あの日も例年どおり心の調子がよくなくて、いろんなことから逃げるようにこもっていたネットカフェでツイッターのアカウントを作ったのを覚えている。
なんで作ったんだっけ?たしかあの頃はまだサービスの浸透しはじめで、SNSはまだ今みたいなインフラでは全然なく、未知の世界というかツールというか。ツイッター題材のドラマをやってたり、「夢を叶えるツイッター」なんて本が出てたり。まだまだそういう時代。
とにかくものめずらしかったのと、ブログじゃない媒体でしかも140字でいったいなにができるんだろう、どんなことが書けるんだろうって興味津々だった。
手探りで使ってみたらスポーツ観戦と相性がよく、現地でたくさんの人と出会えたりした。ふつうに暮らしてたらまず縁がなかったであろう人や物事との出会いはまちがいなくわたしの人生を豊かなものにしてくれた。
SNSの功罪が浮き彫りになるにつれて出会いや新しい世界への熱は冷めていって、ちょっとずつ距離をとれるようになって、今は何日か書き込みをしていない状態。でもブログを書いたらシェアするだろうし、気が向いたらなんかつぶやくだろうし、もうそういう人として定着したんだろう。わたしを知る人たちにとっても。
もう、なくてもいいかな、なんて思うけど、あの場所で出会った人たちのことは大好きだから消えたくも消したくもない。だったらこのままでいいかな。おんなじこと毎年言ってる気がするけど、そこだけは変わらないのだから再確認していく。