週末、ピロウズのライブに行ってきました。
ピロウズは私の中で、たぶん高校生ぐらいから聴きはじめて、全然新譜追わなくなったりそもそもあんまり音楽聴かなくなったりで離れている時期もありつつ、たまにふと聴くたびに知ってる曲も知らない曲もしみじみと良い曲だなぁ…になるバンド、という位置づけで、という話を以前にもここに書いた可能性がある。とにかく学生時代は特に好きでめちゃめちゃ聴いてはいたのですが、ライブには今まで一度も行ったことがありませんでした。ライブ行ったことあるバンドのほうが少ないしね私は。
今回チケットを取ったのは本当にたまたまというか、年末ぐらいにまたふと聴いてやっぱりいいなぁ好きだなぁと思ったタイミングでなんとなくライブないのかなと検索したら年明け大阪あるじゃん!?となったからなのですが、直近でアルバムが出たわけでもなければ何らかの記念とか最近よく聞くアルバム再現ツアーみたいな企画でもなく、なんか予習していこうにも過去曲は膨大に、まじで膨大にあるわけで、みたいな状態だったので、結局まあ何が演奏されても楽しいだろうしな、と構えずふらっと遊びに行った。で、このライブが本当に、めちゃくちゃ、楽しくてよかったのでした。まじで好きな曲ばっかりでオールタイムベストみたいなセトリだなぁと思ったけれどあとでちらっとSNSとかみたら選曲コアすぎみたいに書いてる方もいて、そう言われれば確かに絶対あれはシングルのカップリングだったみたいな曲が2曲ぐらいあったのも間違いない…どっちもめちゃめちゃ好きだし絶対ライブ映えする曲だからライブでは定番の曲なのかなと受け止めていたけれどそうでもなかった可能性があります…今までのライブに通ってないので何がレアなのかなんなのかもよく分かんなかった。とにかくかっこよかった。かっこよかったしやっぱりなんていうかもうめちゃくちゃ楽しかったんですよね、ハッピーだった。終演後に近くで喋ってた人が「めちゃくちゃ楽しかったけどもっと知ってる曲多かったら絶対もっと楽しかった!悔しい!」みたいにずっと言ってて、わかるなぁって勝手に思っていた。ジャンルとしてのロックが好きな人なら知らない曲ばっかりでも全然楽しかったんじゃないかな? なんか、そういう空間だったなぁという感じがしました。
で、そのセトリの中に「Ladybird girl」という曲があって、この曲に関してのさわおさんのMCがめちゃくちゃ印象的だったのです。これ今調べたら2007年の曲だったから…17年前?の曲になるんですけど、当時「小学生の自分が聞いても好きになるようなストレートなラブソングを作ろう」と思って書いた曲で、だから年取ってだんだん今の自分が歌うのもどうなんだ気持ちになって最近全然やってなかったんだけど今回久々にやってみたらよい曲だった、とかそんな話をされていた。それがなんかめちゃくちゃ良かった。
二十年前に好きだったもの、今でも全然大好きだと思えるものはもちろん多い(それこそピロウズの曲なんてほとんどそうだよ)けれど、あの頃夢中になってたもので今は全然振り返らないものもまあある。いま好きなものを二十年後もまだ好きでいられるかも現時点ではわからない。あとついでに言うと今好きでいるものに関しては二十年後今みたいに気軽な形で触れられる残り方をしてるかもわかんないし、自分の創作物みたいな話になると技術面その他でもう見たくもないってなってる可能性のほうが高いでしょう。自分がずっと好きなもの、を作り続けるのが本当は一番難しいのかもしれないなぁとか、そんなことを考えていました。でも素敵なことだよな、やっぱり。