たとえば、作りたい女と食べたい女。
なんとなく生きづらさを感じている女性ふたりがごはんを作って食べることを通して楽しく暮らしていく話だったのが、気がつけば百合漫画になってて「話が違うぜ…でも恋愛がメインじゃないのならまあいいか…」と読みすすめてるうちにおもいっきり恋愛感情丸出しになっていったし、だんだんと作者や社会の主義主張をキャラクターに言わせてるみたいになってきて、5巻以降の単話連載を読んでみたらもう主義主張ありきの話作りになってて「なんか…思ってたのと違う漫画になっちゃったな…」と。
かなしいなあ。自分がこの漫画に合わなくなってしまったのもあるだろうけど、変わってしまったことと、それを受け入れられなくなったことがかなしい。だけど「もう好きじゃなくなったかも」と自覚しながらつきあいつづけるのは無理があるし、なにより誠実でない。
どうして親密な人間がふたり以上寄ると話を恋愛に持っていっちゃうんだろう。親友や信頼関係じゃだめなのかな。野本さんと春日さんだって「家族になりたい」って言ってたのに、頬を赤らめてキスしたりするんだもん。なぜなんだ〜。