このインタビューがなんかめちゃくちゃよくて、懐かしかったしうれしくなってしまったので、うれしい気持ちを書き残しておくか、と思っていま記事を立ち上げています。新作が稼働して遊びに行くかとか復帰するかとかがあるかはさすがにちょっとわかんない(というか現実問題として難しいとは思う、私は自分の行動圏内のゲーセンの立地とそこにある筐体をもはや把握していません……一回ぐらいは遊びたいけどさすがにもう全然できないんだろうな)んだけど、でも自分の中のすごい大きい部分を占めてためちゃくちゃ大切で大好きなゲームではあるので、それを作っていた人たちがいつまでもそのゲームを愛して大事にしてくれているということは本当に素敵だしありがたいことだよなぁと思う。すごいね、ゲーセンとかアーケードゲームの界隈も今相当厳しいのではと思うんだけど、それでも新筐体が出るの本当に凄いな……。ちなみにインタビュー内で一番好きだったのは「せっかく新筐体になるので新しい要素入れたくて筐体にポップ君を付けました!色は塗装じゃなくてこういう色の樹脂で作ってます!塗装だと色剥げちゃうんでね!100万回叩かれても大丈夫なように!」みたいなとこです。ポップ君への愛が深すぎる。叩かれるために生まれてきた謎の生物(生物?)あまりにも愛しい……。実際私もどこかで現物見かける日が来たら絶対撫でて叩いちゃうと思います。だってポップンミュージックはそういうゲームだから。
私が能動的に音楽を聴くようになったきっかけは間違いなくこのポップンミュージックというゲームでした。ポップンから入って、いちおう当時出ていたBEMANI系列の音ゲー筐体はひととおり触ったし(DDRだけはついぞアーケードでは遊ばなかった気がします。コンシューマーでコントローラーでやってたな……)ニデラとかはけっこう並行して頑張っていた時期もなくはないのですが結局ポップンが好きでした。筐体やゲーム画面のカラフルなポップさとか、一番やってたからまだ一番ちゃんとできたし単純にそれが楽しかったとか、理由はいろいろあるけど一番は曲が好きだったからだと思う。個々に好きな曲はめちゃくちゃあれど、収録曲の、ジャンル不問のごった煮感がなにより楽しかったんじゃないかな? 同時期にハマったともだちがサントラいっぱい買って(当時の時点でそこそこナンバリング出てたからサントラの量がなかなかすごかったので……)貸してくれてたのもあって、私の興味はどちらかというとホームページとかファンサイトで言及されていた収録曲の元ネタだったり元ジャンルの有名曲みたいなのをめっちゃ探して聴き漁るほうに傾いていた気がします。だから私が学生時代に一番好きだったジャンルはネオアコだしソフトロックだしインディ系のギターポップで、そこから派生して全然世代ではない渋谷系とかフレンチポップとかばっかり聴いてた時期がある。
レンタルショップを何件もハシゴして古いアルバム探したり(なんか家から自転車で30分ぐらいがんばって走ったところに品揃えがかなり独特なチェーン店ではないレンタルショップがあって、インディギターポップとか古いネオアコ系はおおむねそこで借りた気がする、あの店がなければあの時代当時の私の経済力でそもそもそこまでジャンル掘れなかっただろうから凄く感謝してるんですけどなんだったんだろうなあのお店、たぶんもうないです)都会に出て中古CD売ってるお店をひたすらハシゴしたり、おそるおそるの自家通販で自主制作盤みたいな音源を買ったり、みたいなことを本当にずっとしていた。そのうちなんとなくメインで聴くのはオルタナ寄りのロックがメインみたいな感じになっていくわけですが(ピロウズとグレイプバインのせいだよ)それでも根底に「結局ポップなものが好き」みたいな部分があるのは当時からの刷り込みなんだろうなと今でも思っています。メジャーもマイナーもマニアックもアバンギャルドも、全部飲み込んで巻き込んでみたいな幅の広さがポップミュージックなんじゃないかな、みたいな気持ちを抱いているし、そういうごった煮のハチャメチャさがたぶんとても好きだった。
ゲームだから、曲だけ聴いてもピンとこないなーと思ってた曲がプレイしてみると楽しくて好きになったり、クリアしたくて何度もプレイしてるうちに好きになってきたり、逆にゲーム中は必死だからわかんなかったけどサントラ出て音源だけで聴いてみたらめちゃくちゃキレイな曲じゃん!てなったりもあって、そういうのも楽しかったし、ノンジャンルにいろんな曲聴くきっかけというか下地にはなってるんだろうなぁとも思います。音楽って楽しいものだよね、の根底でもあるんだろうな。あともう少数派のシステムなのかなとは思うんですけど、BEMANI系列の音ゲー、ボタンを押した時にボタンに対応した音がちゃんと鳴るの、やっぱりめちゃくちゃ好きだったんだよな。下手だと曲がガタガタになるけどちゃんとできると演奏してる感じがちゃんとあるみたいなバランスが好きでした。楽器に挫折した人間だったからなおさら、ちゃんとプレイできるようになると本当にちゃんと曲になるあの感じが嬉しかったのかもしれません。楽しかったなぁ。懐かしい。書いてるうちに本当に懐かしくてやりたくなってきてしまいました。ゲーセン探しに行こうかな。でも知らない曲しか入ってなかったらどうしよう。あと夏休みのゲーセンって人多そうでやばそう。家の近所にいちおうアミューズメントパークみたいなとこあるけどあそこって音ゲー入ってるのかな……。
この記事を見かけたのはXなんですけど、読んでうれしくなっていいねとRTをしてちょっと言及したらその後おすすめ欄が今も昔もポップン大好き!みたいな人で埋まって大変幸せな気持ちになりました。なんか、何もない時にぼんやり眺めてるとたまに世界の荒廃を感じてしんどくなってしまうこともあるんだけど、案外いいとこあるじゃん、という気持ちになってしまった。楽しい話だけを積極的にしていけばあちらはあちらで居心地良い空間を作れる可能性、あるのかなぁと思う。とはいえ今日覗いたらまた世界は荒廃しかけていたので、本当に難しいな距離感……という気持ちです。