嵐のラストライブの話

satsuki
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公開:2026/6/8

終わって……しまった……んだろうなぁ……。

私が嵐を好きだった期間というのはたぶんぜんぜん長くはなくて、しかもけっこうちゃんとミーハーだったと思うので、当時深夜枠でやっていた彼らの冠番組がどんどんゴールデン帯に進出してきて、主演ドラマタイアップのシングルが出るたびに街のCDショップが悲鳴を上げ、ライブのチケットもきちんと取れなくなってきた頃から、十周年にかけてあたりの、本当に世間が一番めちゃくちゃ「最近嵐すごくない!?」と盛り上がっていた時期なのではないかと思います。しっかり追わなくなったのはたぶん実家を出てそもそも生活からテレビを観るという習慣が消えたのと、アルバム「僕が見ている風景」が出た頃が重なっていて、かつこのアルバムがあまりにも良くて大好きで、私にとって嵐はもう一枚さえあればそれをずっと抱えて生きていけるぐらいのアルバムだったから、かな? あとはまあ他ジャンルにハマったことも大きかったかもしれません。生活の中心が嵐ではなくなった。つまりそれまでは生活の中心が嵐だったのか?と問われれば……どうなんだろうな、所詮茶の間だったので結局熱量のあるファンだった時期なんてないとも言えなくもないのですが、当時の嵐の凄さは結局そういうそこまで熱量のないファンであっても追いかけきれないぐらいの供給に溢れていて、普通に日々を過ごしているだけでも彼らを見ない日がなかった、ということなんだと思う。

だから、特に熱意を持って追いかけなくなってからも、テレビ見なくなって自分がそこまで日常的に目にすることがなくなっても、ずっとほんのり好きだったし、ずっと当たり前にお茶の間の人気者で、そのまま永遠に続いてくれる気もしていたし、当然休止のニュースが流れたときも本当にびっくりした、ような、気がします。たぶん最初に嵐休止のニュースが流れたとき、私は東京に遠征中で友達と飲んでたんだよな。当時のジャンルのおともだちで、だから当然ジャンルの話をしていたはずで、でもニュースみたあとはずっと嵐の話をしていた。その子も嵐は好きだったし、どこかで何の疑いもなくずっと続くと思っていたんじゃないかなと思います。嵐ってだから多分、そういう存在だったんだよな。

ラストライブは、私はアーカイブで見ました。リアタイしなかったのは、お昼ごろに回線不安定みたいなポスト見かけてしまってなんか、ずっと好きで休止中も追いかけていたような人たちにとっての最後のライブ体験を、ずっと追いかけていたわけでもない人間の最後だしなみたいなゆるい好奇心で邪魔したくないかもな、みたいな気持ちが生まれてしまったのと、単純に本当にこれで終わりか……を実感するのがちょっとこわかったからなんだけど、当日の配信もいざライブはじまったらずっと安定してたと聞くのでそれもすごいよな。Xちらっと見たら知り合い含めてリアタイ実況してる人が本当に多くて、金曜ロードショーとかならまだしもこれは有料の配信コンテンツなのに、本当にみんな見てるじゃん……とびっくりして、本当に、国民的、という言葉の意味を噛み締めてしまっていた。最後のほうに櫻井さんが「日本列島ご唱和ください!」みたいなこと言ってたんだけど、そんなこと言えるの本当にこの人たちぐらいだよ、と思ってちょっと笑っちゃったもん。

すごかったし、すてきなライブだったと思う。最終的にはこんなライブを節目として活動を終えられるのは本当に、素晴らしく美しいことだよなぁと、そんな風にも思ってしまった。これは最近の私にとっての卒業とか活動終了とかそういう言葉が、どうしてもナーバスになるものであるというか、純粋にお祝いしたり素直な気持ちで見送ろうと思える卒業が直近に全然なくて、でも世の中ってそんなものかもしれないみたいな諦めも感じたりしているまっただなかという感じなので、なおさらこのラストライブが眩しく見えてしまったのかもしれない、とは思います。彼ら5人の物語はおそらく彼ら自身が望んでこのかたちではじまったものではないのだろうし、だからこの幕引きだって本当に彼らの望みそのままのかたちではないのだろうとは思うけれど(私は、おそらくいつかのライブ挨拶でメンバーが言っていた「下り坂の景色もこの5人で一緒に見たい」みたいな言葉が本当に好きだったから、そうやって緩やかにトップから降りていく彼らのことをこそ本当は見ていたかったのかもしれないな、とも思う。でもそれはそれでやっぱりさみしいんだろうな)それでも本人たちにとってもファンにとっても、やっぱり思い描けるうちでは一番美しいかたちで幕を下ろせたんじゃないか、という気持ちもあって、そういう部分まで含めて嵐というアイドルグループはやっぱりどこまでも特別で稀有で、奇跡みたいなグループだったんじゃないかな、あるいはこのライブでこの人たちは本当に決定的に、なんからの奇跡になってしまったんじゃないかなぁとか、アーカイブの余韻を噛み締めながらそんなことを考えていました。

最初の五人の挨拶でなんか本当に、自分でもびっくりするぐらい泣いてしまった。松本さんがが今日はお前らが俺ら五人を幸せにしてくれよ、て言ったのがちょっとだめでしたね。わからん、これは近年の嵐をまったく追ってなかったから最近はそうだったのかもしれないけど、松潤は問答無用でただ私たちを幸せにしてくれる人だと思っていたので……。ほぼ全曲二番をカットして曲数を増やすセトリの組み方でしたが、そのなかでもダンスパートのための間奏の尺はむしろ増やしたりもしていて、その辺もめちゃくちゃ良かったな。やっぱりバキバキに踊ってくれるのが一番嬉しい。ちなみに私は三ブロックめのギラギラのシルバーの衣装がめちゃくちゃ好き……になってしまって、もしかしたらアイドルのことをアルミ衣装をかっこよく着こなせる存在であるべきだと定義しているのかもしれません……あと結構真面目に追ってた頃からこんだけ時間が経ってても、無意識に推しの姿なり声を探して見つけてニコニコしてしまうものなのだということにもちょっとびっくりしていました。ちなみに私は相葉さんが好きでした。一番背が高いし声も特徴的だからそもそも遠景でもユニゾンになっても探しやすいもあったとは思うんですけど……好きだったんだよな……ダンスもなんかちょっとふわっとした軽さがある感じがして……なんかこう、好きだった。本当に懐かしくなっちゃったな。

本当に長い間、夢のように楽しい時間をありがとうございました。それこそライブ映えするようなかっこいいダンスナンバーももちろん大好きだったけど、それ以上に、生きていくことへの希望とか、勇気とか優しさをくれるような曲が大好きだった。嫌なこととかしんどいことのほうが多い時期だったかもしれないけれど、それでもそんな毎日のなかで彼らの存在がかけがえのない彩りだったこと、日々背中を押してもらっていたことを、これからも時々聴き返しては思い出すのだと思います。