鳥羽編を上げてから気付きましたがひとりでふらふら気ままに歩いているのは別に遠足でもなんでもないのでは? 大人の遠足、そもそもは一昨年?ぐらいにともだち数人が計画していた京都旅行に混ぜてもらった時の、その京都旅行にたいする表現だったのですが、なんか響きがよくて好きなのでそのまま勝手に使わせてもらっています。実際、小中学校くらいの遠足で出かける先って、子供の頃より大人になってからのほうが興味の幅が広まっていて楽しめることが多いと思う。
伊勢は、たいていの大阪のこどもが修学旅行先として一度は訪れる地かとは思いますが(いや、いまでもそうなのかな……自信ないです)こどもの頃の自分が伊勢という土地をどこまで楽しめていたのかは正直よくわかりません。なんなら謎に真珠を売りつけられかけたような記憶しかない。真珠を売りつけられるのはどちらかというと鳥羽か? でも改めて行った伊勢はめちゃくちゃ楽しかったよ、ということで2日目の記録です。
昨日の記事でも書いていますが宿を取ったのは二見浦のあたりです。伊勢神宮のある伊勢市までは電車で2駅、10分弱と一見アクセス良好ですが、これも前日書いたとおりその電車は1時間に1本しか来ない。乗り過ごすとけっこう大変なことになりそうです。しかし二見浦自体も二見興玉神社、そこにいたる参道、景勝地などが一通りそろった観光地ではあるので、朝散歩がてらにそのあたりをぐるっと巡ってから移動したい。ということで、9時台の電車を狙って8時頃にチェックアウトしました。
二見浦の駅から神社までを繋ぐ参道も、いかにも古い建物や老舗っぽいお店が立ち並んでいて、営業していたらついあちこち覗いてしまっていたかもしれないのですが、とりあえず朝の8時から空いているお店はほぼなかった。なんか和菓子屋さんがめちゃくちゃあった気はします。伊勢で一番有名なお土産はおそらく赤福餅かとは思うのですが、伊勢ってなんかそれ以外にもやたらめったら銘菓みたいな餅の種類が豊富なんですよね。

唯一8時半から開いていた、これは餅ではなく塩羊羹のお店で食べ歩き用に売られていたもの。薄く切った羊羹を最中の皮に挟んでいるのですが、この最中に印刷されてるデザインがすごくかわいい。羊羹もおいしかったです。

これは神社から見える景勝地、夫婦岩と蛙岩、なのですが……

その隣のなんでもない岩に止まっていた鳥に夢中でそっちの写真ばっかり撮っていた。景勝地とは。

参道も面白かったけど海沿いの道も気持ちよくてよかった。いかにも観光っぽいひともいたけれど、釣りをしているひととか普通に散歩してるひともちょこちょこいました。この時点ではまだまだ空も曇っていますね。
さらりとお参りをして、ここのおみくじはかえるみくじという蛙の口に手を突っ込んで引くタイプのちょっと変わったおみくじだったのでおもしろそうで引いてしまった。変わったおみくじ見かけると引きたくなっちゃう。ちなみに大吉でした。朝からちょっとハッピーです。ただし、

今、真っ最中なんですけどね……。
海沿いをちょっと散歩したりもして、それでも1時間はかかってないかな? 電車の時間の10分前ぐらいには駅に戻っていたと思います。9時過ぎに電車に乗って、伊勢に着いたのはたぶん12時ぐらいでした。
……はい、ちょっと寄り道をしました。
二見浦と伊勢市の間には、五十鈴ヶ丘という駅があります。田んぼと住宅地に囲まれたわりとなんにもない駅だったのですが、私はここで一旦降りました。なんと私しか降りなかった。まあ確かに住んでるひとぐらいしか乗り降りしなさそうな駅でしたが、じゃあなんで私が降りたかというと、ちょっと立ち寄りたい場所があったからです。
伊勢で一番有名なお土産は赤福餅かと思うのですが、伊勢には他にもやたらと名物を名乗る餅があり、そのうちのひとつが二軒茶屋餅。餡を包んだお餅にきなこをまぶした、シンプルながらも絶対おいしいだろうみたいな餅です。

これが二軒茶屋餅。お餅はやわやわというよりはちゃんとこしのある感じで、ひとくちふたくちでするりと食べられるサイズ感もうれしく、当然とてもおいしかった。基本的にはテイクアウト販売だし、わざわざ本店にいかずともあちこちのお土産屋さんでも買えはするのですが、本店ではイートインもできます。建物も見たかったので私は足を伸ばさせていただきました。
私は赤福は別に嫌いではないのですがたぶんそこまで好きでもなく、おみやげに買って帰ろうにも日持ちはしないしお店で食べようとすれば2個セットで、2個はちょっと多い気がする。せっかく伊勢に行くなら食べておこうかという気持ちと、でもそこにはやっぱりあんまりテンションが上がらんかもしれんという気持ちの間で揺れていた時にこの二軒茶屋餅を発見し、あっ絶対こっちのほうが好き!となったので食べるならこっちを食べたかったのです。で、この二軒茶屋餅の本店の最寄り駅が五十鈴ヶ丘。駅からは歩いて20分弱。伊勢市駅からバスもあるみたいなのですが、私はGoogleマップで徒歩30分以内の表示が出る範囲のことを「歩ける範囲」と定義しているので、歩けそうだし歩こう、となったのでした。
畑と住宅の間を抜けて、駅から勢田川という川沿いに向けてぐんぐん進めばばかなり年季の入った立派な建物が見えてきます。そこが、二軒茶屋餅角屋本店。昨日行った薬屋跡も角屋という屋号の薬屋でしたね。そちらが角屋と呼ばれていたのは道の角にあったからだそうです。この二軒茶屋餅の本店も道の角にあったので、おそらくそれで角屋と呼ばれていたのだと思います。伊勢、道の角にあるお店はぜんぶ角屋だった可能性がある。伊勢でなくとも昔のお店の屋号ってだいたいそういうものでしょうか。
なんならこの二軒茶屋餅本店の向かいに伊勢角屋麦酒の直売店があったんですが、現在の店舗の裏手あたりにある旧醸造所の跡地も角屋本店という名前でGoogleマップに登録されていた。今まであんまり意識したことなかったけど伊勢角屋麦酒の角屋の意味も、そもそもは道の角にあったでかい酒屋だったから、とかなのかもしれません。そんなに角屋が密集してたら逆にややこしくないか? 伊勢角屋麦酒は好きなブルワリーなので今回の旅でも別の場所でしっかり飲んできたんですけど、このタイミングではここの店舗はまだ開店前だった&要冷蔵の商品が多くかつ地元で買えるものも多いのでお土産候補からは外して考えており、立ち寄ることはしませんでした。

で、この二軒茶屋餅本店のすぐ裏手に、二軒茶屋川の駅という建物があります。地図上だけではなんなのかまったくわからず、道の駅的なお土産物屋さんなのか、あるいはこの勢田川がある時期までは運河として利用されていた川であることは推察できたので、その当時の船着場的な建物なのか、あるいは二軒茶屋という地名なのだからそれこそお茶屋さんがあったのかな?みたいな気持ちで向かったのですが、たどり着いても正直ちょっと謎だった。いちおう扉の鍵とかは掛かってなかったのでちょっとだけなかも覗いたんですけど、ぱっと見は物置みたいな感じで、入っていいものかもわからなかったので結局外観写真だけ撮ってきたという感じです。知らない間にめちゃくちゃ晴れていますね。雨は降らないだろうけど天気予報は依然曇りで若干冷え込むぐらいの感じだったはずなのですが、歩いてるとむしろ全然暑かったです。
一体何のための建物なのかは謎のままではあるのですが、ともかくここから川沿いに進んでいくと、今度は対岸に「河崎川の駅」という建物が見えるはずで、その建物のあるあたりからは、「伊勢河崎商人館」と呼ばれる資料館を中心に、江戸〜明治の頃の風景の名残が色濃く残る町並みが連なっている、はずです。寄り道、と言いつつも本日の目的のひとつめだったりします。こちらも徒歩で20分ほどの道のりになるかと思います。

川沿いの風景があまりにもよすぎて畑の隣を歩いていたときよりあきらかに自分がご機嫌だった自覚がある。天気も良すぎる。犬の散歩とかしてる人もちょこちょこ見かけたのですが、川沿いの散歩コースがおうちの近くにある生活うらやましすぎるなぁと思います。流れる水のある風景、好きなので……。

こんな感じの水鳥の憩いゾーンも3箇所ぐらいあった。私が近付くにつれてそっと川の方に降りていく子とまったく意に介さない子がいて、警戒心にも個体差あるんだなぁみたいなことを考えていました。意に介さなかったのはほとんど鴨たちばかりです。
あと写真には撮れなかったんですけど歩いてると定期的にぱしゃぱしゃ水音がして、最初は水鳥たちが潜ってるのかなぁと思ったのですがよく見ると魚が跳ねていた。しかもけっこうな高さまで。飛び魚? いやでも川だし、飛び魚ってもっと前方に飛距離を出す飛びかたする印象あるけどあれは本当に真上に跳ねているし……などと思いながら調べてみたのですが、海に近い川であれはそれはおそらくボラとのこと。これは後々知ることですが、この勢田川、潮の満ち引きで水位が変わる程度には海に近い川らしいので、たぶんボラだったんだと思います。でもなんで飛ぶんだろうな。周りには捕食してきそうな水鳥もやまほどいるし、逆に目立ちそうなものですが。

こちらが河崎道の駅。二軒茶屋より立派な建物で、中にもちょっとした展示コーナーというか、川の駅の成り立ちについての説明パネルなどがありました。運河として活用されていた頃の名残というよりは、運河としての役目を終えたあとの川沿いの景観や歴史を保全するための活動の一環として作られた建物のようです。二軒茶屋の方も……なのかな……? あきらかに向こうのほうが建物の年季は入っていた気がしますが……。
伊勢河崎商人館の話をしましょう。私はこの施設のことを今回伊勢に行こうと決めていろいろ調べるまでまったく知らなかったのですが、海沿いや大きな川沿いには、水運が運輸の要だった時代の交易の要所や宿場町の名残が残っているところが多い、みたいなことにはさすがに気付きはじめているので、おそらくはそういう成り立ちの街の名残なのかなぁと思いながら訪れた。それも大きく外れていなかったんですけど河崎に関しては加えて伊勢に近いということも大きかったみたいです。江戸時代としては法外なぐらいの旅人が集まる土地だった伊勢神宮周りで必要とされる諸々の物資を調達するための港と、それらの物資を運ぶ街道として発展してきた地域とのことで、海を渡ってきた荷物をそのまま運河で河崎まで運び、河崎の問屋から伊勢までは大八車などで運ぶ、という流れだったみたいですね。
古い街並みを辿りながら、伊勢市駅までは徒歩で……ここも20分ぐらいかな? 伊勢市よりも宇治山田という駅からのほうが近いと思うし、そちらから歩いて向かうというのが想定されている観光ルートだとは思う。すくなくとも五十鈴ヶ丘から歩くことはたぶんあんまり想定されてなさそう……川沿いの道あまりにも良かったけど川沿いの道にたどり着くまでがちょっと遠いから……。




建物もよかったんですけど、ここの展示、資料館としても相当よかった気がします。面白かった! 雰囲気含めてめちゃくちゃいいのに全然人はいなくて、受付で館内の説明をしてくださった方に3回ぐらいわざわざ来ていただいてありがとうございますみたいなことを言われてしまい、いやいやこちらこそめちゃくちゃ良くしていただき……という気持ちになりました。もったいなすぎる……と思う反面そうなる気持ちもわからなくもなくて、このあと行った伊勢神宮がやはり観光地としてあまりにもスケールが大きいし見応えもありすぎるんですよね。外宮と内宮しっかり回って参道のお店もあちこち覗いて、でしっかり1日楽しめちゃうだろうし(私はかなり早足で巡りました)じゃあ翌日もうちょっと伊勢周りを、と思うとここだけでは若干ボリュームが足りない、ぐらいの絶妙な規模感だったので、好きな人があえて立ち寄るためのスケジュールを組まないとしっかり見学するの難しいのかな。でも古い建物とか街並み好きな人はへたしたら伊勢神宮よりたのしいと思います。私は、神社仏閣よりお城とか城下街とか、あるいはこういう昔の街並みのほうが楽しい人間である、ということにこの年になっていまさら気付きはじめているので本当にめちゃくちゃ楽しかった。神社もたぶんお参りのためではなく建物見に行ってるとこあるんだよな……御朱印集めが全然続かない理由はそこなんだと思う……信心が足りなさすぎる。

邸宅の向かいに3棟並ぶ蔵のひとつはカフェに改装されていて、外観も内装もめちゃくちゃ古い日本の建物なのに座席の設えは洋風で、メニューはチーズケーキとガトーショコラでこれまた洋菓子のみというのが不思議で面白かった。お土産も売ってました。売ってるお土産は餅とかなのでそれもちょっと面白い。

天井の梁がすごいよ。

川のほうから見た街並み。だいたいこんな感じの建物がずらりと並んでいるわけです。たのしすぎる。
資料館では、ここの通りに古い蔵を改装したお店がいろいろあるよ!というマップも配っていて、そのお店の中に古本屋も一軒ありました。最近はとんとご無沙汰ですが、私には旅先の古本屋を見るのがめちゃくちゃ好きだった季節もあるのでそれはさすがに立ち寄りたい。ということで、てくてくと駅に向かう道すがらで古本屋にも立ち寄りました。街の古本屋としてはちょっと広めかな? 店内の半分……は言いすぎかもしれませんが、3分の1ぐらいを伊勢の歴史と神道に関する本が占めてたかなぁ、という印象。正直私はそちらにはまったく明るくないので品揃えに関してもなにもわからなくてお恥ずかしいのですが、文芸、詩歌もけっこう棚がありました。詩歌が割合充実していた気がするかな。古いものだけでなく書肆侃侃房の新鋭短歌シリーズなんかが何冊かまとまって並んでたりもして、それがまあ全部持ってないやつだったので正直めちゃくちゃ悩んでしまった。旅先だし荷物も重いしで結局1冊だけ買った。あと講談社文芸文庫の、ずっと探してるのに全然見つけられなかった本もあって、嬉しくてそれも買いました。ありがとう……。旅先の古本屋、たのしいけど荷物が重くなるので考えものです。でも立ち寄って本当によかった。
以上のような寄り道をしているとまあ3時間ぐらいかかります。12時過ぎに伊勢市駅にたどり着き、さすがに疲れたのと人が多いところでは大荷物は邪魔だと思うので駅で荷物を預けたら、とうとう伊勢神宮参拝です。伊勢市駅からは外宮行きのバスも出ているのですが、駅前からすぐに参道がはじまっていたので別に歩けるんだろうな、と思ってそのまま外宮の参道へ。

さて、お参りといえばビールですね(本当か?)
参拝の作法として酔っ払っている状態はマナー的にどうなのか、というのは正直私にはわからないのですが、去年太宰府に行った時も参道に太宰府ビールというブルワリーの直営店があって飲み歩きしてくださいね、というスタンスだったし(飲みました)伊勢神宮は外宮にも内宮にも伊勢角屋麦酒のお店があって飲み歩きしてくださいね、のスタンスだったので、泥酔して周囲に迷惑かけるみたいなレベルでなければ可なんだろうなと勝手に思っています。なんなら大阪天満宮とかも境内で毎年梅酒まつりやってたしね、神社と酒の親和性は高いです。
伊勢角屋麦酒、先程も書いたとおり好きなブルワリーで、これに関しては絶対に飲むと決めていたので張り切って飲み比べセットをたのみました。店内では簡単なおつまみも売ってるんだけど、隣にかまぼこ屋さんとパン屋さんが並んでいて、そちらでおつまみを調達するのもオッケーみたいだった。あとから来た人がパン飲みしててあ、買えばよかった!とちょっと羨んでしまったのですが、私は酒くずのビール好きなのでまあおつまみなくてもけっこう飲めちゃう。
おひさまエールはこういう天気のいい日にごくごく飲みたくなるくせのない軽やかなペールエール。ホップにゃおんはほとんど苦味のない柔らかい印象の味わいで飲みやすく、たぶん「ビールが苦手な人にもおすすめできる」系の味だと思うのですが、この中では一番度数も高くちょっと危険なお酒かもしれません。ノスタルジックゲートもすっきり系ですが、おひさまゲートよりはすこし華やかで飲みごたえもあるかも。この写真ではまったく名前が判別できない神都麦酒は、それが古代米の風味かはわからないのですが他のビールには明確にない独特の風味を感じて一番印象的な味でした。ぜんぶおいしかったですがこのなかだとノスタルジックゲートが一番好きだったかな……。

ただ、私は酒くずのビール好きではありますが、朝から歩きづめてそこそこ疲れた体には飲み比べ4種はまあまあ回りました。水飲んだほうがいいかも、と思いつつ近くには自販機もコンビニも見当たらず、あとただ水を買うのもちょっと癪だったので、ビールと一緒に並んでいたこちらのサイダーを買わせていただいた。これ、先程見学してきた伊勢河崎商人館がまだ酒問屋として営業していた頃にそこで作られていたサイダーを復刻したもので、作っているのは伊勢角屋麦酒ではなくこれまたさっき餅を食べてきた二軒茶屋餅本店です。そういえば伊勢角屋麦酒のお店、ぜったいビールのつまみにはならないと思うんだけど二軒茶屋餅も売ってました。本店も近かったし昔からお付き合いのある関係なのかもしれません。このサイダーの売上の一部は河崎町の街並み保全に使われるらしく、素敵なところだったので微々たるものですが役立ててください、という気持ちになりました。これも奇をてらったところのないシンプルなサイダーなんだけどおいしかったです。
伊勢神宮、外宮でも内宮でもいちおう写真は多少撮ったのですが、やっぱり人は多めで知らない誰かが写り込んでいない写真があまりにもない。とにかくひとつの神社としての規模感はやっぱりちょっと桁外れというか、とにかくデカいな……みたいな印象が一番強く残っています。敷地も広いし建物も大きいし、境内に生えている木とかもなんか軒並み大きい。休憩所までやたらと広かったです。
その広さのおかげもあってか、人は確かに多かったんですが身動き取れないとか人多すぎてなにも見えないとか、そういうレベルの混雑ではなかった。伊勢周辺のホテルの価格が翌週ぐらいからぐんとあがっていて、境内の紅葉がどちらかといえばまだ青々としていたことも鑑みれば、それこそ来週辺りから紅葉シーズンとして人がもっと増えるのかもしれない。ちょっと中途半端なタイミングで観光客すくなめだったのかなぁ、とこれは帰ってきてから思ったことです。

この辺とかは紅葉シーズンすごく素敵だと思う、これはこれで美しいと思いますが。


あとは内宮のほうにあった、三重の酒造からの奉納品と伊勢神宮のお神酒を作っている兵庫の白鷹からの奉納品、かな? この白鷹、蔵元ではいろんなイベントをやってたりして、実は私も昔遊びに行ったことがあるのです。たぶん火入れをしない生原酒というものを人生ではじめて飲んだのが白鷹のお酒でした。伊勢神宮のお神酒が白鷹のものだとは知らなかったので、そうなんだーってひとりで嬉しくなってしまった。なんせおいしかったので。

内宮の参道でもビールを飲んでいた。こちらも伊勢角屋麦酒の酒粕ヘイジーIPA。肉まんは松阪牛まん。肉まんの餡の部分がおいしいすき焼きのお肉みたいな食べ物でとてもおいしかった。私はめったに牛肉食べないのでたまに食べるとあまりにも美味いな……てなってしまう。ビールは、メニューではSakekasu Hazy IPA、とローマ字表記で記載されていたので、えっ酒カスのためのビール!?みたいな勘違いを一瞬してしまった。そうですよね酒粕ですよね……。
三重の「作」というお酒の酒粕を使ったIPAで、これも華やかな感じでめちゃめちゃおいしかったな。この作というお酒、別のところではやはり酒粕を使ったフィナンシェも売っていたり(まだ食べてないけどそれも買った)あと前日晩ごはんを食べた居酒屋で地元の奥様が「あれおいしいのよ」と教えてくれたり、とかなり地元で愛されている銘酒なのかなという感じがしました。飲みそびれたし買いそびれたのでどこかでまた見かけた時には飲んでみたいなぁと思っているのですが、大阪の居酒屋とかではあんまり見た記憶のない銘柄なんですよね。地元でたくさん飲まれてあんまり県外に出荷されないタイプなのかも。作に限らず前夜の居酒屋に置いてた日本酒、あんまり見かけない名前ばかりでした。私が飲んだのは義左衛門というお酒の確か生酒で、それもすっきり飲みやすいおいしいお酒だった。
ちなみに外宮から内宮までの往復はバスを使いました。徒歩での距離感が分からなかったことに加えて私は預けた手荷物の中にスマホのモバイルバッテリーを入れっぱなしにしてしまっていて、この時点でかなり充電が怪しかったんですよね。道中でスマホの電源が切れてしまった場合にナビなしで駅まで戻ってこられる自信がまったくなかったので安全策をとりました。

そんな感じで駆け足で伊勢神宮参拝を済ませ、駅に戻ってまたも駆け足で参道のお店で伊勢うどんをいただきます。うどんを待ちながら帰りの特急の席も取った。ちょっとあまりにも疲れてたのでぜったい座りたい&ちょうど良さそうな時間が特別列車のしまかぜだったので、もうめちゃくちゃ贅沢したしいまさら誤差だ!という勢いだけで取りました。せっかく特別列車に乗ったのにカフェスペースとか全然行けなくてひたすら寝てたのもったいなかったけれど、独立1列のゆったりシートめちゃめちゃ気持ちよかったので結果的には満足でした。
伊勢うどんはね、1日目に食べたのが本当においしかったし、甘辛い感じのあのたれはぜったいたまご絡めたら合うだろう!という気持ちだったのでどうしても食べたかったのです。でもここで食べた伊勢うどんはそんなにふわふわじゃなかった。もともと伊勢うどんって、それこそ参拝客が多すぎてうどん屋さんでも注文のたびに茹でてられないのでたくさん茹でっぱなしにしてたらくたくたになったみたいなのがはじまりらしいのですが、この日食べたお店はお昼のピークタイムとかも終わっていたので都度都度で茹でてくれてたのかもしれない。ほどよいかみごたえのある太めのおいしいうどんという感じで、おいしいのはおいしかったけどちょっと求めていたものと違いました。もっかい食べたいんだけどな、あのふわふわ……伊勢にも宿題が出来てしまいました。せっかく伊勢まで行ったのに伊勢海老も食べていないし。
そんなわけで歩きづめの鳥羽・伊勢観光は、2日間の合計歩数42000歩を記録して締めくくりとなります。さすがにここ数年で一番歩いたんじゃないかな? この旅程、さすがに連れがいる状態では組んでいないと思うので、ひとりで行ったからこそできたことだなぁと改めて思っている。めちゃくちゃ疲れましたが本当にめちゃくちゃ楽しかったです。いいとこだった。また行きたいな。