はコストを理由に手間をかけることにした。
でも、その手間が手間以上の価値を発揮し得るものになったとも感じる。
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なので、ポイントカードが貯まった時の特典については、正直そんなにちゃんと考えていなかった。笑
でも、"一歩一歩の証跡"と同じ位置づけで、
何か記念になるものをお届けできたらと思ってこれもあきさんが作ってくれている。
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だからと言ってカードを無くしても、後ろめたい気持ちにはならずに気軽に「新しいのください」と言ってほしい。
でも、そうした思いを込めていることをお客さんとも共有できたら、もっと温かい空間になるのかなと思って文字にしてみた。
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普段は会食恐怖症克服支援カウンセラーとしても活動しています。
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