
に、行ってきました。
ネコフェスとはなんぞやというと、アルカラというバンドが主催している神戸とアルカラにゆかりのあるバンドを集めたステージフェス……なのかな? 今年で十年目らしく、今年はどうやらはじめてのアリーナフェスでもあるようで、神戸のGライオンアリーナというたぶんけっこうあたらしいスタジアムアリーナで、開場9時の開演11時、で、終演予定時刻は20時。12バンドで9時間のイベントです。
……ほぼほぼフルタイムの仕事やな……。
チケットを取る段階で、9時間のライブとか正直耐えられるかなーみたいな心配はあったのですが、まあ野外ではなく屋内フェスだし、アリーナは入れ替え式だけど基本全席指定で別にずっと席で見ててもいいわけだし(実際アリーナには行かなかった)施設内に飲食店とか広場とかもあって疲れたら抜けて休憩もできそうだし、まあなんとかなるでしょう、という見切り発車でチケットを取った気がします。疲れたら抜けれるけど、でもまあ全バンド見たいけどな……とは思ってたけど……。
おそらくステージを上手下手に分けることで転換の時間を短縮してて、だから各バンドのインターバルが常に10分とかしかなかったので、ちゃんとごはんを食べたいとかになったらどこかのバンドのステージは諦めないといけいタイムテーブルで、あんまり知らないバンドのとこで抜けてもよかったんだけど、でもこういうイベントってむしろあんまり知らないバンドを聴くのが楽しくない?とも思っているので、結局ちょこちょこ休憩時間に飲み物だけ買ったりはしつつ、全バンド見ました。楽しかったな。あんまり知らないバンドの中で特によかったのはグッドモーニングアメリカです。最初アリーナ席から半裸の男性が出てきたときには若干引いたんだけどいざ演奏始まるとバチバチに良かったし曲もかっこよかった。いやあの冒頭なんだったんだろうな……音源ちゃんと聴いてみようと思いました。あと打首獄門同好会もはじめて見たんだけどめちゃくちゃ楽しかったし面白かった。めちゃくちゃ面白いけどたぶんめちゃくちゃに演奏がうまくてかっこいいから成立してるバンドなのかもなぁと思うぐらい曲自体はたぶんかっこいいんですよね。突然アリーナの人たちにスクワットを要求しはじめたり、それを受けてマジでアリーナの人たちが一斉にスクワットはじめたときはちょっと絵面がこわ……になったけど、でもそれもおもろかった。スタンドでもやってる人いてすごいなぁ、となっていました。
そうそう、これはMC中にご本人がおっしゃってたんですけど、今回のフェス、バンドとしてはオーラルシガレッツが最年少で、つまりはもうキャリア的に中堅〜ベテランぐらいのバンドしかいなくて、たぶんなんだけどなんかもう当たり前のようにみんな演奏が上手くてばかほどかっこよかったんですよね。オーラルは見るの2度目で、前回もこういうステージフェスみたいなイベントで見たんですけど、曲かっこいいとか演奏かっこいい以上に「ライブうっまいなぁ」と思っちゃうバンドだなぁと思います。かっこよかったな。あとこれもご本人がMCでネタにしていたから言うんだけど、10FEETとオーラルシガレッツの間に差し挟まれるオーイシマサヨシお兄さんかなり出順としておもろかったしオーイシさんのターンになると客席のあちこちでおもむろにペンライトが取り出されてくるのもかなりおもろかった。観客からの愛してるぞー!の声がどちらかというと野太いのもだいぶおもろかった。近くにいた男性ファンがめちゃくちゃにペンライト持って踊り狂ってて本当にすげえな、と思いました。
あと席が、袖が結構よく見える位置だったんだけど、主催アルカラの稲村さんがたぶんほぼすべてのバンドのステージを袖で見てらっしゃるのが見えてて、だからほぼすべてのステージを誰より楽しそうに身体揺らしたり踊ったりしながら楽しんでいる様子が垣間見えて、それもすごくよかった。本当に好きで仲良しだったりかっこいいと思っているバンドを呼んだんだなぁという感じがしました。特に前半では他バンドのステージにアルカラのメンバーが客演みたいに混ざって一緒に演奏するターンが結構あったので、その雰囲気とか空気感もすごくよかったです。アルカラも好きなバンドを呼んでるけど呼ばれたバンドの人たちもみんなアルカラのこと大好きだし尊敬してるんかなみたいな、そういう空気感の良さがずっとあふれていた感じがする。
BIGMAMAが、いまヴァイオリンの人が休止中で普段とは違う編成でやってたんですけど、一曲だけ稲村さんがしれっとヴァイオリンで参加しはじめて本当にびっくりしてしまった。え、ヴァイオリン弾ける方なんですか? いや確かにアルカラの曲には明らかにヴァイオリン入ってるのあったしなんなら猫にヴァイオリンみたいなタイトルの曲すらある(めちゃめちゃ好きな曲です)が、いやしかし……。シネマスタッフも、ドラムの方がインフルエンザで急遽不参加になってしまい、これまた急遽でアルカラのドラマーさんがピンチヒッター参加でステージ出られることになりましたみたいなお話をしていたんですが、急遽そうなったと言いながら4曲ぐらい当たり前のようにばりばりと叩いていてすごかった。急遽のピンチヒッターで普段から演奏しているわけでもない他バンドの曲をあんなにばりばりと叩けるものなんですか……?
アルカラは音源でしか知らないバンドで、でもめちゃくちゃに曲がかっこいいのでいつかライブには行ってみたいなとぼんやり思っていて、ネコフェスのチケットはそういう時に見つけたので、好きなバンドも結構出てるし念願のアルカラのステージも見れるしこれって結構最高なのでは?と思って取ったんですけど、はじめてライブで見て本当にめちゃくちゃかっこよかったな。稲村さんMCとか、それ以前に他バンドの演奏中に袖でにこにこしてたりステージのバンドに話しかけられてカメラで抜かれたり、みたいな時にはひょうきんで不思議な大阪のおっちゃん(いや、神戸のおっちゃん……なのかな……?)感がすごいのに、歌うとめちゃくちゃかっこいい(そういえば、参加してるのがほぼ関西、神戸にゆかりのあるバンドばかりということで、MCのときほぼみんな関西弁だったのも今回は楽しかったな)
あとアルカラは今回主催でトリだったんだけど、アルカラのステージのとき他のバンドの人たちがみんな袖に集結して聴いてるのもめちゃよく見えてすごい良かった。アンコールではみんなでできてわちゃわちゃの中で演奏してて、それも良くて、観客としてもちろんめちゃくちゃ楽しかったんだけど、こういうフェスって何より演者の人たちが楽しんでるんだろうなみたいなことが目に見えるようなイベントだった気がします。すごい良かったし楽しかったし幸せな気持ちになりました。アルカラのライブちゃんと行きたいもんな。たぶん来年ぐらいにちょっと小さめのライブハウスを回りますみたいなお話していたので、それはチケット申し込んでみようかな、と思っています。たーのしかった!
あと会場内に憩いの広場みたいな場所があったんですけど、そこで神戸コーヒーウィークエンドというまったく別のコーヒーのイベントやっていて、6店ぐらいコーヒーの屋台(?)が出ていたのでそっちもちょっと楽しかったです。そんなものがあるとは知らず朝せっかく神戸に来たんだから!という気持ちで商店街の喫茶店でモーニングチャレンジをしてしまったのでこの日結局4杯ぐらいコーヒー飲んでる。ビールとサングリアも飲んでるしその割にご飯は食べてないのでめちゃくちゃ不健康な1日にしてしまったな。
エスプレッソトニックを出しているところが2カ所ぐらいあって、家で見様見真似コーヒートニックを作ってみたことはあるのですがちゃんとお店とかでは飲んだことがないので、せっかくだし……と注文してみたのですがこれが本当に美味しかった。あと野外イベントだからかな? エスプレッソマシーンが見たことない手動で圧力かけるタイプのマシンで、ぎゅうぎゅうと手動で圧かけながらコーヒーを搾り出していくような手順が面白くて、なんか珍しいものを見れたな、という気持ちにもなりました。エスプレッソトニック、もっと出してるお店探しに行きたいぐらい素敵な飲み物だった。流行ってほしいな。まあ、さすがにここから寒くなっていく季節向きの飲み物ではないと思うので、来年の夏はちょっと意識的に探してみたいです。
あともうひとつ。朝神戸について、帰るときにはもうすっかり夜だったんだけど、アリーナが海のすぐそばということもあり会場周りの夜景が本当にきれいでよかったです。

推しっぽい人が横浜という土地をたぶんめちゃくちゃ愛していて、横浜はもう歩いてるだけで楽しいから!みたいなことをたまに言っていて、2〜3度しか行ったことない身ではあるんだけどそれって本当にそうだと私も思うんですけど、神戸もやっぱり同じぐらい歩いているだけで楽しい街。海に近づくにつれて街並みがすごくきれいにおしゃれになっていって(なんなら走ってる車も車高低くてレトロだったり尖ったデザインの変わった車が多かった)でも駅周りはちょっとごみごみしてたり、商店街には大昔からずっとやっていそうな時代を感じるお店が並んでいるいかにも下町じみた感じが混在しているのが、素敵だなぁと思います。ちょっと前にともだちが函館旅行をしていて、函館も港街だから横浜とか神戸とかに雰囲気が似てるかも、みたいなお話をしていた気がするので、そのうち函館も行ってみたいな。函館は絶対ごはんおいしいしな。いや横浜も神戸もごはんはおいしいんだろうけど、そういえば神戸であんまりちゃんとごはん食べた記憶がないんだよな……餃子を味噌だれで食べる文化があると聞いて一度は食べてみたいと思っているはずなのに、いざ神戸に行った時には全然忘れてて今回も食べそびれました。このままだとまじで一生食べないかもしれない。