包む

sasakisaki
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よく行く本屋で、本を買った時にかけてもらうブックカバーが有料化された。地味にショックな出来事であった。

私は本にはブックカバーをかけてもらう派だったので、まじかーこんなとこまで有料化かー。とげんなりしたものだ。どんだけ環境に良かろうと、生活の中で高頻度に起こるところにちょっかい出されると非常に不快である。許すまじ環境庁。

しかし、これを機会にやってみたいこともできた。それが『グラシンペーパーでのブックカバー自作』である。

ブックカバーは本が汚れたり折れたりするのを防いでくれるのだが、まるっとカバーしてしまうのでタイトルが見えなくなってしまう。本を開かないとそれがなんの本かわからないのだ。これが意外とストレスである。加えて、いろんな本屋さんのブックカバーがあるのでなんとなく統一感がなく美しくない。美しくなるならそれにこしたことはない。

グラシンペーパーは半透明なのでタイトルも透けて見えるし、グラシンペーパーでのなんとなくの統一感も生まれるし、日光などから本の劣化も防いでくれるという。良いとこだらけではないか。やろうやろう。と思いつつも不要不急な用事になかなか手を出さないでいたが、ブックカバー有料化、ならしかたねえと腹を括りグラシンペーパーを大量に取り寄せた。

そしてさっきからグラシンペーパーで本を包む作業をしていたわけだが、なんだかとてもよい。手触りも良い、視覚的にも良い。これを全ての本に少しずつかけていく。本がきれいになって、あれこんな本あったっけ、また読み直そうか、と思う。こんな時間は良いものだな、うふふ。とにやにやしながら、やべえ早く寝なきゃ。と思って1日をまた終える。