作り手に回って何か発信すると、批判されるようになる。幸いにも僕は今のところひどい叩かれ方をした経験はないのだけど、何かにつけて発信する際には、これは叩かれないかなと構えてしまう。
以前、書籍を書いてAmazonで販売したことがあるのだけど、Amazonのレビューは良くても悪くても叩かれると聞いていたので、見るのが嫌でできるだけ見ないようにしていた。しばらく経って、結局気になって恐る恐る見てしまったのだけど、その本は悪く無い評価がついていて一安心だった。
そこで初めて、世の中の商品だとか、お店だとか、作品だとか、ありとあらゆるものが批判され、評価される社会になっていることに気がついた。
もちろん消費者としてはそれは知っていて、「良いものと悪いものの評価が簡単にわかって便利な世の中だ」くらいに思っていた。だけど、作り手の立場を通すと、無邪気な低評価とか何気ない批判の作り手に与えるダメージの威力がわかり、お店を出したり、商品を作ってる人はこんな殺伐とした世界で生きていたのかと、世の中の見え方がすこし変わってしまった。
一方で、称賛の声も無尽蔵に届く社会なので、良い物を作って評価されれば、作り手冥利に尽きるということなのかもしれない。