ライブとライブ用耳栓の話

satsuki
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公開:2025/11/14

先週末〜今週頭ぐらいまでめちゃくちゃ睡眠が下手な人間になっていて、毎日夜中に2回ぐらい目が覚めてやばい眠れんと焦ったりもしていたのですが、昨日はなんかめちゃくちゃよく寝れた。よく眠れると朝から元気です。すっきり。

お風呂とただしい量の夕食(どうにも私は自炊的なものだと作りすぎる傾向にあるので、ナッシュのこれを1食分とする、みたいな基準値は結構参考になるのかもしれないと気付きはじめています。このままナッシュやめられなくなるかもしれない……今のところまだおいしい) 午後はなるべくカフェインを取らず、やることやったら早めに布団に入り、その後はもうスマホを見ない、みたいなごくごく一般的な快眠方法が結局一番正しいのかもしれない。毎日それができればいいのですが……難しい……よな……なんでそんな当たり前っぽいことがこんなに難しいんだろうな……。

そういえば、ラストマイルまだアマプラで見れるよ!という話を聞いてああじゃあこの週末に見よう、と決めたのですが、ふと「なんで週末を待っちゃうんだろうな」みたいな疑問を抱いてしまい、ひとしきり考えたりもしていました。別に2時間ちょっとの映画なら平日帰宅後もろもろ済ませたあと、でも見れるはずなんだけど、なんとなく映画とか、ちゃんと見たいなーみたいな映像作品って週末ゆっくり見たくなってしまう。平日の夜はできるだけ聞き流せそうな雰囲気の配信アーカイブを流してることが多いのですが、たぶんその時間に何かを集中して鑑賞する、というのがもう無理みたいな確信があるんだろうなぁ。

じゃあYouTubeとか見るようになる前ってそういう時間何してたのかなと思って振り返ってもあんまり思い出せません。ソシャゲ走ってたとかTwitter眺めてたとかなのかな? と思う。あと二次創作してたか。二次創作してたな。なんならめちゃくちゃしてた。当時は仕事の内容的にも今より全然まいにち体力的には疲れてたと思うけど、そのわりになんか元気でしたね。今、平日夜に本当になんにもできないぐらい疲れているのかといえばたぶんべつにそんなことはなくて、ライブ行ったりともだちと飲んだりはたまにしていてそういう日は元気なので、もう「仕事終わって帰宅する」で一旦なにがしかのスイッチが切れてしまうんだろうな、という感じです。平日なにかを成したいなら家に帰る前にやってしまうしかないんだろうな。映画みたいなら映画館行ったりカフェに寄り道してすべきことをやったり、じゃないともう家帰ったらなんにもできない、になっちゃう。これはもう家が悪い。でも気づいたらまっすぐお家に向かってしまっています。予定入れないともう寄り道すらできない……。


ということで仕事帰りにライブに行ってきました。たくさん眠れた日でよかった。今回はZIONとSyrup16gの対バンで、私は前回のZIONライブに行ったときに告知されて「どういう組み合わせ!?」てびっくりした勢いでチケットを取ってしまったのですか、本当にどういう組み合わせ……? MCでの話をまとめると、光村さんが大昔(たぶんニコのデビュー前かな?)にお世話になった先輩が五十嵐さんで、でもニコやってた時には同じライブに出るとかなかったので(というかニコの活動期間はちょうどSyrup16gの解散期間なのでは、という気がしてちょっと調べてしまった、ちゃんと調べたら特にそういうことでもなさそうだったけどそれでもやっぱりあんまり重なってはいないのと、そもそもSyrupの活動がかなり気まぐれ度高くてよくわからん……が本音かもしれません)今こんな対バンが叶うなんて縁っていいねみたいな話をしていたのですが、そもそも親交あったんだ……にびっくりしていたのでそうだったんだ……という気持ちです。ニコの頃はまだしもかもしれないけどZIONとSyrupだと音楽性としても全然違うような気がして本当に不思議な対バンだった。

Syrup16gはいちおう昔からずっと知ってはいるし聴いてもいたんですけど、ずっと好きとかファンだった時期があるという感じではなく、なんだろうな、私にとっては、今となっては人生のごく短い期間にものすごく聴いていたバンド、という印象です。具体的な期間を言うと社会人はじめたての頃かな? 私は大学生の頃に就活をしなかったので、卒業後はまあフリーターするかみたいな気持ちで応募して働きはじめた本屋がたぶん三ヶ月ぐらいで潰れて路頭に迷う羽目に陥ったんですけど、Syrupをめちゃくちゃ聴いていたのはたぶんその頃ですね。人生と世間と己の愚かさを呪っていた頃の思い出と密接に関わっている。

当時はライブに行かない人間だったし、そもそもそう考えるといちばん聴いてた頃は解散中だった可能性すらあるし、だから私はSyrupを音源でしか知らなかったし、そういう時期にめちゃくちゃ聴いていた分年齢を重ねることで丸くなってしまっていたら一番ショックなバンドかもなぁみたいな気持ちもあり、再結成してライブしてみたいなことは情報として知っていてもあんまり積極的に行ってみたいなとか見てみたいなみたいな気持ちにはならなかったんですけど、対バンだしちょうどいいかな、と思って取って、いざはじめてライブを見たらたぶん全然歳を重ねて丸くなるとかとは無縁のバンドなのかもしれない、と思いました。ものすごく語弊のある言い方になってしまうけど、いまだにぜんぜん生きづらそうだった。あといまどきちょっと信じられないぐらいMCが下手でした。イメージ通り……というのも失礼なんだけど、でも曲の合間に軽妙なトークするバンドではないもんなどう考えても。

どちらかというと厭世的で攻撃的な音楽やってる人たちだと思うけど、その攻撃性を現実の社会にぶつけられないからこそ音楽やってるのかなみたいに感じてしまったのと、あと途中でたぶん一度完全に五十嵐さんの声つぶれちゃってたんですよね。そういう意味ではエンタメのステージとしてめちゃくちゃよかったよ!と手放しで絶賛できるステージではなく、なんか個人的には中盤ひとりで勝手にひやひやしたしはらはらしたりしてしまったりもいたのですが、最後になんとか持ち直してアンコールまで歌いきった時の、絞り出すみたいに張り上げられる声になんだか圧倒されてしまった。

エンターテイメントとしてのステージと、表現者にとってのライブというものは、両立するときもあるし共通する要素も多いとはいえ、根本のところでは実はまったく別の何かなのかもしれないなぁということをずっと考えています。よかった。よかったと思う。誰にとっても良いライブではなかったのかもしれないし、それこそ本人たちにとってこそ納得いかないものになってるのかもしれない(というかここに関してはなってなかったらむしろ演者としてやばいだろうとも思う……)からそこは複雑なのですが、ものすごく印象的なライブではありました。再結成後の音源もちゃんと聴きたくなったけど、じゃあワンマンライブは?と聞かれると行くとなったらちょっとはらはらするかも……歌う人たちすべからく喉大事にしてほしすぎる……というかやっぱりこういう感想になっちゃう時点で手放しで良いライブではなかったのかなとは思うんですけど、でも曲はどんなに久々に聴いてもめちゃくちゃかっこよかったんですよ……よかった……んだと思う、だから。すくなくとも今の私にとっては。難しいなぁ。


ところでライブ用耳栓の話。

買ったんですよ。とうとう。というのも先日のネコフェスでも、これは席がどうのというより単純に9時間轟音にさらされるというのがどんなに感情としては楽しくともやはり耳にはダメージ、ということで翌日まあまあ辛くて、ああやっぱりこういうものは必要なんだと思ってその日にアマゾンで注文して翌日ぐらいに届いたんです。1000円ちょっとの安物なんだけど、とりあえず次ライブ行くときに試してみようと思っていて、その時点での次の予定がこのライブだったので、Syrup16gはともかくZIONに関しては轟音を浴びたいというよりは純粋に音楽を楽しみたい寄りのライブだから聴こえを確認する意味ではちょうどいいかもなぁみたいなことまで考えていた。考えてはいたのですが、最初の方に書いたとおり今回仕事帰りに直行しないと間に合わないたぐいのライブで、こういうとき最近の私は出勤時に今日がライブだということを失念している傾向があります。だから昨今電子チケットが増えて「チケット忘れた!」みたいなヒヤッと案件がなくなったの本当にありがたいんだけど、つまりは完全に耳栓の存在も忘れており……そもそも持っていくこともできなかったのでまだ全然試せてはいないのでした。次のライブは12月だし、それも仕事後直行パターンだし、なんかいざ当日になればもはや耳栓買ったことすら忘れてそう。忘れないようここに書き残しておきます。次は絶対持っていってくださいね未来の私……。