逃げたほんとのわけ

さとえ
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わたしは、お互いに責任をもたない間柄で好きな人と深い関係になるのが怖かったんだろうなあ。

相手のために何もできないのに、心を開いて何もかもを打ち明けられるのが怖かった。価値も覚悟もないのに、信じて頼りにされるのが怖かった。何もしてあげられないのに、言葉と感情だけなのに、感謝をされたり好かれたりするのが怖かった。嘘をついているようで、後ろめたくて申し訳なかった。

だけどわたしだって、何かに依存していた時は誰かにそれをやっていたんだろう。今になって罪深く思う。

気づけてよかった。少なくともこれからは、前と同じことはやらかさない。

@satoe1981
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