昨日はライブに行っていてライブがめちゃめちゃ良かったので感想とか書きたいんですけど疲れ切って即寝たのでなんのメモも下書きもない! のでぜんぜん別の話をします。
YouTube Musicの好きな曲プレイリストの中には、adoさんの金木犀となとりさんの金木犀が入っています。きのこ帝国の金木犀の夜も入れているかもしれない。フジファブリックの赤黄色の金木犀も好きだし、LUNKHEADにもたしか金木犀という歌があったな。他の季節に比べると秋を歌った歌ってそんなに多くないんじゃないかな、という気がするのですが、秋を歌うとき一番わかりやすいモチーフは金木犀なのかもしれません。ためしにYouTube Musicで金木犀で検索してみたらすごくたくさんあった。でもさすがに桜で検索するよりは少ないんじゃないかな。桜はすごいので。
秋になると、主にコスメ関係でたくさん金木犀の香りを謳う商品がでてくる、という印象があります。たぶん年々増えている。私自身は、めちゃくちゃ金木犀の香りが好きだと思ったことはたぶんあんまりないかなーと思うんですけど(香り自体はまあ好きなんですが、正直な話をすれば金木犀の季節になって実際に香ってくるまでどんな香りか忘れているし、一年中そばにおいておきたいみたいな気持ちはあんまりない、その季節だけふとただよってくる儚さまで含めていいなぁ、という香りなのかもな、私にとっては)旧Twitter現Xやブルースカイでつながってる方でたぶん金木犀がすごく好きなひとがいて、見かけるとその人を思い出すしちょっとテンションもあがる。たまに買っちゃう。
ちなみに私は桜が好きで、早春から続々と発売されてゆく桜関係の、こちらは逆に飲食物が多いかな? を一時期は本当に見かけるたびに買っていました。最近は桜関係の中でもある程度自分の好みがわかってきたのでスルーするものも増えましたが。というか全部買うにはやっぱり多すぎるので。同じようなさくらおたくのともだちとか、付き合いの長い人だと別に自分は桜は好きじゃないけど見かけたら思い出すので、みたいな理由でRPしてくれる。それと同じような感じなのかな。好きなひととかともだちの好きなものって、ぼんやり生きててもなんとなく目に入るようになりがち。
春の桜と、秋の金木犀は、現代においては季節を表す花としてとして双璧をなす存在なのかなぁとぼんやり思っています。盛りの季節がほんの1週間程度の短さであること。たぶんそのせいでやたらとそれを愛するひとたちがいること。それに気づいた諸々の企業が年々乗っかってたくさんの関連商品をだしている感じ、などなど。ただ金木犀の香りってたぶん食べ物とは相性悪いので、やっぱりコスメの印象はあるかな。秋の食べ物は芋栗南京がつよすぎる。桜に比べると金木犀のほうがちょっと控えめで、好きなひとのテンションとか愛し方にも落ち着きがあるでしょうか。いろいろでてるけど今年はこれを試してみようかな、とか、結局これが好きでずーっと使ってます、みたいな……イメージ……なんか……なんでなんだろう……桜の民は毎年手に入るすべてを買い尽くそうとしているのに……。
実際の花も、桜はぱっと視覚から入ってくる華やかさがある(逆に香りはあんまりない)ので別に桜が好きではない人も便乗して花見やなんだと楽しく騒ぐイメージがある(現代の花見が成り立つのは桜にあんまり香りがないからみたいな話をどこかで見かけた気がするのですが、たしかに金木犀ぐらい香る花だと近くで飲食はちょっと厳しい)のに比べて、金木犀は本当に好きな人がふ、と気づいてひとりで静かに楽しむ感じな気がする。花も案外目立たない。近所に一応金木犀が植わっていて、毎年秋も深まってくるタイミングに香ってくるたびそのことを思い出すんだけど、あれここだっけ?て見上げても一瞬見つけられないんですよね。深い色の葉っぱの影で本当にひっそりと咲いている印象があります。今年も見上げてそっかそうだったなって思ってきました。秋がはじまって終わるのだな、と思う。
HOLONという、なんかお酒のメーカーというよりはこう、丁寧な生活系のコンセプトブランドみたいな雰囲気があるジンのブランドが、日本の四季をイメージした4種類のクラフトジンを毎年季節限定で販売していて、秋のジンが金木犀です。去年はこれを小瓶で買って飲んでいた。ちなみに春は桜でもちろんそれも買った。とてもおいしい。
季節限定のものとは別に通年商品のジンもあって、これは私の印象ですが一般的なジンに比べるとかなり甘みを感じるジンでした。度数も低めだったはず。ストレートで飲んでも飲み口がちょっと柔らかくて、だから花の香りとも合うんだと思います。おいしかったので今年も小瓶のサイズで買おうかな、と思って見てみたら今年は金木犀の香りのお茶とのセットみたいなのが発売されていたんですよね。HOLON、お茶割りも推奨されている(私は桜のジンはお茶割りが一番おいしかった。さくらもちみたいなふんわりした風味がやはり緑茶にはとても合う、と思う)ので、金木犀のジンを金木犀のお茶で割るなんて素敵じゃない?という感じのコンセプトだと思うのですが、セットで1万円するのでさすがにひるんで買えませんでした。金木犀もおいしかったけどどうせなら春にミニではない桜のジンを買いたいかなぁ、桜のジンもお茶とセットになったりするんでしょうか? 結局桜のほうが心惹かれちゃうんだよな。