発端はこのポスト。
sense栽培→言葉 売買とか、言葉選びが気に入ったので読むことにした。
文章は菜の花畑っぽい印象。あの黄色く広がってるイメージ。ミツバチとか飛び回っている。人工的な感じがしない。そういう景色を感じる文章が、薬物中毒と妙に噛み合ってるなと思った。主人公が気付かないうちに薬物によって意識が歪んで現実から離れる描写にシームレスに移っていく感じが何かオモロイ。
主人公視点から見える世界みたいなものを凄く大事にしてて良くも悪くも説明がない。人生に神視点はない。
登場人物の多くがあだ名で呼ばれるもんだから、本名が分からんし、性別とかもどっちだ?ってなって何か混乱する。登場した時に女性だと思った人間が会話聞いてて「あれ?この人男性か?」ってなってどっちか分からないまま最終的に女性だったっぽい。インタビューを読む限り「恋愛が絡まない男女の友情」というのを描こうとしたらしいから、それは意図的かもしれない。
文章を読んでも頭の中でイメージが固まらないので、めちゃくちゃ目が滑った。難しい言葉を使っているわけでもないのだけど、文章が情報として脳で処理されないままどっかに排出されていく。細かいところは良く分からんからバイブスで読む。そんな小説。