ちょうど1年ぐらい前かな? もうちょっと前かな? 劇団四季の「ゴースト&レディ」の東京公演を配信で観て、それがあまりにも良くて、大阪公演も開催決まったと聞いたのでせっかくなら一度現地で見てみたいなーどうしようかなーみたいに結構長らく悩んでいた。特段ひとり観劇には抵抗があるわけではないと思うのですが、なまじ期間が長い分日程決めるのが逆に難しく、というか普段はわりと抽選のチケットしか取らないので当たればご縁みたいな気持ちで気軽に申し込めたりするのですが四季劇場は席まで自分で選べるのでこう……行くぞ!というつよい気持ちがないと踏み切れない。数カ月後の自分がまだ見たいのかという部分にもちょっと自信がない。未来の予定を決めるのはいつだってある程度の思い切りが必要です。
みたいなことで悩んでいるときに、遠方のおともだちがテニミュの大阪公演で来阪するタイミングでゴスレも上映中だ!みたいなことを呟いていたので、もし大阪でゴスレ観るなら連番しませんか?みたいにお声かけてみたらご快諾いただけた。あれよあれよと日程が決まり、じゃあその日にゴスレを一緒に見て時間があればちょっとお茶をして、翌日も観劇の合間とかにほかのおともだちも交えてお茶できたらうれしいですね、みたいな感じのお話になっていました。なっていたと思うんです。
しかしいざ直前になるとなぜか私たちの分までテニミュのチケットがご用意されていた。
テニミュは実は過去に見たことあります。たぶんDVDを友達に借りて、氷帝と立海かな? あと配信か何かでなんだかんだ1stシーズンを通しで見たことがあるような気がするし、なんならいつだったかは忘れたけど現地で見たこともあると思う。なによりテニミュを見るためにテニプリをいまさら?みたいなタイミングで全巻一気読みしたりした記憶がかなり鮮明。まあ見る試合の範囲だけ予習するからのつもりで読みはじめて止まらなくなっちゃったんだよなあれはたしか。一世を風靡する漫画って、いろんな意味でパワーがあっておもろいので。やっぱり……。細かいエピソードなどは覚えていないしキャラも青学以外はうろ覚えだったりしますが、そういう意味では予習もいらないしなにより楽しかった!という記憶があるコンテンツなのでなんだかんだ見に行く機会が生まれるのはハッピーです、ということでせっかくなのでお言葉に甘え(チケットも既にあるわけですし)テニミュもご一緒することになったのでした。2日連続観劇。ぜいたくだしなかなかのハードスケジュールです。しかしチケットをご用意してくれたご本人は大阪公演3回確保しており、つまりゴスレを含めると2日で4回観劇しておりパワフルすぎる。私も見習っていきたいものですね……。
ちなみに今回見たテニミュは4thステージの四天宝寺戦でした。大盛況だった。というかいまだにこれだけ人を集められるテニミュというコンテンツが純粋にすごすぎる……と圧倒されていました。なんというか、2.5次元舞台は作品ではなく役者さんについているファンも多いとはいえ、これだけ長く続いてきちんと若いファン層に原作も浸透している感じが本当にすごい……だって原作がいったい何年前の作品だと……いや新テニスはまだ続いてはいるんですけど……。
これは4thからは演出の人が変わっているみたいなお話を聞き、曲もかなり変わってますよねみたいなことも確認したうえでの発言なんですけど、そのへんがなんか結構今っぽくておもしろかった。前日に見たゴスレが新作とはいえしっかり正統派ミュージカルだからなおさらそう思ったのかもだけど、いくつかの曲でのメロの歌詞の詰まり具合とか、それに伴って時々はいるステップの細かい感じのフリとかが、なんとなく今っぽい感じ……というか……でも一方でめちゃくちゃテニプリだなぁみたいに思えるケレン味もしっかりあって楽しくて良かったな。星屑エールが唐突すぎて楽しすぎて大好き、てなっちゃった。あと全体的に不動峰の曲がかっこよかったです。四天宝寺戦だから不動峰は解説役かと思っていたら結構しっかりスポット当たっていてそれもちょっと嬉しかった。
ちなみに誘ってくれたおともだちは四天宝寺戦はもっとコミカルで楽しい試合だったから今回の演出はシリアスすぎてちょっと思ってたのと違うみたいなことを言っていて、実際原作でもそうとうおもろいハチャメチャ試合として印象に残っていた一戦がドシリアスに展開していくので笑うべきなのか真剣に見るべきなのか……みたいな戸惑いがあったり、あと私は原作だと菊丸先輩贔屓なのでそうだ四天宝寺では菊丸先輩出ないんだみたいなことも思ったんだけど(舞台にはいます)でもやっぱり楽しかったな。楽しい機会をありがとうございました。
ゴスレに関しては配信見た時にも結構感想書いてて、大枠としての感想はあまり変わっていないんだけど、やっぱり生だと別格の感動があるのと、舞台の転換とかイリュージョン的な演出とかが凄かったなぁと思います。どうやってるのか全然分からなかった。あとグレイが、舞台全体として眺めていると本当に常に「灰色の男」で、どこまでも生身の人間とは別のレイヤーに存在するゴーストなんだなぁみたいなのが視覚的によりくっきり見えて、それもすごいなぁと思っていた。とはいえデオンは普通のお衣装なので、あれはグレイがゴーストだからというよりは、あのミュージカルそのものがグレイの書いた戯曲で、彼が唯一作中人物ではなく語り部の立場であるからこその演出なのかもしれませんが。
クライマックスのフローの歌唱が本当に圧倒的で、声量もなんだけど、ずっとどんなに張り上げてもすごく綺麗な澄んだ声で歌い続けていたフローがクライマックスのあのシーンで一瞬だけがなりとまではいかないけどみたいな、ちょっとドスっぽい発声が混ざる瞬間があって、それがめちゃくちゃ良かったです。うちの環境が良くないというのももちろんあるんだけど、でもそれでもあれは生で現地で観劇してこその迫力だったんじゃないかなぁ。
あとひとつだけ明確に初見のときと違ったのは、私が明確にこの物語をグレイとフローのラブロマンスと認識して見ていたことだと思うのですが、いろいろ経て改めてその認識で見たとき逆に、1幕ラストで「このデュエットを聴いてなおこの二人の間にロマンスはないと認識していた過去の私は逆にどういう解釈だったの!?」てびっくりしてしまった。これには深い事情というか個人的趣味嗜好が絡んでいるので何とも言えないあれではあるんだけど、人間って思いのほか自分が捉えたいようにしか物語を捉えられないんだよなぁ……みたいな……ちょっとした反省にもつながっている……思い込みの力ってすごいですね……。ラブに発展しそうで発展しない1幕のふたりは、改めてそういう視点から見るとめちゃくちゃ可愛くて全然いいじゃん、になりました。いやー楽しかったな、正直あと1回ぐらい見たいです。5月までやってるからどこかでもう1回取れないかなぁ……。
最後にこれは正確には舞台の感想ではないんだけれど、四季劇場の入っているハービスエントも、テニミュやってたスカイシアターが入っているKITTEも、施設そのものが綺麗かつ人が多すぎなくて落ち着いていてすごく良かったです。梅田はつねに人多すぎて苦手という気持ちがずっと強くて全然行きたくない土地だったんだけど、特にKITTEは三連休初日にも関わらずほどほどの人出で落ち着いていて、観劇関係なくまた行きたいなぁみたいな気持ちになる施設だった。2階が日本各地のアンテナショップみたいな、いろんなところの御当地お土産が買えるお店が集まったフロアになっていて、そこがめちゃくちゃ楽しかったです。なんか、あんまり毛嫌いせずもうちょっと遊びに行ってみてもいいのかもな。ゴスレのあとにめちゃくちゃ久々に第1ビルの方とかも行ったんですけど、そっちも覚悟してたより全然ゆったりしていてよかった。今度はもっとがっつり飲みに行きたいなぁという気持ちになりました。気になるお店は梅田にもあるので……。