というわけで山形旅行2日目は酒田の観光。羽越本線、鶴岡も酒田も駅名の看板がおしゃれで素敵だったのですが、海里ライン、という表記を見るにこれは海里の止まる駅の駅看板だけこうなってるのかな……? ちなみに海里は私が乗る観光列車の名前です。

酒田は、山形県内で生産されていた米およびその他名産品の輸送の拠点として栄えた街で、当時からまあまあ近年まで使われていた米倉庫や、商家の本館、別館などが残されており、あとラーメン屋がやたらと多い。酒田に限らず山形はどうやらラーメンがかなり有名らしく、地域ごとに有名なラーメンが何種類かあるとのことだったのですが(冷やしラーメン発祥の地らしい。私はこの夏結局ほとんど行けなかったとはいえともだちたちと冷やしラーメンを食べる会みたいなことをやっていたのでおっとなっていました、まあ食べなかったんだけど山形でも……)そのなかで酒田は「酒田のラーメンを考える会」みたいな取り組み?があり、市内ラーメンマップなども出しているようで、駅について最初に乗ったバスで前の席に座ってたカップルがそのラーメンマップを見ながらお話していたのでもしかしたらラーメン目当てで訪れる方も多いのかもしれない。

でも最初に向かったのは最上川。なんか、行ける距離にあるなと思ってしまい……移動中とかも見えはしたのですがまあ……せっかくなので……有名すぎる地名なので……ちなみに最上川に関しては私が見に行った周辺には見当たらなかったのですが、町中にちょいちょい奥の細道の標柱が立っていて、あ、この辺でたぶん句が読まれたんだな、みたいなことを感じられてよかったです。たぶん知らない句だけど……。

五月雨の季節ではないのでさほど早くはない最上川と、せっかく最上川に行くならという気持ちで連れてきた普段持ち歩かない人のアクスタ。けっこう雨の多い時期だった気がするのですがそのわりに穏やかだったかなと思う、水量増えててもおかしくないかなと思っていたのですが。秋雨を受けてものどか最上川、とかかな。

そして私に白鳥のポーズをさせられる推し。可哀想。
スワンパークは、以前は白鳥の一大飛来地として有名だったらしいのですが、鳥インフルエンザの影響などで餌付けをやめた結果最近は昔ほど白鳥も来ないそうです。そもそもまだ白鳥の時期ではないので白鳥はおろか人も全然いなかった。ただ、酒田は秋に花火大会があり、このあたりはその会場だったのか準備でロープが張られていたりしました。
駅から一番遠い目的地がこの最上川だったので、ここの最寄りっぽいバス亭までだけバスで移動し、ここからは酒田駅まで歩いて戻りながら観光地を巡るかたちになります。ザ・住宅街みたいな道をマップ(を確認してくれている同行者)を頼りにてくてくと……10分ぐらい? ちなみにこのときちょっとぽつぽつ雨が降りかけていたのですが、私は酒田の駅で預けた荷物のなかに折りたたみ傘を入れっぱなしにしていてもし本降りになっていたらやばかった。折りたたみ傘は持ち歩きましょう(結局本降りにはならなかったです、私は晴れ女なので……)

まずたどり着いたのが山居倉庫。ここは山形から各地……というか主に上方、江戸、ないしは東京なのかな? に輸送する米を保存するための倉庫群で、ずらりと並ぶ倉庫と、それらの倉庫を海風から守るために植えられた欅並木の並ぶ光景は観光パンフレットなどでも有名……ということだったのですが、私は同行者に「山居倉庫はマストです」みたいに言ってもらうまでよく知らなかった。結構近年(たしか2022年までとのこと、本当に最近)まで実際に使われていたとのことなのですごいな。古い建物が好きなので酒田で見学できた建物は全部面白かったです。ありがとう観光列車、ありがとう付き合ってくれた同行者……。

でもこのぬいまたねぐせついてる……。

めちゃくちゃ趣のある木造の橋などもありました。

これは河川上での物資輸送に使われていた船なのかな? なんというか、海につながる広い河川のある土地は、海上輸送の拠点として栄えやすく、またそれで栄えた豪商の邸宅や彼らに整えられた街並みなどが保全され歴史的な価値を生んでいる、ということが多いのかもしれません。港町、とはまたちょっと性格が違うのかなと思いますが、倉敷や三重で見てきた旧商家の邸宅も素敵で面白かったので、街の性格としてはその辺りが近いのかなと思います。近いのかな? あまりちゃんと調べないまま勝手な印象で今これを書いていますが。ちゃんと調べたほうがいいし面白いとは思うんですが……。

山居倉庫を見たあとはお昼ごはん、ということで観光情報見ていたときにどうしても食べたい!と思ってしまった満月というワンタン麺屋さんへ。人気店っぽいし並ぶのかなと思いながら向かったらたぶんしっかりピークタイムに重なってしまってちょっと並んだのですが、5組待ち?ぐらいで回転も早かったのでそんなに長く待ってはいないかな? 油気の薄いあっさりスープとちぢれ麺のうえにひらひらのワンタンが想像の倍ぐらいのっていて、けっこうしっかりボリュームでびっくりしました。チャーシューとか煮卵(これは別料金のトッピングなんだけど)の下にもぜんぜんワンタンある。口に入った餡の塊の数を考えると、数としては4〜5個?とかかと思うのですが、ひとつの餡を包むワンタンの皮がめちゃくちゃ大きくてひらひらなのかな……? つるつるでふわふわでおいしかった。私はおそらくスタンダードなしょうゆ味を頼んだのですが、ラー油がきいているというピリ辛?スタミナ?ワンタン麺が気になる、というかピリ辛スープでこのワンタンだけを食べてみたい……という気持ちになりました。同行者は麺抜きのワンタンと餃子とチャーシューとかで昼飲みしたいと言っていてそれもわかるになっていた。餃子も皮ぱりぱりに焼かれていておいしかったし、あと餃子の皿が餃子専用でおもろかわいかったです。写真撮っとけばよかったなあれ。

ごはんを食べたあとに旧本間邸本邸と別邸へ。この本間家というのがおそらくはこの地方で廻船問屋として名を馳せていた豪商なのでしょう。ちなみにこれは本邸なのですが、ここは建物そのものが展示物のため館内撮影は禁止、別邸はオッケーですが中は謎のお土産屋さんを兼ねておりなんというか謎でした。建物は素敵だったし売ってるものも面白かったけど、なぜ……ここで……?みたいなラインナップで……ここは山形のはずなのに山梨の甲州印伝売ってたな。いや甲州印伝は良いものだとは思うんですが。

この隣にもうひとつ、旧鎧屋という古い邸宅があるみたいなのですが、今は改装中ということで見学できず……列車の時間まではまだ余裕があるので、と本間美術館に向かうことに。美術館だし、時間が中途半端になると駆け足で見ないと駄目になってもったいないかも……などと思っていたのですが、美術館と名乗りつつメインは本間家の別荘であった邸宅とその庭園のほうなのかな?という感じで、それがすごく素敵だったのでこれは本当に行ってよかったな。個人的には一番良かったです。素敵だった。

敷地が思ったより広くなくて、庭園自体にちょっとぎゅっと縮小をかけたようなミニチュア感があった気がします。マップ見たとき時間足りないかも!て思ったわりにはすっと回れた。でもお庭すごい良かったからもうちょっとゆっくりできても良かったのかもしれません。
酒田観光はここまで。ということで駅に戻り私は海里で、同行者は普通の特急で新潟駅まで向かう(ともだちは新潟経由で東京へ向かう予定とのことだった)ことになるのですが、朝鶴岡の駅で見かけて気になっていたけれどさすがに朝すぎる、と買うのを控えたさくらんぼエールが酒田の駅にも売っていたので、じゃあちょっとだけ飲みますか、と列車を待つ間に飲むことにしまして。


これまた途中のお土産屋さんで気になって買ってしまったぶどうを食べながらビールを飲む不思議な時間が生まれる。さくらんぼエール、香りは甘いさくらんぼなのに味はドライ寄りで、飲みやすいはずなのにぶどうを食べながら飲むとなぜか若干渋みを感じました。ぶどうはめちゃくちゃ甘かった。おいしかったです。


あと酒田、駅もバス停もちょっとモダンな雰囲気があって素敵だったな、と思います。バス亭の前にも図書館と観光案内センターと物産館などが一緒になったおしゃれでモダンな建物があって、観光に力を入れていきたい街なのかもしれない、という気配を感じました。実際素敵な街ではあった。山形って何があるかもよく知らなくて、行ける手段があるならついでだから行くか!ぐらいの気持ちで訪れたという側面はあるのですが、本当に楽しくて行ってよかったです。勢いって大事。ありがとう山形

そしてそんなきっかけを作ってくれた海里は「新潟・庄内の食と景観を楽しむ」というコンセプトで運行されている観光列車。普通に席のみでも予約は取れるのですが、お高い美味しい(きっと)お料理のコースがついた特別席みたいなツアーと、普通席で食べられる素敵で美味しい(これもきっと)お弁当の予約販売などもあります。私はこの日新潟に着いたら寿司を食べる予定などがあったのでお弁当の予約はしなかったんですけど、メニューかなり素敵だったしたぶん全力でこの列車の旅を楽しむならお料理付きで楽しんだほうがいいのかも。でも酒田の駅で売ってるお土産や駅弁を持ち込んでいる人も結構見かけた気がします。あと途中区間のみ利用の人も結構いたな。お弁当さえつけなかったら特別車両料金自体はめちゃくちゃ高いというわけでもないので、ちょうどいい時間がなくて……みたいな感じで普通の快速代わりに使う方もそこそこいたりするのかもしれません。

列車内の売店にもお酒や簡単なおつまみなどは売っているので、やはりこれがなければはじまらないか? という気持ちではじめさせていただいた。先程1本飲んだばかりでは? さらに言うならお前は着いてからも飲むのでは??? でも列車移動中に飲むビールって最高で……。

海里は今回のメインイベントだし、正直めちゃくちゃ楽しかったのですが、感想を書こうとすると「景色、最高!!!」がすべてになるしただただ車窓の写真を大量に貼り付けることしかできない。お天気は気にしていたのですが最終的にかなり良かったんじゃないかな、と思います。

思ったよりギリギリの海沿いも走るし、ちょいちょい今走っているところにある名所絶景などの解説放送も入る。あとトンネルが多いので、トンネルを抜けるタイミングをお知らせするためか先頭車両からの風景が車内モニターにずっと映っていたりしました。私は「海を見に行くんだから海側取れなきゃ意味がないでしょうよ!」という強い意気込みをもって予約販売みたいなタイミングから「絶対海側!!!!!窓際!!!!!」という希望で予約を出したので、無事海側の窓際席で、乗車時間中ずっとのんびり自分の座席で景色を眺めていましたが、一応共有スペースにも展望デッキがあり、反対座席の人などはそっちに行ってたのかな? 満席のはずなのに車内はがらがらで、お隣さんもぜんぜん座席にいなかったので結構のんびりぬい活してしまった。

あと笹川流れの道の駅では途中下車ができて、お土産とかソフトクリームを買えました。私はご当地ソフトが好きなのでわざわざ途中下車までさせてくれるならまあ買うしかないよな、という気持ちで買った。日本海ソフト、というほのかな塩味の青色のソフトクリーム……ということだったのですが塩味だったかな? ミックスにしちゃったのでバニラ感のほうが強くなってしまったのかもしれない、でもおいしかったです。

これ個人的には今回の旅の中でのベストショットかなと思っている。私は実はこの時間帯の海里は夕日が見れるのが売りなのでは?と同行者に言われるまで車窓から夕景が見える可能性に気付いていなかったし、日没のタイミングはもう新潟のかなり市街地寄りのところを走っていたの結局今回の旅では日本海に沈む夕日、は見られなかったのですが、ここで見る夕日本当に美しいだろうなと思う。今度ゆっくりしてみたい気もするけど笹川流れって他に何がある土地なのか知らないな……まあまた調べてみようかな、と思います。

これがちょうど日没のころ。位置的には新発田ぐらいかなーと思う。季節によっても多少変わると思うのですが冬でもさすがに日没は17時ぐらいかな? と思うと海に落ちる夕日を海里から眺める、は結構ぎりぎりというか、難しい気がする。そもそもその辺りで夕景を見る運行スケジュールだとそのあと車窓真っ暗で景観とは?になる可能性もあるか……。
新潟にたどり着いてからは、新潟を一緒に観光してくれる方の同行者と落ち合って寿司屋に向かいます。そもそもなぜ彼女と新潟旅行にいきたいになったのかといえば、彼女がめちゃくちゃ好きな寿司屋が新潟にある、と聞いていたからなのです。一緒に新潟行くなら当然例の寿司屋にも行くよね?みたいな感じで旅程に組み込んでいただいたのですが、お寿司もおいしかったけど大将の方がすごいいろいろお話してくれたのがおもしろかったな。

鯵は生と酢締めを選ばせてくれて、私は生の青魚を食べられるチャンスをなるべく逃したくないので生でお願いした。おいしかった……。


のどぐろは炙り、鰻は煮鰻。煮鰻ってはじめて聞いたし食べたのですが、寿司屋だから焼けないんだよね、煙たくなっちゃう、みたいにおっしゃっており、なるほど……になってしまった。ほろほろとろとろに柔らかくて不思議でした。おいしかった……。

予約は同行者がしてくれてたんだけど、とろたく巻がおいしいんです!とろたく巻だけは絶対に食べてほしくて予約しました!みたいに言ってて、大将がなんかそれを受けて「そんなに楽しみにしてくれてたんなら」みたいにとろたく巻を載せてくれたお皿がおもろくて素敵すぎた。私もこのお皿欲しい。
日本酒はいろいろ出していただきました。細かく覚えてはいないんだけど「新潟のお酒は淡麗辛口で基本的には食事に合わせやすいタイプが多い」という話と「新潟は酒蔵が多くて地酒だけでもかなりのラインナップを揃えられる反面で、地酒とその情報が多すぎて県外の酒に関する情報を手に入れるのが難しい」みたいなお話が印象的だったかなと思います。県内では県外の酒がなかなか飲めないらしい。確かに大阪とか東京にいるとある程度有名どころに絞られるとはいえ日本全国の酒飲み放題みたいなところはあるもんな……。
あとは、日本酒仕込みの梅酒は同じ酒蔵の日本酒で割ると味わいが変わっていろんな楽しみ方ができるのでいいよみたいな話がめっちゃおもしろくて試してみたいなーとなりました。ので、お土産に同じ酒蔵の日本酒と梅酒をそろえて小瓶とかで買おうかな、みたいなことをたぶんこのとき考えていた気がするのですが、翌日以降完全に忘れてて結局買えてないな……なんか、いいタイミングがあってかつその時に思い出せたら試してみようと思います。
結構食べて飲んだのでやめておけばいいのにせっかくなので二軒目にいきたいね、になってしまい二軒目に八海山のお店へ。八海山の日本酒しかないかわりに見たことないような八海山のお酒のラインナップが揃っている八海山の蔵元がやっているお店でした。

八海山が出しているジンがある!と思って私はジンを頼んでしまったのですがこのジンがすっきりさっぱり爽やかでかなり美味しかった。ソーダ割りです。

あとなんか信じられないぐらい高い八海山があったのでおもろいから頼もう、で頼んで2人で飲みました……酔っ払いは勢いだけで生きている……おそらくこれの夏酒?みたいなやつが最終日に行ったぽんしゅ館でプレミアム日本酒みたいな感じで試飲できたんですけど、そこでもコイン20枚とかの爆烈価格だったので考えようによってはむしろ安く飲めてよかったみたいな可能性すらある。たぶんおいしかったと思う……めちゃくちゃ飲みやすかったのは覚えていますがなんせもう結構酔っ払ってまして……。
3日目は新潟駅周辺観光だったのですが、完全にここで調子に乗りすぎてちゃんと体調悪い状態からスタートしています。同行者には申し訳なかった……いやでも午後からは元気になってきたし楽しく3日目も結構飲んだわけですが。ということで3日目の話はまた次の記事です。ここまではわりと旅行中に書いてた部分もあるからあれなんだけど3日目以降は完全に私の記憶力との戦いになる……はやめに、書きたい……。