ちょっとだけ、ゆる追い配信者の話をします。
ゆるく追ってるグループの中に、旧Twitter現X及び個人配信のなかで頻繁にマシュマロ(今はmondというサービスでやってるんですが)に寄せられる人生相談に答えている人がいる。おそらくそもそもそういう目的で箱を設置していたわけではないと思うのですが、なんか、同人活動してる人とかでもなぜかマシュマロがお悩み相談箱みたいになっていく人ってたまにいますよね。あれ不思議なんだけど、答えてくれる人がいる、と思うと気軽に相談しちゃうものなのかな? それが自分の好きな人ならなおさら、自分に気持ちを傾けてくれるというのはうれしいことではあるのかもしれない。私はそういう箱にお悩み相談とかしたことがないので(するほどの悩みがないとも言える、平穏な日々)よくわからないのですが、とにかくその回答がなんか好きなのでけっこうずっと眺めている。旧Twitter現Xをぜんぜん離脱できない理由のひとつですらある。
たぶんぜんぜんやさしくはないんですよ。相談者に寄り添ったりもしない。本人がいつだったかに、あんなんいちいち親身になってたらこっちの身が持たん、みたいなことを言っていたし、実際それはそうだと思うぐらいの量の、しかもそこそこ重たい相談が寄せられているのが見ていてわかるので。文章にするとちょっと冷たいぐらいの、もはや切り捨てているぐらいの勢いで、ばっさり相談者の悩みそのものを否定していることすらある。
たぶんそのひとの回答の基本姿勢は「悩んでるヒマがあるなら動き出せ」なんですね。その方針の首尾一貫した感じと、それがいわゆる世間一般の正論にのっとってではなく本人の「自分ならこうする」みたいな行動指針から出てきている感じが気持ちいいというか、見てて納得できてしまうから好きなのかなぁと思っています。実際たいていの悩みというのはひとりでぐるぐる考えていても解決することはほとんどなくて、とにかく行動を起こしてみないと状況も変わらない。わかっていても動き出すのは億劫なんだから、人間って面倒くさいなとも思いますが。
たとえば、仲のいいともだちのこういう行動にもやもやしていて、改善してほしい気持ちはあるけどはっきりとは指摘しづらい、どうすればいいんでしょう? みたいなお悩みに、そういうタイプははっきり言わなわからんのだから言いたいことはちゃんと言え、みたいな返答をしている。私はそういう状況に陥ったらうーんと思いつつ多少の不満は飲み込んでしまう寄りの人間なので、それをはっきり言える人間はそもそもそこで悩んだりしないんだよ、と思いつつ、結局解決手段ってそれしかないんだよなぁ、という部分には納得をしている。人生相談なんてたいていそんなものといえばそれはそうかもしれないのですが、その人の場合は結論に至るまでに「そういう状況、難しいですよね、大変ですよね」みたいな寄り添いとかワンクッションとかがまあほとんどないので、小気味いいと思って見ているし、ずーっとそんなトーンで返しているから、箱にお悩み相談を入れている人たちも寄り添ってほしいよりは喝を入れてほしいぐらいの気持ちで相談を投げているんだろうな。
悩みというほどのことではないのですが、すこし前に、仕事の関係でどうしてもやらなければならないことがあって、実際作業をはじめればたいして時間は掛からないとわかっているのにどうしてもおっくうで、2週間ぐらいぐらいやらねばならない、でもやりたくない、みたいなことをうだうだ考えながら過ごしていた時期がありました。まあどんなにやりたくなくても結局締切的なものは来るので、前日ぐらいにばたばたっと片付けた。最終的には1時間程度で終わることです。終わらせて提出しちゃえばぜんぜんたいしたことではない。やらねばならない……みたいな焦りが心から消えて気持ちもすっきりするし、その日の夜はよく眠れました。つまり2週間前にこれを済ませておけばこの2週間ずっと同じくらいよく眠れたはずなのだから、どう考えても健やかに過ごせる時間を浪費して余計な心労を自ら背負い込んでいるだけなんですよね。本当に、無駄なことをしているなぁ、と思います。
でもそれが分かっていても、次のタイミングにはやっぱりやりたくないなぁめんどくさいなぁとぐだぐだしながら2週間分の健やかな睡眠を無為に犠牲にする予感が既にあります。愚か。誰かに喝を入れてもらうとか、絶対動かせない締め切りを作るとか、やらなきゃ、と思える大きいきっかけがないとなかなか動き出せないというのはもはや性分ではあるのでしょう。それこそ件の配信者さんとかなら、こういうものはやれと言われた3日後には提出してそうな気がするもんな。置いとく意味がわからん、とか言いながら。なんなら上司にもそういうタイプの人がいる。そこに関してはもう本当にえらいなと思うし、私もそういうひとになりたい人生でした。