今回別府で取った宿、大浴場はもちろん(もちろん?)温泉だったのですが、部屋のユニットバスから出るお湯もなんと温泉ということで、夜部屋に戻ったのは1時頃でもうお風呂はいるのは危険だし(飲んでいたので……)とシャワーだけ浴びたのに、そのシャワーだけでもちゃんと「……違う!?」と実感できて良かったです。さすがの温泉大国。でもやはり温泉があるなら湯船に浸かりたいよね、ということで朝6時過ぎぐらいに起き出していそいそと大浴場にも向かいました。露天でこそなかったのですが展望浴室で、別府湾と別府タワーと昇る朝日を眺めながら入れる大浴場は思ってたよりずっと良かった。ビジネスホテルでこの朝風呂にはいれるの、さすがにちょっと贅沢すぎる……という感じでしたね。
ところで同行者とは一緒に泊まったわけではないので、翌朝はホテルチェックアウトの10時ぐらいにのんびり再会しましょうね、と別れたのですが、起きてのんびり風呂に入って7時過ぎ、旅先で二度寝するのももったいないしホテルの近くのコーヒースタンド情報も調べていたので、朝のコーヒー飲みに行くがてらにちょっとだけひとりでお散歩をしてきました。

ホテルの近くで出会ったねこたち。桜猫だったのでこの建物のひとに飼われてるのかな? 半野良ぐらいでしょうか。どうやら別府はわりと地域猫が多いそうです。温泉あちこちに出ているし蒸気と地熱で比較的通年あたたかく過ごしやすかったりするのかもしれない。この日行った温泉にも猫がいたし、なんか他にもどこかのお店で猫見かけた気がするんだけど、どこだっけ? ひなたでめちゃくちゃ幸せそうに寝ていてかわいかったのですが……。

お目当てだったコーヒースタンドのエスプレッソトニックとプリン。プリンがあまりにもおいしそうだったからプリンとコーヒーを頼むぞ、と思いながらお店に行ったらメニューにエスプレッソトニックがあって、エスプレッソトニックは飲めるお店がそんなに多くはない印象があるので見かけると嬉しくなって頼んでしまう。本当はきれいな2層の状態でお出しいただいたのにうれしくなって速攻混ぜて飲んだので写真に残ってないし、ギリ撮ったこの写真も実は一度プリンにスプーンを入れてから「待って!写真!」と思い直して撮ったものなのでスプーンが汚れております……でもどっちもおいしかった! ここのエスプレッソトニック、口をつけた瞬間の柑橘の香りがほんとにあまりにも鮮烈で、最初上にちょっと散らしてるだけかと思ったなにがしかの柑橘の果皮が、中にも、しかも思ったより大量に沈んでいるのが飲み進めるにつれ分かってすごくよかったです。前日にあちこちの飲み屋で料理にかぼすが添えられていたのでこれもかぼすかなーと思って聞いたら「まだ微妙に季節じゃないのでこれは日向夏です」みたいに教えてもらい、つまりは柑橘の香りがあんまりわかってない愚かを露呈したということなのですが、でもやはりここでも季節になればかぼすなんだなぁと思っていた。いいなぁ潤沢なかぼす……。



別府駅から徒歩10分ぐらいのところかな?に別府公園という大きめの公園があって、そこがけっこう桜もきれいということだったので足を伸ばしてきたのですが、かなり広くてきれいな公園で、桜だけでなくさまざまな春が満開!という感じですごく良かったです。朝なのに結構散歩の人や花見の人がたくさんいて、キャンプセットでチェアリングをしているおじさまなどもいて、そういうの全部含めてあまりにもいい風景だった。みんな早起き(人のこと言えない)


せっかくなので推しにもお花見させておいた。ぬい撮りしてる人もちらほらいたのでこころづよかったです。仲間がいる。いやぜんぜん知らないひとなんですけど……。
この日は、朝ごはんに別府冷麺を食べてからロープウェイに乗りに行って、その後地獄をいくつか見ましょう、という予定だったんですが、行きたかった冷麺のお店はおもいのほか開くのが遅く、じゃあ後回しにしましょうかー、と後回しにしたら帰り立ち寄った時には売り切れていたのでした。別府内でなんか、結構盛大なお祭りをやっていたらしく、駅周りもいつもより人多い!となっていた、らしい。夕方駅の方に帰ってきたときとか、たしかにかなりにぎやかだった。別府の名物のなかに冷麺があるのは知らなかったので、次来たときは食べたいな。あと別府、冷麺と関係あるのかはわかんないと言ってましたが焼肉屋さんもめちゃくちゃ多かったです。

駅前に謎のファンキーなおじさんの銅像があったので「これは誰ですか?」と聞いたら別府を温泉観光地にした人だそうです。お祭り準備をしてる人たちもちょっと映り込んじゃった。お祭り準備をしてる人たち、朝の散歩中も見かけてなんか楽しくなっていたんですが、そのせいなのかなんなのか、帰りフェリーに向かうバスが遅れに遅れてかなりひやひやしたりもしました。まあバスは前日も常に遅れがちだったので祭りのせいではなかったのかもしれませんが。最後の方バタバタになっちゃって申し訳なかったな。

ロープウェイ行きのバスは別府駅からたしか20分ぐらい。バス降りた瞬間にこの枝垂れ桜があって「めっちゃきれい!」とテンション上がったのですが、どの画角で撮ろうとしても微妙に絵にならない看板類が写り込んできて面白かったです。本当に見頃だった。

アオリでなんとかしようとするもこれでも謎建物写り込んでるな。

ロープウェイ乗り場。一見お天気で、というか実際この日は1日天気はよかったんですが、山の上の方は昨日の雨の影響なども残っていたのか霧が出ていて視界は悪いです、という案内が出ていて、こんなに天気いいのにねぇと言いながら乗り込みました。たしかに乗り込んでからよく見ると終点の駅は見えないね、みたいな話をしたし、いざのぼったら本当に霧でなんにも見えなかった。

あまりの視界の真っ白さについ去年行った大涌谷を思い出しましたもんね。

これはなんにも見えない大涌谷の記憶。私は高いところが怖いくせに好きなんですけど高所にはちょっと嫌われているかもしれません。いちおう今回は山の上散策してるうちにちょっとずつ晴れてはきたんですけど……。

ちょっと晴れてきた時の様子。ちなみにこの鶴見岳頂上、ロープウェイ降りたらそこが頂上なわけではなく、そこから15分ぐらい山のなかの階段を登ったらたどり着くんですけど、普段引きこもりを自称する同行者が途中で力尽きかけてて申し訳なかったな……すみません私は……油断すると田舎の一駅を平気で歩いて踏破する趣味徘徊女でもあり……。

ロープウェイ降りてすぐのところにあるのはジャンボ温度計です。この、特に何の説明もなく当たり前のようにしれっとそびえ立つジャンボ温度計、かなり謎でおもしろかった。標高が高いせいかあるいは霧のせいなのか、この辺りはかなり寒くて(10℃ぐらいだった)ロープウェイ乗り場に着くまで暑い暑いと言っていたのに上ではずっと寒い!と言ってた。自然ってすごい。

これたしかロープウェイの中から撮った写真かな? 三角屋根のこの建物は九州焼酎館というお土産屋さんで、バスを待つ合間にちょっとだけ覗きに行ったのですが、焼酎メインにありとあらゆる酒が並んでいて、酒器類もあって、あとけっこういろいろ試飲もさせてくれてそれが何もかもおいしくて、ちょっと時間つぶしで寄っただけにしてはそうとう楽しめた場所でした。ただし酒飲みに限る、かもしれないけれど……。この店限定で販売しているという芋焼酎がものすごく甘くておいしかったのと、詳細忘れたけど樽で寝かせたという芋焼酎がほとんどウイスキーみたいな味で「うっま……」になってしまった。このあと歩く予定と家に今ある大量の酒がなければ買ってたかもしれません。やはり正しく寝かせた酒が一番うまい可能性がある、いや、正しく寝かせた酒、もれなく高いんですけど……。

ロープウェイから別府駅まで戻るバスを途中下車するとちょっと有名な立ち寄り湯がありますよ、ということでせっかくだから立ち寄ってきたんですけど、ここもめーちゃくちゃ良かった。貸し切りできる家族風呂がたくさんあるらしくて、そっちは結構いっぱいになってたっぽいのですが大浴場行ったらそっちは空いてて、というか入っている間私たち以外誰もいなくなってて、結果的にめちゃ広い風呂を貸切にしたようなかたちになった。時間帯もあるのかな、やはり風呂は昼より夜が混むらしいので……。ここ、名前の通りというか、露天風呂から満開の桜が見えて、それがあまりにもよくて、こんなぜいたく許されていいのか……という気持ちになりました。

あと、ロビーみたいなとこに湯上がりの人向けのさまざまな飲み物の自販機があったのですが、そのなかに昔ながらみたいな牛乳瓶の自販機があってそれがレトロでかわいかったです。お金入れてボタン押すと中が動いて瓶を落としてくれる様子が見られる。動画とか撮ればよかったな。旅行中、スマホでは動画も撮れるということを完全に忘れてあれはどちらかというと動画で残すべきだったな……みたいな後悔がちょくちょく生まれる。なんならこの写真も撮ったのは私ではなく同行者ですし……。ちなみにみどり牛乳というのは大分の乳製品の会社っぽく、別府の駅前にはトキハという地方百貨店があるのですが、そのなかにも直売所みたいな売り場がありました。デパコスの並びの横で突然牛乳売ってるのもちょっと不思議な光景だったな。
で、ここから地獄の方に向かうのですが、バスだと直行できるルートがなく一旦駅を経由することになる……のと、あとからちゃんと考えたらこの日お祭りに伴う交通規制で別府駅前には一切バスが止まらなかったはずなので、どのみちめちゃくちゃ面倒な迂回ルートを見出さなければならなかったのかもしれない。ということでタクシーを使いました。タクシー乗ってる間も車内から見える風景はどこもかしこも桜満開で、タクシーの運転手さんと今が一番いいタイミングですよ、みたいな話もした気がします。

この写真だとぜんぜん桜満開感がない。そういえばここ何が咲くんだろう、見頃は秋とかかなぁ。秋も良さそうではあった。好きという気持ちはあるのですが特に植物に知見がないので、季節にならないとわかんないしなってもわかんないときがある……。

こっちは桜満開。海地獄と、次に行った白池地獄もだったんだけど、温泉なくても庭園として結構きれいで散策の楽しい場所だと思いました。国指定名勝みたいなのに選ばれていたし、たぶん風景としてはそこが特にきれいなんじゃないかな。


それはそれとして海地獄はきれいな青色の温泉。水の温度ってぱっと見でわからないので(確かに蒸気はめちゃくちゃ出てるんですが)これ入ったら大変なことになるんですよね……みたいなことを呟いたら「死にますよ!?」と言われました。死ぬか。死ぬよな。でも高温の源泉の温度を下げて入ってるような温泉も別に存在はしそうだし、せっかく綺麗な色の温泉なのになんとか入れるようにするみたいな方向には行かなかったのちょっと不思議かもなぁ、と思ったりもしていたのですが、冷静に考えると他にも入るのに適温のお湯がガンガン沸いてる土地柄だとは思うので、入れない温泉に無理やり入ろうとする努力は無意味なのかもしれません。

そんな海地獄を背にして花見で一杯。私が名物っぽかった青いビールを買って同行者がかぼすクラフトを買っていたのですが、かぼすクラフト、なんと製造は網走ビール! つまりこの青いビールって実は流氷ドラフトなのでは……みたいな話をしていました(網走ビールは流氷ドラフトという青いビールがとても有名) 青いビールだけプラカップに注いでくれるのもこうなってくると怪しい気がしてしまいますが真相は闇の中。まあこちらとしてはおいしければなんでもいいのです。ちなみに、地獄蒸し卵もおいしかったのですが殻がぜんぜんうまく剥けなくて、ゆでたまごの殻ってもっとつるっと剥けてくれない?みたいな話していた。いまだに謎なんだけど茹でと蒸しでそこがそんなに変わるものなのかな?

海地獄から白池地獄までは確か地獄通りみたいな通りが繋がっていて徒歩圏内。たぶんカラフルなお湯という意味でも地獄というテーマ的にも一番有名なのは血の池地獄だと思うのですが、それが結構離れた場所だった気がします。バスをうまく使うか車がないと回るの難しいんですよね、地獄。あといま改めて見るとこのぬいどこ見てんのか分かんなくてかなり謎ですね。お前には何が見えているのか。たぶんメインカメラが別にある。

白池地獄の庭園内にはなぜかこの季節なのにものすごく綺麗に紫陽花が咲いていました。一緒に咲いていた小手毬には名札ついてるのに紫陽花には何の説明も注釈もなくて本当に謎だった。あたたかいから早く咲く、とかあるのかな? 小手毬もなんならちょっと早いのかもしれません。小手毬は春の季語で紫陽花は夏だから、こういう風景を詠もうとすると季重なりになりますね、みたいな話をしていた気がする。本当に会話のあちこちで季語の話が出てくるので、俳句をやる人との旅行はおもろいです。彼女が特別なわけではなく俳句やる人たちはたぶんみんなそうなんだろうなという感じだった。

なぜかピラルクの剥製があり、なぜか鱗の隙間や目などに大量の硬貨をねじ込まれていました。外国の硬貨とかもあった。これ一体何の風習なんでしょうね……。全然観光とは関係ない話なんですけど、推しVのママのイラストは、特に髪の表現としてかなりぱきっとしたハイライトが印象的で私はそれが大好きなので、この写真の光の当たり方がちょっとそれっぽくなった気がして「お!」となっていました。相変わらず視線の向きは謎なんだけど。というかこんなところで誰にも理解してもらえないオタクの話を突然はじめてしまうのはどうなのか。もっと旅行の話をしてください。


ふっと視線を向けた先、が常にきれいで嬉しかったな。白池、という名前ですが実際には翡翠みたいな淡い青緑、という印象でした。瓶覗、とかその辺の色がこれぐらいなのかもしれない。乳白色のお湯が一番温泉っぽくて効能ありそうなので入れたら気持ちよさそう。まあここも入ったらたぶん死ぬんですけど。


あとなんか熱帯魚館なるものがあって、写真撮ってないけどピラニアとか生きているピラルクもいました。生きているピラルクがいるから剥製のピラルクもいたのか……? たぶん地熱であたたかいから熱帯魚も管理できますということなのかな?とは思います。でもなんかこう、全体的に不思議な雰囲気なんだよな。ワニ地獄とかもあるしコンセプトが謎。でも景色はきれいだし、空気も落ち着いていてそんなに人も多くはないし(場所とか時期によっては混雑はしてるらしいし、実際海地獄の駐車場自体はは満車で停められない人たちが彷徨っている感じもありました。今回行かなかったんだけどかまど地獄が一番人は多いみたい)いいとこだなぁと思います。とはいえ多分このあたりは幼い私にはつまらなかったはずなので、人間は成長しますね。

地獄通りのお土産屋さんのメニューに桜団子があって「た、食べていっていいですか……?」という感じで立ち寄ったんですけど、自分でもびっくりするぐらい映えない写真しか残してなくて笑っちゃった。桜のお菓子、もはや私にとっておいしいか否かがすべてで、映えとかどうでもいいと思っている可能性があります。おいしかったんだけど桜の塩漬け乗ってるとこが一番良くて、この塩気ありきの桜味かもしれないなぁと思ったので団子の全てに載ってたら嬉しかったかもしれません(映え全否定) ちなみに隣のほぼお好み焼きみたいなビジュアルの団子は同行者の頼んでいた梅かつお。塩気のお団子おいしいよね。甘いのより好きかもしれない。
あとここ、なぜか金箔ソフトが3000円ぐらいで売っていて、その値段はさすがに暴利では!?と店頭で口に出してしまったり(すみません……店員さんちょう忙しそうだったのでたぶんそれどころではなかったが……)なんならその場で金箔ソフトといえばの金沢の金箔ソフトの値段調べてしまったりしてたんですけど(だってさすがに3000円は……)でも今金の高騰凄まじいし、それぐらい取らないと原価を回収できなかったりするのか……? いやでもいっときのエンタメのために3000円は高すぎる気がする。金箔はおいしいわけでもないのに……。
このあとは、それこそごはんを食べるつもりで駅前に戻ったら目当てのお店が売り切れていて、びっくりしつつもお土産を見繕ったりトキハの中を散策したり来ないバスにやきもきしたりしていました。お祭り、道行く人たちに温泉のお湯をかけまくるみたいなやつだったらしくて、なんか楽しそうだしちょっとだけ見てみたかったんですけど、駅前に戻ってきた時にはお湯かけタイムは終わってたっぽい。初日は半日ぐらい飲んでたせいもあるかもしれませんが(でももはやあの日はそれが目的まであったのでね)思いのほか時間が足りなかったかもな。ただ、やり残したことがある分また行きたいなの気持ちが既に湧いていて、楽しい旅だったなと思います。同行者はずっと「なんにもない田舎です」みたいに言ってたし、実際旅行者として観光するのと実際住むのでは見える景色が違うのもわかるんですけど、でもすごくいいところだった。私も許されるなら老後に住みたい。なんなら別に老後じゃなくても一攫千金を手にしたりしたら移住したい。

トキハの地下で帰りのフェリーで食べるためのお弁当を探していたのですが、そこですら別府っぽいものとか名物っぽいものが軒並み売り切れていて、お祭りって経済効果があるんだね、みたいな話をしていました。これはかなり酸味の効いた押し寿司っぽいお寿司。酢で締めた青魚、しみじみとおいしい。

こっちはフェリーで朝ごはんにしたさくらのおやつ。ボンディアは大分の銘菓なのかな? しっとり系の和菓子的なパイ生地のなかに桜あんが詰まっていて、奇をてらうことがない分安心感のあるおいしい桜のお菓子だった。

お世話になったフェリー、さんふらわぁ号をATCのなかから。最初に書いた通り帰りのフェリーはまじでずっと寝ていました。まあ3時間ちょっとぐらいしか寝てなかったので……着いたらそのまま仕事だしねなきゃ死ぬという焦燥もあって……。
というわけで、改めて二日間お付き合いくださったおともだちにも感謝を。楽しかった!良かったら次行くときにもまた案内してもらえたらうれしいです。